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大量発生の海藻原料に生分解性プラ GSアライアンス

環境エネルギー分野の先端材料を手掛けるGSアライアンス(兵庫県川西市)は14日、カリブ海で異常発生している海藻「サルガッサム」を原料とする生分解性プラスチックを開発したと発表した。石油系の材料を一切使用せず、廃棄後は微生物などにすべて分解される特性を備える。脱プラスチックと海洋環境の改善の同時解決につながる長所を生かし、今後事業化を検討する。

生分解性のポリ乳酸と、自社で開発したセルロース系樹脂にそれぞれサルガッサムを5%配合した2種類の新素材を開発した。海藻は洗浄・粉砕し乾燥させてから原料に使う。現状の製造コストは一般的なプラスチックの約10倍と高く、今後コスト低減に取り組む。スプーンやフォークなどの食器や農業資材としての展開を視野に入れており、環境意識の高い欧州などでの需要を見込む。

開発にあたりカリブ海でサルガッサムの生息状況を研究する中米のスタートアップと連携した。サルガッサムはカリブ海を中心に生息する浮遊性の海藻で、近年大量発生により生態系に及ぼす悪影響が問題視されている。地球温暖化が大量発生の原因とも指摘されている。

GSアライアンスは色材開発の冨士色素(同市)の森良平社長が2011年に立ち上げたスタートアップで、天然素材由来の生分解性プラスチックや、リチウム硫黄電池、人工光合成といった環境分野の先端技術の研究に取り組む。海外展開を目指し、年内に米ボストンに営業拠点を設ける方針。

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