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ボールミルなどの攪拌装置を用いて、有機合成反応を実施する新しい技術です。この技術を使うことにより、有機合成で扱いにくい溶解性の悪い化合物(未利用材料)を反応させることができるなど、有機合成を大幅に進化させるポテンシャルを持っています。
CO₂発生の原因となる有機溶媒が極限まで減らせることから、環境にやさしいサステナブルな有機合成が可能になります。実際に、様々な反応において、有機溶媒の使用量を従来の約15分の1以下に削減できます 。
無溶媒または高濃度で有機合成が可能になることにより、一般的な合成反応よりも格段に反応時間が短縮できます。例えば、従来24時間必要であったSuzuki-Miyauraクロスカップリング反応が5分で進行します(従来法の約300分の1)。
2008年 北海道大学理学院(有機金属化学研究室 指導教官が伊藤肇先生)修士課程を修了。大手化学メーカーで、光学材料関連R&Dから製品設計、生産化までの一気通貫業務を担当し、アジア圏のお客様を担当。その後、同業務で、海外子会社のマネージメント業務として、欧州のお客様を担当した。2017年にエレクトロニクス関連の企画推進業務に従事。その後、新規事業開拓のためのマーケティング業務で、サーキュラーエコノミー事業の立案を経験。2020年から半導体材料と医薬関連事業を行う企業で、マネージメント職として新規事業創出業務に従事。半導体材料プロジェクト立ち上げ、アフリカにおける環境事業の立案、水上太陽光発電事業拡大のための環境アセスメントなどを経験。2023年11月に株式会社メカノクロスを設立し、CEOを務める。
1996年京都大学大学院工学研究科博士課程修了、同年筑波大学化学系助手、1999年分子科学研究所助手、米国スクリプス研究所客員研究員、2002年北海道大学理学研究科助教授を経て、2010年に北海道大学大学院工学研究院にて、鈴木章(2010年ノーベル賞受賞)・宮浦憲夫教授が主宰された有機元素化学研究室の教授に就任。2018年より北海道大学化学反応創成研究拠点(WPI-ICReD)副拠点長、2019年よりJST CREST 「革新的合成」研究代表者、2022年より北海道大学卓越教授、日本化学会有機化学ディビジョン主査、英国王立化学会RSC Mechanochemistry誌Associate Editor、2014年日本化学会学術賞、2023年北海道ベンチャー支援ピッチにて最優秀賞・北海道知事賞受賞。メカノケミカル有機合成の研究において世界トップを走っている。
2016年、北海道大学大学院工学研究院で博士課程を修了(工学博士)。その後、米国・カリフォルニア大学バークレー校で博士研究員として不斉相間移動触媒の研究に従事。2017年、米国・マサチューセッツ工科大学に異動し、博士研究員としてバイオコンジュゲーションに関する研究に従事。2018年から北海道大学伊藤肇研究室に特任助教として着任し、メカノケミカル合成に関する研究プロジェクトを伊藤教授とともに立ち上げる。2021年より同大学大学院准教授に昇任。2023年11月にメカノクロスを設立し、取締役・技術顧問を務める。第72回 日本化学会進歩賞、令和4年度 北海道大学教育研究総長表彰、MechSustInd International Award、2019 ACP Lectureship Awardなど受賞多数。
2012年、徳島文理大学薬学部薬学研究科で博士課程を修了(薬学博士)。その後、北海道大学大学院工学研究院の伊藤肇研究室で博士研究員として、ホウ素化合物の新規合成法の開拓に従事。イリジウム触媒を用いたC–Hホウ素化反応や、オゾン酸化を活用したアシルボラン合成反応の開発に成功。2015年9月から、青山学院大学理工学部の生体機能分子合成研究室に異動し、助教として生理活性天然物の全合成や含窒素複素環合成法の開発に従事。2023年7月から伊藤肇研究室の特任講師として着任し、メカノケミカル合成に関する研究プロジェクトに参画。主に研究室と企業様との共同研究を担当。2024年4月よりメカノクロスの技術チーフとして着任予定。これまでに報告した学術論文は30報以上。