未だに思い出すんだ。
ジウンが仁川にあるとある駅で、
月が綺麗で、夜空は1点の曇もなく
吹く風は、初夏の香りを含んでいたあの日。
私の手を握りながら、
「でも오빠は、家族が欲しい。子供が欲しい。帰ってきて1人の部屋は寂しくて堪らないんだ。子供がいるこはくが羨ましいよ」
て。
私は愛してるのに離れた愚か者で、今でもジウンを思い出す。
でも、お互いあんな苦しい思いは二度としたくなくて ジウンも付き合ってる日本人の彼女と
結婚まで行くといいね。
光州は、今、日韓夫婦が増えてきてるらしいよ
ジウンの手を離して良かったな。
愛する男に、子供のこととか我慢させちゃ絶対にいけない。
あの別れがあったから、ヨボに出会えて
正直、最初はヨボがお父さんにしか見えなくて
男性的な魅力にかけて見えていて
顔こそ知っていたけれど、私はなかなか好き、て感情にはならなかったし
でも会って好きになり、あの情愛の深さを見たらもう尊敬にしか値しなくて
今では「娘ちゃんのお父さんをしているヨボが、愛しくて大好き」に変わりましたね。
ヨボは娘ちゃんを1番、とは言わないし
1番大切なのはあなただよ。ていつも言ってくれるし
そんなわけないのに。
でも不思議と私も子供を愛しているけど 子供て自分がひたすらただ無償の愛を与えなければならなくて
守るべき存在であって、与え続けるもの。
だからヨボと私はお互いに、お互いを労り守ろうとしてる存在で
そういう意味では、本当に私もヨボが世界一愛しくて仕方ない。
ヨボが泣き言は言わないし
いつもいつでも、私の心や体を労わってくれて
仕事が疲れたとか、イライラしたとな、絶対に言わない
韓国の男は、愚痴は言わないんだよ。てジウンもヨボも口癖だったな
ヨボにはジウンのこと言っていない
言えないよ…
ヨボが穏やかな太陽のような愛ならば
ジウンは薄氷の上を歩むような、切ない愛だったな。
2人に出会えて、本当に幸せ。
ジウンは別れても
「こはくの世話や面倒を見てくれる人が近くにいたらいいな
こはくは弱いから」
ていつも言ってたな。私を弱い、て言ってくれる男性は今まで居たかな?
ヨボからも言われた。こはくは弱いから、て
そか
韓国の男からしたら、私が弱く見えるんだね
そうね。
自分や周りが思ってるほど、私は強くないよ
ヨボの本当に深い深い愛情に胡座をかいて
わがままにならないよう大切に大切にしよう。
今だけ楽しければいいなんて嫌だ
絶対に嫌だ
未来永劫、そばにいたい
あなたとの未来がなくちゃ意味がないんだよ
なんか生きてくのって大変だね
一生懸命仕事をして、必要な固定費を払って
食費を節約したりとか
欲しいものを我慢したり
ヨボはすごいな
韓国で仕事もきちんとして、ご両親が健在なのが大きいけど
車を維持して 娘ちゃんに何不自由ない生活をさせてあげて。
習い事の送迎とかどんなに疲れててもやって
お酒は絶対飲まないし
会食も行かないし
自分は自分、て筋を通した生き方をしている。
ゴリなんてあればあるだけ使って、
約束してる子供たちの習い事もまったくやらせてあげてないし
結局、器の問題なんだろうな
私、強かったのにヨボといると甘えて甘えて
こんなに弱いんだ、てすごく痛感する。
本当は、ヨボにそばに居て欲しいし
パート位の仕事にして
毎日ヨボを待つ生活がしたいよ
それが叶わないから悲しいな
私は日本でしっかり子供を守らなくちゃ
お仕事も男並にしなくっちゃ
頑張らなくっちゃ