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会話

ホラーの創作論、ちゃんと考え直す。クソ長文で。 今、良作ホラーとされるものは、どんどんミステリーとの融合性が高まってるように感じる。 なんならミステリー作家が、そのままミステリーを書くと、ストーリーギミックやトリックに対して読者が厳しく、穴も許さず、かつネタも枯渇しがちなので、ホラーを隠れ蓑的に使って書いたりしてるのではと思うほど。 なぜなら、ミステリーはそれ一本でやろうとすると、ギミックを凝りまくっても極上クラスじゃないとなかなか評価されづらいのに対し、冒険小説でもなんでも、サブジャンルで書くとほどほどのギミックでもメチャクチャ評価が上がるためだ。さらに穴が多少あっても見過ごしてもらえる。これがホラーのサブジャンルにあてがった時も言える また、ミステリーとホラーのそもそもの親和性も高い。まず話の構造が謎解きベースが多く、オチ付近の綺麗さで評価が決まりやすいところ。逆にそこまでは判断を下しづらいところ。 与える感情や、雰囲気的にも、ハラハラを付与しやすいミステリーと、ハラハラさせるのが本題のホラーも相性が良い 一冊完結型が多く、何冊にも渡ることは少ない。何冊もシリーズがつづいたとしても、一つの物語の超長編ではなく、短編連作の形を取る。 ついでにジャンルポジションも似てる。一般文芸には多く、ラノベ系には少ない。一般のジャンル人気はあるが作品紹介で古典がひっぱり出されることが非常に多く、現役大御所という作家も良く存在する(冒険小説系は移り変わりが激しい)。 反面ネット投稿サイトにはどちらもありえん弱く、不人気、過疎と言い切って構わない。たまに天才がでるが、単品のジャンル人気は不人気で変わらない。新しい風の入り方は弱いと言って良いだろう 現状では「ホラー」「ミステリ」と強く銘打っただけで読まれないくらいの不人気ぷりだ。人気作家ですらいきなり読まれなくなる。タイトル切りのさらに手前、ジャンル切りだ。終わってる しかしサブジャンルとしては人気があり、謎解きや恐怖演出、話を上手く使う作家や作品は間違いなく評価が高い なのでどちらも需要自体はあるが、その需要は古典と大御所で埋まってしまい、新しい風が入りづらい状況だ。 そこでだ。 この2つは、構造と状況が似ているため、だんだんと融合し、市場攻略に出向いたのではなかろうか。 昨今の話題作である「変な家」などは一応ホラージャンルだが、入り口はミステリー……。というより、どちらとも気づかせない作りになっている。話を追ううちに、本当のジャンルに気づく。 同様の話題作である「近畿地方」も、ミステリー要素が強い。怖さを求めてもあるが、謎が知りたくて読み進めてしまう。その結果、謎がつながると共に恐怖もましていく。構成的には、ホラーパーツの群像劇という感覚か。ただでさえ扱い辛い群像劇をホラーに噛み合わせるとは神技的な構成力といえる 話を戻す。ホラー単品、ミステリ単品では、古典と大御所が強すぎて、ネタ被りを回避し、厳しい読者の目を抜けながら、新しい層へのリーチが困難だ。 しかし、融合させたらどうか。切り口は、露骨にそれとは感じさせない。新しい層も急にとっつきやすくなる、新しい作品に見えるのではないか。 現実の話に見せかけたモキュメンタリー風味が多いのも、いかにフィクション感をおさえ【そのジャンルだから見ない】というどうしようもない切り捨てを防ぎ、入り口で大量の人を確保するためではないか。 さらにジャンル利点もある。多少、トリックやギミックに穴やツッコミどころ、強引さがあっても、ホラーなら許されるのだ。これはミステリー作家には朗報だ。あの厳しすぎる読者から解放されるのだから。 つまり現在、良質な……言い換えよう。人気の取れるホラーを書こうとするなら。良質なミステリーを書く意思がかなり必要で。 むしろミステリーをかくつもりで書いて、その後にホラーで味付けする、くらいの感じが、今の新規にもリーチしやすい、人気ホラーの書き方ではなかろうか。 結論 【良質なホラーとは、良質なミステリのことであり、その融合である】 気づいてる人には今更感の結論だろうが、ではそうなった理由はというところまで、可能な限り言語化してみた 説の一つとして、これから手を出そうという志望者の助けになれば幸いだ
7.2万
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