Breakthrough

小山渉Wataru Koyama

https://www.watarukoyama.com/

撮影Ai Ozaki

東京都生まれ、東京都拠点。2016年東京造形大学 造形学部美術学科絵画専攻卒業。自身が精神福祉施設で働いた経験から「人間」そのものに興味を持ち、感情や精神、死生観などを題材に、写真やインタビュー、映像、立体によって作品を制作している。近年の主な展覧会に、個展「心臓が動いている The Heart is Beating」(2021年、デカメロン、東京)、グループ展「1GB」(2020年、スパイラルホール ホワイエ、東京)、個展「Untouchable」(2019年、北千住BUoY、東京)などがある。

  • 《心臓が動いている》(スチル)

  • 《Mehr Licht?(もっと光を?)》

  • 《火の会話 #8》(#1 - #16)

  • 《社会は夢の共同体 -私たちはまともを装う- 》(スチル)

  • 《社会は夢の共同体 -みえないものを語る- 》

  • 《最期の1分》(スチル)

プログラムに寄せて

私の制作の一貫した関心は、人間の精神や想像力にあります。そうした関心へのきっかけは、精神福祉施設での仕事も関係しますが、原点は私が思春期を引きこもりとして過ごした経験によるものだと思います。当時は自身の存在が社会に対して幽霊のように見えない存在と感じた経験や、引きこもりを抜け出した後も、人の考えている事があまりに分からなかったので、積極的に人と関わって分からないなりに考えてみるといった経験が、近年の”精神”への関心や対話というプロセスへの重要視に繋がっています。
現在、私の重要な課題として、作品を決定づけてしまうような言語化や文脈の位置付けを少なからず避けてきた節があります。それは私がセンシティブな題材や人々の語りを、作品を通して形にしていく際に慎重にならざるを得ない部分でもあります。MCAGPでは、避けては通れないその課題に対して、自分なりに納得のいく答えを模索したいと考えています。

1年目を終えて──中間活動報告

プログラムを終えて──最終活動報告

メンター講評

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