勉強ができなくて「俺、バカだからさ」と笑っていた、あの頃の僕へ
僕は、学校が好きじゃかった。小学校から高校まで、ずっとだ。なぜかって、勉強が嫌いだったからだ。体育や部活動など、楽しみな時間はあったけれど、教室で先生の話を聞いている時間が圧倒的に長いのが学校だ。ずっとお経を聞いている気分だった。でも、それだけならまだマシだ。ぼんやり外を眺めていれば、時間は過ぎていく。本当に嫌だったのは、自分が友達と比べて、勉強ができないことを否応なく自覚させられることだ。授業中、先生からふいに質問されることがあっても、大抵、答えられない。そうすると、他の友