華やかなる京の民衆!
華やかなる京の都。初の上洛を果たした家康の目に、京の民衆はどのような姿に映ったのか。再現にあたって参考にしたのが、当時の様子を生き生きと描きとめた「洛中洛外図屏風」や「南蛮屏風」でした。風俗考証の佐多芳彦先生のアドバイスと、人物デザイン監修の柘植伊佐夫さんのアイデア、そして扮装&小道具チームの微に入り細をうがった創意工夫で、「どうする家康」らしい華やかな京の民が誕生しました。
アユを売る桂女と柴を売る大原女
「♪味よしの鮎 召され候え」の売り声に、桂川でとれた鮎を売る桂女のトレードマークは、頭にまいたサザエのような布。全長2mの厚手で硬い麻生地を折りこんでいき、特徴的な形を再現しました。
桂女
桂女に扮装中!
大原女
かぶいた京の若者
桜木の枝を手に踊る遊女たち・花売りの男性
南蛮人と従者
ポルトガルやスペインから来たのが南蛮人。オランダやイギリスから来たのは紅毛人。黒人の従者を連れている様子も「南蛮屏風」には描かれています。彼らがもたらした金平糖の発音はまだ原音の“confeito”に近かったのではと想像し、劇中でも「コンフェイト」と発音しています。
被衣をまとった京美人
京美人を肌の白さ、紅の鮮やかさ、色とりどりの被衣で表現しました。
京の都は今後も家康の人生において大事な舞台として登場します。艶やかに街並みを彩る、京の民衆の姿も引き続きどうぞお楽しみにください!
「出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム(ColBase (nich.go.jp))
米沢市上杉博物館「洛中洛外図屏風」」
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