上司のタスクを再分配する交渉術3ステップと、上手い切り返し方
この件について、上司と話したことはありますか? 上司の側も「なんとなくこのままではよくない」とは思っていることが多いものです。
スマートなアプローチ方法を紹介しましょう。
まずは「相談がある」と持ちかけてみること。上司は、部下からの相談には必ず耳を傾けます。というのも、上司は部下をケアするのが仕事。持ち込まれる相談は大好物といっても過言ではありません。
交渉術の詳細なステップは以下の通り。
ステップ1:今の状況について「相談」する
【具体的なトーク例】
「相談があるのですが、よろしいでしょうか?
最近、マネジャーに相談にのっていただきたいことが増えてきているのですが、忙しくされているので、声のかけにくさを感じております。
遠慮してはいけないこととは理解しているのですが…」
ステップ2:上司の「考え」を聞く
ステップ1の質問をした際、上司から「いつでも相談にのるから、気軽に言ってよ」と返ってくることでしょう。
この時、まずは上司の言い分を聞いてください。上司にも言い分はあるからです。
「いつでも、携帯に電話をしてもらっていいからさ」
「チャットに入れてもらったら、必ずチェックするので」 など
ステップ3:「提案」する
上司の思いにも同意を示しつつ、いよいよ提案を切り出します。次のようなトークがオススメです。
【具体的なトーク例】
「もし、差し支えなければ、仕事の一部を私たちに振っていただけませんか?
あるレポートを読んだのですが、良いチームをつくる条件が記載されていました。『マネジャーが自身の業務に関わる比率は3割までに抑える必要がある』とのことだそうです。
拝見すると、少し超えてしまっているようにもお見受けします。
もちろん、私たちが至らないことが原因だとは思いますが、お任せいただいたほうが、状況が改善するようにも感じています。いかがでしょうか?」
このように、「もっと仕事を任せてほしい」意志を伝えてみてください。
もし、レポートの話をするのが難しそうなら、レポートの箇所については割愛しても構いません。
ここで「そうだね…」となればOK。もし、「うーん、どうかな…」などの返事が返ってくるようなら、こう切り返してみてください。
「たとえば、あの●●については、任せていただいても良いと思うのですが、いかがでしょうか?」