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会話

大学生、大学院生の時、障がいのある小中学生の子たち専門の放課後デイサービスのパートスタッフをやっていた。 1人の子に対して1人のスタッフが、つきっきりでケアをする。 学校の靴箱もしくは校門の前にお迎えに行って、17時頃にご自宅に送り、直接保護者の方に引き渡しをしていた。 ちょっとした隙に走り去る子を全力で追いかけたことがある。 一瞬、視線を外した隙に川におもちゃを投げ捨てられたことがある。 人前で自慰をしようとする子を「ここではダメだよ」と注意してやめさせたことは数知れず。 体力も気力も必要だった。 毎回ご自宅の玄関までお邪魔すると言う仕事の特性上、保護者の方とお話しする時間もあった。その日のエピソードをなるだけたくさんお話しした。できたこと、できなかったこと。面白かったこと、ヒヤッとしたこと。どんなふうに過ごしていたか。 記録もできるだけ詳細に書いた。 どの保護者の方も熱心にお話を聞かれ、そして家での様子を教えてくれた。ほんの5分ほどの立ち話。 いつも疲れている保護者の方もいて、少しでも自分の仕事が子どもだけでなく保護者の方のためにもなればと思った。 あの時は目の前の子どもと保護者の方しか見えていなかったけど、自分が子育てを始めてみて、社会の側の課題や状況も少しずつ見えてきた。 1年半ほど、ほんの少しの限られた時間だけど子どもたちと過ごして、少しだけ大変さを垣間見たと同時に、子どもたちからたくさんの愛おしさをもらった。個性豊かな子たちが本当に本当に愛おしくて。あの子たちはどうしているだろう。幸せにしているだろうか。
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