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能登半島地震の被災地ではペットを受け入れる避難所が限られていて、飼い主の被災者が、劣悪な環境の自宅にとどまったり、車中泊を続けたりしている。環境省は「ペットとともに避難行動をとることが飼い主の心のケアにもなる」と呼びかけるが、動物が苦手な人などもおり、各避難所では対応を模索している。(加藤亮)
石川県
地元の集会所に設けられた避難所に移ることも考えたが、犬は神経質な性格で、人混みでは落ち着かない。「ほえると迷惑になる」と思い、10日ほど車中泊した後、自宅に戻ることにした。
自宅のドアはきちんと閉まらず、隙間から風が吹き込む。夜は雨漏りをしない部屋で、犬と一緒に夫婦で横になる。「余震の恐怖はあるし、安心して生活できる場所に早く移りたいが、犬と別れることは考えられない」と疲れた表情で語った。
市内には、独自にルールを定めてペットを受け入れている避難所もある。約160人が身を寄せる市立飯田小学校では、小型犬や猫を連れた人たちに3階の一部屋を用意した。大型犬は、体育館の入り口にストーブを置き、飼い主と過ごせるようにしている。これまでに近隣の住民が犬や猫、ウサギと一緒に避難してきた。
ラブラドルレトリバーを連れて同小に避難する女性(49)は「ほかの避難者と同居すると、どうしても気を使う。別々の場所で生活できるのはありがたい」と話す。ただ、遠方のホテルや旅館への2次避難はためらいがある。「ペットと暮らせないなら、多少不便でもここで耐えるしかない」
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