SUZUのちょっとブレイク

　最近、YouTubeで「ふくしま事件ちゃんねる」という動画を見つけた。私の記事と関連した内容が多いため、ここで埋め込みつつ紹介したい。この動画は、私の知らなかった事件まで細かく描写されており、半世紀近く郡山市に居住する私以上の情報量があることから、かなりご年配の方のチャンネルかと思われる。その中から我が郡山市で起きたおぞましき事件を7つ取り上げたい。
　なお、このような事件を回顧するのは、郡山市民に恐怖を与えるような意図は毛頭なく、過去に、我が愛する街・郡山市では、このような事件が実際に発生していることから、二度と同じような犯罪を起こしてはならないとの抑止力や啓発が目的で、決して風化させてはいけないとの一心で掲載するものである。そのような観点から、動画視聴については個人の判断と責任でお願いします。

１. 「磐梯熱海一家6人惨殺事件」

　1947年(昭和22年)11月29日、福島県安達郡熱海町(郡山市熱海町)の開墾入植者宅で父親(48)・妻(39)・次男(14)・次女(12)・三男(10)・四男(7)の一家6人がマサカリで惨殺される事件が発生した。
　この事件については、当ブログで事件発生日と被害者の人数を掲載したことがあった。犯人はこの事件では時効となったが、別件で逮捕されている。しかし、自県の詳細までは知らなかったので、この事件について詳しく語られた動画があったので埋め込みします。閲覧注意なので、再生の際は心してご覧ください。

　この場所は現在は特定できないが、高玉金山のある山中深い場所らしい。当然、被害者宅は取り壊されて残っていない。

２.  「郡山女性店員殺害事件」（未解決）

　1952年10月6日、福島県郡山市で百貨店の女性店員が勤めからの帰途、暴漢に襲われて殺害されたうえ、服をはぎ取られ溜池に遺棄されるという事件が発生した。しかも、本件については犯人を検挙することができず、ナゾのまま、時効を迎えた痛ましい事件である。

　この爆弾池があった場所を現在の地図に照らすと、郡山駅の東側に保土谷化学があるが、さらに東部幹線を挟んだ東にあたる。現存する熊野神社と常傳寺の間周辺が遺体発見現場であることがわかる。おそらくは横塚一丁目にある歯科クリニックの西側の辺りだ。犯人はこの一家に恨みがあった訳ではないだろうが、被害者およびその妹たちも付きまとわれて危害を加えられている。おそらくは変質者の類だと推測される。
　それにしてもこの動画の作者は、あまりにも事件の詳細を知りすぎている。どうやって調査したのか？事件を担当した刑事（つまり当事者）でもなければここまでの情報を得ることは不可能に思えてならない。

３. 「旧郡山警察署前で自爆死事件」

　1961年4月17日の夜10時半頃、郡山消防署の北隣りにあった郡山警察署前で、突然ダイナマイトが爆発し、28歳の若い男がバラバラ遺体となって発見された事件。自殺とみられている。

　 今は「郡山警察署」は旧4号線と国道49号線の交差する場所に移転したが、私が小学生の頃までは、現在の消防署の北隣り（下の画像の建物）にあった。悪いことするとそこに連れて行くぞ！と親によく脅かされたものだ。それにしても私が生まれる3年前にそんな事件があったとはまったく知らなかった。前科２犯がある者の所業で、家庭内のトラブルとはいえ、自暴自棄に陥り、泥酔した挙句にこのような凶行に及ぶとは、迷惑な話だ。

１〜３の事件に関しては、私が生まれる前に起きた事件。もちろん私が知る由もない。

４.「高校生による女子高生殺害と母親に死体隠匿幇助事件」

　1996年8月27日、福島県内有数の進学校に通う男子高校生が、別れ話のもつれから交際相手の女子高校生を自宅で殺害した。しかも、死体遺棄に手を貸したのは、男子生徒の母親だった。

　遺体を遺棄した場所は、郡山市西田町の山林で、現在郡山東ICのある北東側。この事件が発覚して以後、連日ワイドショーのテレビクルーが押し掛け、取材合戦が繰り広げられ、学校周辺は騒然となったことを記憶している。被害者は市内の私立の女子校の生徒で、加害の男子高校生は市内の西部にある普通科の県立高校の生徒であった。事件現場は市内の開成６丁目にある高層アパートの4階だった。そのアパートは現在も入居者がいて、存在している。　
　一方、加害者の男子高校生は懲役5年から9年の不定期刑、遺棄を手伝った母親は、情状酌量で懲役2年、執行猶予3年の判決が下った。両名とも、すでに社会復帰しているが、殺された女子高生は二度と帰って来ない。

５.「美人歯科衛生士殺害事件」

　2005年5月3日、福島県郡山市内のアパート1階の部屋で、住人の歯科衛生士・Mさん(33)が他殺体で発見された。この事件も記憶にある。殺人現場は、郡山庭球場の西南方向にある逢瀬川の近くにある「色の名前のついた２階建てアパート」の１階１０３号室だった。

　犯人は、工事の出入り業者の男だった。被害者をひと目見ただけで、ひとめぼれするような美人だったらしい。この事件を通して、やはり若い女性のひとり暮らしは危険が潜んでいる。しかもこの歯科衛生士は１階に住んでいて、無理にこじ開けようとすれば侵入が容易だったとみられる。
　旧ブログでこのアパートを実名と画像入りで掲載したところ、そこを管理する不動産屋と思しきものから、コメントがあった。「そこに住んでいる方もいるので、削除して貰いたい」との内容だった。そして、事故物件サイト「大島てる」からも、この物件が削除された。たぶん、不動産屋が削除するよう圧力をかけたのだろう。不動産会社は営利目的とは言え、このような殺人があった事故物件を新たな借主に告知せずに斡旋紹介しているのだろうか？郡山市内で殺人事件が起きたアパートなどの物件を、私はすべて把握しているが、事情を知らないで住んでいる方も多いのではないだろうか？

６. 「１７歳少女が山中で遺体で発見された事件」（遺体発見現場捜索動画）

　この事件は旧ブログに事件のあらましを載せたが、２０年以上も前の事件なのに、これに関する動画がYouTubeに多数アップされて、推理合戦状態となっている。

それでは遺体発見現場となった高篠山森林公園奥の大久保川を探索した方の動画をどうぞ！

７.「郡山市小４女児殺人事件」（1981年4月）

　この事件に関しては、動画がないため、記事でお送りします。
　1981年（昭和56年）4月29日、福島県郡山市の小山田小学校4年・寺島久美さん（当時9歳）が、学校帰りに突如行方不明となった。その20日後の5月19日、自宅から約10キロ離れた同市中田町の山林で、山菜採りに来た会社員が、うつぶせにして埋められていた久美ちゃんの遺体を発見した。
　遺体は損傷が激しく外傷は見られなかったが、死因は窒息死と思われた。行方不明になった天皇誕生日の4月29日、母親は仕事で外出していたという。久美さんは午前中からひとりで外出したと思われ、近所の公園などで目撃されている。また9時半ごろには同級生男子がスーパーの駐車場で、久美さんが灰色の車に乗った30歳ぐらいの男と話しているのを目撃している。
　この事件は殺人と断定され、県警・郡山署は殺人・死体遺棄事件として捜査本部を設置したが、殺害場所や日時が特定できず、捜査は難航した。有力な手掛かりが得られないまま、1986年5月に捜査本部が解散。その後も同署の刑事1課を中心に延べ約2万6700人の捜査員を投入し継続捜査を続けたが、犯人逮捕には至らず、1996年4月29日に時効を迎えた。なんともやるせない事件となった。
　この事件に関しては、私が１６歳の高校生だった時のことで、その小学校の近くに、当時、私の祖父母の家があり、時々遊びに行っていたので、近所で物騒な事件が起きて驚いた記憶がある。

　さて、今回は、一見平和そうな郡山市だが、過去にこれほどの物騒な事件があった。もちろんこれだけではない。郡山市内では過去、３０件を超える殺人事件が発生している。私は、旧ブログ「時遊人SUZUのひとり言」や「SUZUの気ままにブログ三昧」でも幾度となくこのような事件を取り上げた記事を書いた。「郡山のミステリースポット」はその一例だ。
　私がこのような凄惨な事件が起きるたびに思うのは、いついかなる時に偶発的にこのような事件に巻き込まれて命を落とす危険をはらんでいるという点だ。一連の事件の被害者は何の落ち度もないし、油断したわけでもないのに死に追いやられた。防犯意識を高め、いかなる時も「君子危うきに近寄らず」の精神を持ち合わせていた方が良さそうだ。このような動画は、そうした警鐘を鳴らしている気がしてならない。