盤面17×17、駒数192枚というかなり巨大な将棋です。
中将棋や大将棋などと共通する駒も多く見られますが、成り方が異なる部分が多いようです。
駒の配置
先手側に駒の配置を、後手側にはその成り駒を示しています。成り駒は赤で、成りのない駒は青です。
配置が左右非対称となる部分の多いことが特徴です。
17 | 16 | 15 | 14 | 13 | 12 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | |
一 | |||||||||||||||||
二 | |||||||||||||||||
三 | |||||||||||||||||
四 | |||||||||||||||||
五 | |||||||||||||||||
六 | |||||||||||||||||
七 | |||||||||||||||||
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十六 | |||||||||||||||||
十七 |
駒をクリックすると、その動きを見ることができます。
大大将棋の基本ルールへ
※「」という文字(口偏に奇)はunicodeに存在しません。ここではペイントを使って文字をグラフィックとして合成し、使用しております。
※成り駒が少ない理由について
この理由は定かではありません。ですが、大将棋→大大将棋という比較で新登場する駒が非常に多いことを考えると、作者が新しい駒の考案に夢中になりすぎ、成り駒まで手が回らなかったという可能性も考えられます。成らないだけで問題がなければよいのですが、歩兵や石将など、後ろへ下がることのできない駒までもが成りを持たないため、実質使い捨てとなってしまいます。この辺は大大将棋を指す上で問題になるおそれもあり、何らかの改善をしなければならないかもしれません。
※夜叉か夜刃か
夜叉という駒は、文献によっては夜刃と書かれているものもあります。実際どちらが正しいかはわかりませんが、一般に夜叉という言葉は存在し、夜刃という言葉は存在しないこと、また猫叉でも同様なことが見られ、叉という字の手書き・異字体を刃と読み間違えた可能性も考えられます。このため、ここでは夜叉に統一しております。
※東夷と西戎の動きについて
東夷、西戎、南蛮、北狄で一括りに見える駒です。ところが南蛮と北狄はその動きが対照的であるのに対し、東夷と西戎はその動きがかなり異なります。また東夷だけは他の三つに比べてやや威力が劣るようにも見えます。さらに西戎には、左右へ二歩、前へ一歩という動き方が書かれた文献もあります。こちらを採用すると、東夷と動きの量では同等になりますが、南蛮vs北狄のような対照性はやはりありません。こうしたことから、東夷に関して西戎の動きと対照的な動き方(こちらを参照)に変更するのが良いのではないかと考えられます。