尾道駅前の百貨店「尾道福屋」、25年の歴史に幕…コロナ禍で売り上げ落ち込む

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 JR尾道駅前の百貨店「尾道福屋」(広島県尾道市)が14日、閉店した。1999年の開業以来、住民や観光客に親しまれてきたが、新型コロナ禍などで売り上げが落ち込み、四半世紀の歴史に幕を下ろした。

利用客らに礼を述べる河原店長(中央、尾道市で)
利用客らに礼を述べる河原店長(中央、尾道市で)

 尾道福屋は、再開発ビル(11階建て)の完成に合わせてオープン。テナント区画の大部分を所有する尾道市の第3セクター「尾道駅前都市開発」などと25年の賃貸借契約を結び、ビルの地下1階~地上2階に食品や衣料品店などが入った。契約は3月末までだが、原状回復工事があるため閉店は1月となった。

 営業最終日もセールがあり、近くの高齢者や家族連れらが名残を惜しみながら買い物を楽しんだ。午後7時、1階入り口前には利用客ら約50人が集まった。河原初義店長が「25年間の長きにわたりご愛顧ありがとうございました」と述べ一礼すると拍手がわき起こり、その後、静かにシャッターが閉まった。

 運営する福屋(広島市)は「新型コロナの影響や周辺環境の変化などをかんがみ、営業終了の判断をした。オンラインストアや外商活動を通じ、引き続き地域に貢献できる百貨店を目指す」としている。尾道福屋の従業員約30人のうち希望者は配置転換するなどして雇用を継続するという。

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4931402 0 経済 2024/01/15 10:00:00 2024/01/15 10:00:00 2024/01/15 10:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/01/20240114-OYT1I50151-T.jpg?type=thumbnail
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