被害にあった男子大学生:
「悔しいし、腹立たしいです。人をひいて僕の大事な人を殺めて、それでもなお逃げるっていう、本当に人として最低かなと思います。人じゃないですよね」
「見つけたら僕がこの手でやっちゃいたいぐらい、すごくもうムカつく。自分がしたことをわかっているんだったら自首してほしいですし、ここまで逃げる根性にイラッときます」
「八田容疑者のそういう行動にもすごい腹が立つし、何もできない自分たちにもすごい悔しさもあるし、本当に怒りももちろんありますけど、悔しいです」
2人の夢は経営者「もし今となりに彼がいたら…」
「一回忌の葬儀に行ってきたんですけど、彼はまだこの世にいるんじゃないかなと正直思っています。本当に実感が湧かない。すごく会いたいです。叶わないですけど…」
「彼はとにかく優しく常に笑っている感じで、でも芯がしっかりしている。すごく良いやつでした。大学のイベントでたまたま会ったのがきっかけで服や音楽やアウトドアの趣味が合ったので2人で湯布院に行ったり、キャンプしたり」
「僕は友だちを選んでしまうタイプで…でも彼はそんな僕に、すっと入ってきてくれた。心を許し合った1人でした。どんどん仲良くなって、これからの大学生活を一緒に歩んでいく仲だったと思う」
「僕も彼も将来の夢が経営者でした。僕はグローバルに活躍したいと思っていたので留学して英語も中国語も勉強して活躍したいんだと伝えて、彼もすごく熱心に勉強していた。ライバルじゃないですけど、尊敬しているし一緒に夢を競い合える仲間で大切な1人でした」
「事件がなく、いま隣に彼がいたら…?そうですね、間違いなく親友です。2人でいろんなところに行っていたと思うし、もしかしたら2人で何かビジネスを始めたいなとか、そういうふうに思っていたかもしれない」
「彼のこれからの未来が事件で潰されたってのは、すごく腹立つし悔しいですけど…何かそこで止まっていても多分、彼に天国で笑われていると思うんで。彼の分まで僕が頑張らなきゃなっていう決意はすごく強いです」
いつまでも下を向いてられない――。1年という月日が、気持ちと行動に変化をもたらし始めています。
事件前までは、「自分がいい暮らしして、自分だけがいい思いする」ために経営者になりたかったと話す男子大学生は友人や関係者の支えによって、「自分のためじゃなくて、人のために何かしてあげたい」という気持ちで経営者を志すようになりました。“話す気になれなかった”メディアの取材にも、「自分が話すことで解決に繋げたい」と応じることを決めました。
被害にあった男子大学生:
「この事件は地方ではたくさん放送されて事件の認知度もすごく高くなっていると思うんです。けれど、都会や中心部に行くにつれて認知されていないと思うので、もっと全国的に取り上げてほしいと思っています」
「とにかく忘れてほしくない。多くの人に知ってもらうことが犯人逮捕への一番の近道だと思うので私も頑張ります。捕まるまで、ずっとやる」
情報提供先:【大分県別府警察署】0977-21-2131