冬の寒さでパソコンが起動しないトラブル発生?|気を付けることは?
冬、寒い時期になると「パソコンが起動しない」といったトラブルが発生しやすくなります。
暑さや熱だけでなく、「寒さ」はパソコントラブルの一因になります。
今回は冬のパソコントラブルについて紹介していきます。
もくじ
冬のパソコントラブルとその原因
冬のパソコントラブルは主に「パソコンが起動しない」「スリープ解除しても解除できない」といった症状が多いようです。
原因としては
- 気温低下による寒さ
- 結露
- 乾燥による静電気
があげられます。
気温低下による寒さ
パソコンは暑さや熱に弱いイメージがありますが、「寒さ」にも弱いのです。
「機械なのに暑さや寒さに弱いの???」と思う方もいるかもしれませんが、パソコンは精密機器です。私たちの想像以上に繊細なのです。
パソコン使用に適した環境温度は、10~35℃程度と言われています。
私たちは「今日は寒くて、手がかじかんで動かしにくい」「今朝は寒すぎて布団から抜け出せない
」といった時があると思います。
それと同じように、パソコンも「寒くて動けない」という状態になるのです。
そんな繊細なパソコンの中で、寒さに弱い部品の代表が「HHD」「電解コンデンサ」です。
寒さに弱い部品①HDD
パソコンの起動やデータ読み書きに関わるHDDは暑さ寒さに弱いです。特に結露に弱いです。
軽症であれば、ゆっくり時間をかけて起動してくれるかもしれませんので、待ってみましょう。
よろしくないのは、回転部分に使われている磁性流体が低温環境で変質してしまう場合です。こうなると上手く回転が保てず、HDDの動作が不安定になります。
ブルースクリーンになったり、エラー画面になったりする場合があります。さらに重症になると、起動しなくなります。
HDD自体の適正温度はおよそ20~40℃とされています。SSD自体の適正温度はおよそ0~60℃とされています。HDDよりも耐性がありますが、やはり低温環境では正常に動作しない場合があります。
寒さに弱い部品②電解コンデンサ
電解コンデンサが存在する箇所は、
- デスクトップパソコンでは電源ユニット、ノートパソコンではバッテリーやACアダプター
- 基板(マザーボード)
です。
この電解コンデンサは「受け取った電力を貯めたり放出する、電圧を一定に保つ」などの動作をします。
ところが、あまりにも気温が低いと電解コンデンサ内に蓄えられる電気量が減ります。そして電気を適切に流せなくなるため、パソコンが正常に動作しなくなるのです。
HDDにしろ電解コンデンサにしろ、パソコンの起動に重要な部品が寒がりということです。
結露
冬の「結露」にもお気を付けください。
湿度が高い部屋だと、機器内部の基板が結露で濡れることがあります。漏電することはなくても、基板がサビてくることもあります。HDDも結露しやすい部品です。
窓際にパソコンを置いている場合は結露しやすいので、ご注意ください。
また、ノートパソコンを鞄に入れて持ち運ぶ機会が多い方も要注意です。寒い外から暖房のきいた屋内に持ち運んだ時の気温差により、結露が生じる可能性があります。
内部が結露で濡れた状態で電源をつけると、水没と同じようにパソコンがショートする場合があるため注意が必要です。
乾燥による静電気
また、冬は空気が乾燥して「静電気」が発生しやすい時期でもあります。
電源ボタン、マウスなどのUSB機器の差込口などを通して静電気が流れると、 パソコン内部の部品が故障して起動しなくなったり、マウスや外付けドライブなどのUSB機器が動作しなくなるなどの可能性があります。
近頃のパソコンはある程度の耐性がありますが、場合によっては起動しなくなることがあります。静電気のトラブルは基板(マザーボード)に大ダメージを与えるため、修理不可になる場合もあります。
症状の改善策
室温を上げる
何はともあれ、部屋を暖めましょう。
暖房のスイッチをいれ、30分~1時間程度してからパソコンの電源入れてみてください。急激な温度変化はパソコンへの負担が大きいため、しばらく待つのがポイントです。
ここで注意してほしいのが、あくまでも部屋を暖め、室温を上げることです。
たまに「パソコンさえ暖まれば大丈夫でしょ!」とドライヤーで温める方がいらっしゃいますが、危険です
冷えたパソコンに急に熱風をあてると内部で結露が発生し、ショートしたり基板が接触不良を起こしたりする可能性があるので、やめておきましょう。
また、パソコンの動作に適した湿度は20~80%と言われています。静電気が起きないようにするためにも、室内は50%以上の湿度を保つようにしましょう。
電源を抜いてから再起動
室温は適切なのに正常に起動しない場合は、電源コードを抜いて(ノートパソコンはバッテリーを外して)からしばらく待ちましょう。
状態にもよりますが、10分~数日放置することで改善される場合があります。これで電源が入れば、一時的に電気の流れが悪くなっただけの可能性が高いので、問題なく使用できるようになるはずです。
修理
室温を上げても、電源コードを抜いて放置しても改善されない場合、いよいよ修理か買い替えの選択肢になってきます。
ご自身で色々試しても改善されない場合は、最寄りのパソコン修理店や販売店にご相談ください。
当店は予約不要&見積り無料ですので、お気軽にご相談ください!
まとめ
冬に起きやすいパソコントラブルは「寒さ」「結露」「乾燥による静電気」など、気候による影響が大きいことがおわかりいただけましたか?
パソコンは快適に動く気温や湿度があるので、適正な環境で安全に使用しましょう。
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