前作『グリース』(1978)の続編。
舞台は同じくライデル高校で、
チームTバーズとピンクレディ
が再び登場する。ダニーたちの
後輩がメンバーになっている
設定だ。
どうでもいい話。
くっそダセえ。
つまらぬアメリカTVドラマの風味。
前作の続編だなどと思ってはいけ
ない。前作のテイストを全て台無
しにするウルトラ駄作だ。
ミュージカルにさえなっていない。
物語の流れの中で歌曲を入れる
のではなく無作為に踊ったり歌っ
たりする。なんの脈絡もなく集団
や個人で。
これ、ミュージカルとしてはてん
であかんやつ。
本作は脚本が果てしなく駄目なの
ではなかろうか。
毎度映画を駄目にする戸田奈津子
の翻訳の犯罪的出鱈目ぶりとは無
関係に。
戸田奈津子は映画のストーリーや
表現描写そのものを破壊する大嘘
翻訳をするので論外。
よくああいうのが大御所顔して
映画界に長年君臨棲息できたと
思う。
日本の映画界の言語文化度の低さ
の象徴だろう。
そうした例は邦題(日本独自題名)
付けの傾向の陳腐さにも現れてい
る。
本作の唯一の救いは、美容学校
をやめてライデル高校に留年復学
したフレンチー(ディディ・コン)
が出演している事だ。
相変わらずのドジっ子ぶりを見せ
ていた。理科の実験で失敗して
実験機材大爆発。
『グリース』(1978)では常に転校生
サンディ(オリビア・ニュートン
ジョン)に気遣う心優しい天然ボケ
どころの重要な役だった。
主役を食う程の演技で人気があった
ため、フレンチーのフィギアまで
製作発売される程だった。