今、最も期待される脚本家のひとり
古沢良太が、新たな視点で、
誰もが知る歴史上の有名人
徳川家康の生涯を描く。
ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた
奇跡と希望の物語
国を失い、父を亡くし、母と離れ、心に傷を抱えた孤独な少年・竹千代は、今川家の人質として、ひっそりと生涯を終えると思っていた。しかし──
三河武士の熱意に動かされ、弱小国の主として生きる運命を受け入れ、織田信長、武田信玄という
化け物が割拠する、乱世に飛び込んだ。
待っていたのは
死ぬか生きるか大ピンチ!計算違いの連続!我慢の限界!
どうする家康!
後ろ盾もなく、豊かな国土もなく、あるのは個性派ぞろいの家臣団だけ
豊臣秀吉、真田昌幸、石田三成と次々と現れる強者たち
希代のストーリーテラー・古沢良太の手による、ハラハラドキドキ、スピード感あふれる
波乱万丈のエンターテインメント
一週間の始まりにふさわしい、夢と希望にあふれた第62作大河ドラマ
物語
自らの弱さに歯がゆさを感じつつも、
家臣たちとの絆を深め、一体感あふれる
チーム徳川をつくりあげていく。
貧しき小国・三河にある岡崎城主・松平広忠の子として生まれた少年・竹千代(のちの家康)は戦乱で父を失い、母とも離れ、孤独な毎日を過ごしていた。あるとき、今川家へ人質として送られる途中、織田家に強奪され、連れ去られる。明日の運命すら分からない中、青年・織田信長と劇的な出会いを果たし、自らの力で世の中を変えられると教えられる。さらに父に仕えていた旧臣たちと再会、彼らに松平家(のちの徳川家)再興の思いがくすぶっていることを知る。
そして“桶狭間の合戦”による今川家の混乱の中、家康は家臣たちとともに、三河の城を取り戻すことに成功する。だが、それは苦労とピンチの始まりでもあった。領民の一向一揆に悩まされ、さらに戦国最強の武将・武田信玄の脅威にさらされ、“三方ヶ原の戦い”では徳川軍は全滅寸前に追い込まれる。さらに武田は侵略の手を緩めず、家臣団や家族との関係をも切り崩そうとする。自らの弱さに歯がゆさを感じつつも、敗戦をバネにして、家康は個性派ぞろいの家臣たちとの絆を深め、一体感あふれるチーム徳川をつくりあげていく。
しかし、“本能寺の変”で目標でもあった信長を失い、絶体絶命の窮地に追い込まれる家康。人心掌握に長けた戦乱の申し子・豊臣秀吉、精緻な頭脳を持つ天才・石田三成が立ちふさがり、真田昌幸たち周辺の大名たちが足元を揺さぶる。果たして戦乱の世は、終わりを告げるのか? この国に未来はあるのか? どうする家康!
必死に生き抜き
戦国の世を平定させた人物を
熱く演じられたらと思います。
初めに聞いたときはビックリしました。自分に大河のオファーが!? しかも誰もが知っている、あの家康を!? 脚本が僕も大好きな古沢良太さん!!
しかしうれしかったのと同時に、大きな不安も感じました。
そんな大役を自分が務め上げられるのかと。
初めにこの話を聞いたのは2020年の11月。
嵐として2020年いっぱいまでは走り切りたいと思ってた僕は、これだけの大きな事を決めることはできないと思い、結論を待っていただきました。スタッフの皆さんには本当に感謝しています。
そして年が明けてから今一度考えました。嵐という船を一度降りて、新たな冒険の先を見つけようとしている僕にとってこんなに大きな挑戦はありません。また次に、心血を注いでみんなとモノづくりができるなら、この大きな挑戦をしてみたい。
古沢さんの考える家康像はとても斬新です。今までとは違う新たな家康を一緒に作っていけたらと思っています。そして乱世に振り回されながら、必死に生き抜き戦国の世を平定させた人物を熱く演じられたらと思います。
日曜の夜を大河ドラマが好きな方はもちろんのこと、若い世代の皆さんにも楽しんでいただけるようなエンターテインメントをお届けできるよう一所懸命やらせていただきたいと思います。
楽しみにしていてください。
人生は、正解のない決断を
「どうする?」と迫られることの連続でしょう?
誰もが知る戦国の覇者。今さら大河ドラマでやるのがちょっと恥ずかしいくらいの超ベタな偉人。なのに信長や秀吉に比べてなぜか人気がないような。ずるがしこく立ち回ったあげく棚ぼたで天下が転がり込んできたイメージだから?
しかしそれこそが、私が家康に惹かれる理由です。
カリスマでも天才でもなく、天下取りのロマンあふれる野心家でもない、ひとりの弱く繊細な若者が、ただ大名の子に生まれついた宿命ゆえに、いやが応にも心に鎧をまとわされ、必死に悩み、もがき、すべって転んで、半ベソをかきながらモンスターたちに食らいつき、個性的な仲間たちとともに命からがら乱世を生き延びてゆく。それこそ誰もが共感しうる現代的なヒーローなのではないか。
人生は、正解のない決断を「どうする?」と迫られることの連続でしょう?
そう提案させていただき、大役を仰せつかることになりました。謙虚に、大胆に、プレッシャーを楽しんで書かせていただこうと思います。
主演の松本潤さんは、華やかさと親しみやすさを持ち合わせ、私の描きたい主人公像「ナイーブで頼りないプリンス」にまさにピッタリ。
彼と一緒に、毎週ハラハラドキドキ泣いて笑ってともに駆け抜ける一年間をぜひお楽しみに!
プロフィール
2002年脚本家デビュー。『ALWAYS 三丁目の夕日』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。 「ゴンゾウ 伝説の刑事」で向田邦子賞受賞。主な作品に「外事警察」(NHK)、「鈴木先生」「リーガル・ハイ」「デート〜恋とはどんなものかしら〜」「コンフィデンスマンJP」。 アニメ作品「GREAT PRETENDER」、Eテレ子ども向け人形劇「Q〜こどものための哲学」など多分野にわたり活躍。今一番、次回作が楽しみな脚本家といわれている。
プロフィール
1977年大阪・堺生まれ。3歳でピアノを始め、5歳でステージデビュー。18歳でドイツへ留学し、ピアニストの巨匠:アルフレッド・コルトーの奏法を身につけ独自の改良を加える。本人仕様の特注ピアノ「STEINWAY&SONS(NEW YORK)」を全国の各コンサート会場やレコーディングスタジオに毎回持ち運ぶというスタイルを持つ。また、映画・ドラマ・舞台・CMなどの作曲・音楽監督も務める。
主な作品は、映画『長い散歩』『グラスホッパー』、ドラマ「私という運命について」、舞台『海の上のピアニスト』『君と見る千の夢』。本人発明のピアノ音色変換装置「ピアノミュート」は特許取得済(特許第4572092号)。DMG MORIとの共同プロジェクトとしてデジタルコンテンツや製品に使用する音響デザインとオリジナル音楽の制作なども行っている。
NHKにおいては「眩 〜北斎の娘〜」「平成細雪」「ストレンジャー〜上海の芥川龍之介〜」「ノースライト」など。
毎回、即興でお芝居をしている
ような感覚ですね。
お話をいただいて、真っ先に思ったのが、「私で大丈夫ですか?」でした。
でも台本を読んでみたら、すごく楽しくて。
画にきちんと沿っている語りがあれば、
全然違うことを言っている場面もあるんです。
「さあ、どうやろう?」とワクワクしました。
収録では、毎回、即興でお芝居をしているような感覚ですね。
試行錯誤の連続ですが、私自身が楽しんでやっているので、それが語りににじみ出ていたらいいなと思いますし、
私がやることで、少しでも作品にとってプラスになれば幸いです。
皆さま、どうか広い心で聞いてやってください!
プロフィール
1960年生まれ。人物デザイナー。映画『おくりびと』など多くのビューティーディレクションを担当。2008年より、衣装・ヘアメイク・持ち道具など、ふん装全体を表現する「人物デザイン」を始める。映画は『十三人の刺客』『シン・ゴジラ』『翔んで埼玉』など多数。 NHKでは、大河ドラマ「龍馬伝」「平清盛」、「精霊の守り人」「ストレンジャー~上海の芥川龍之介~」「岸辺露伴は動かない」などがある。「人物デザインの開拓」により、第30回毎日ファッション大賞/鯨岡阿美子賞を受賞。
大河ドラマの主役に、
徳川家康の登場です。
単独主役では1983年 滝田 栄さん主演「徳川家康」以来40年ぶり、家康役は「麒麟がくる」まで多くの方が演じています。タヌキ親父とか策略家、最近ではボスキャラとしての登場が多い家康ですが、古沢良太さんが描くキャラクターはこれまでとは違う、令和版へアップデートした、新たな家康像になると思います。
ある打ち合わせの折に古沢さんから「実は家康をやりたいんです」と切り出され、その場で熱く語られた家康ストーリーがものすごくおもしろく、それは暗いニュースが多い中、久しぶりに聞いたワクワクドキドキするお話でした。そこには、教科書にある鎮座するような家康ではなく、ピンチピンチの連続、ものすごい強敵たちの登場、すでに「どうする家康」のドラマがありました。唯一の不安は、家康はおもしろいエピソードが多いので、古沢さんの創造力がスパークして、1年間のドラマに収まらなくなることかと…。
家康を誰にお願いするかと話していたときも、古沢さんは「松本 潤さんなら、きっと明るい家康になりますよ」と言われて、僕たちは一瞬、明るい家康…?と思いました。しかし家康は負け戦も多く、武田信玄にはボロ負けしています。そんなどん底でもセンターとしてチームをまとめた家康は、負けても大胆に笑みを浮かべている、逆境に負けない明るい人物なのかもしれません。松本さんならきっと乱世を終わらせ、東京の基礎をつくった、エネルギッシュな家康を演じていただけると確信しています。
令和版の新たな家康の物語が今、始動します。
どうする、どうする。
家康の頭の中は、ぐるぐるぐる。
行ったり来たり、巡り巡って
気づけばまるっと天下統一。
強くもあり、弱くもある。
怒りもあり、優しさもある。
時代の激流のなかで、揺れ動く家康の人間味あふれる生きざま。
松本潤さんが表現する新しい家康像を、
有機的かつ躍動感のある文字の表情で描き出したいと考えた。
悩みながら、翻弄されながらも、なし得た天下統一の偉業。
円形の塊は、一本道ではいかず必死に時代を転がり続けた
家康の人生の旅路を表現している。
プロフィール
浅葉球・飯高健人・石井伶の三人のグラフィックデザイナーで活動するデザインユニット。 言語・思考を超えた「ビジュアルコミュニケーション」を主軸とし、さまざまな領域で創作活動を行っている。 これまでにISSEY MIYAKE、NIKE、Red Bullなどのグラフィックを手がけ、 「東京2020大会」において、パラリンピックのアイコニックポスターを制作。NY ADC Gold、One Show Gold、D&AD Yellow Pencilなどを受賞。