想定しておくべき業務レベル
この提案の成功確率を上げるには、相談前にあらかじめ次の「レベル①」に相当する業務を想定しておくといいでしょう。
レベル①:マネジャーが抱える仕事で、メンバーの誰もができる仕事
(例)
- 簡単な資料作成
- ほかのメンバーでも担当できる顧客対応
- ミーティングの段取り、司会
- 新人のケア
- キャンペーンの進捗報告 等
レベル②:マネジャーが抱える仕事で、メンバーにとって難易度が高い仕事
(例)
- ほかのメンバーにとって難易度の高い顧客対応
- 判断が伴う打ち合わせ
- 戦略、戦術の策定 など
もちろん、職場によって変わりますが、あなたの職場における「レベル①」の業務の中から、割り振ってもらうことを相談してみてください。
ここまで話をすれば、上司は「何らかの対策を講じないといけないな…」と考えるものです。
もし、それでも変わらない場合は、上司の上司に相談をする、といった切り札を考えておいてもいいでしょう。
今回は、忙しすぎて、チーム運営に目が行き届かなくなっている上司へのアプローチについて解説しました。今回の内容が、あなたの仕事のヒントの一助になれば幸いです。
伊庭 正康 株式会社らしさラボ 代表取締役
リクルートグループ入社。残業レスで営業とマネジャーの両部門で累計40回以上の表彰を受賞。その後、部長、社内ベンチャーの代表を歴任。2011年、株式会社らしさラボ設立。リーダー、営業力、時間管理等、年間200回以上の研修に登壇。リピート率は9割以上。現在は、オンラインを活用した研修も好評。近著に15万部を超える『できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ(PHP研究所)』『できる営業は、「これ」しかやらない(PHP研究所)』のほか、新刊の『結局、「しつこい人」がすべてを手に入れる(アスコム)』をはじめ、他多数の書籍がある。
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Source: リクルートワークス研究所