「コミックマーケット」から女性作家が消えている?…ファンの声から見えてきた「同人誌即売会の闇」
では、ニッチジャンルの方はどうなのだろうか。ニッチジャンルと言われている食べ歩き本、町中華紹介、宇宙物理学、ミリタリーなどのサークルに話を聞くと意外な答えがかえってきた。
「そういうふうに言われていることは知っていますが、そんなことはないと思いますよ。ニッチジャンルと言われているくらいですから、そもそもそんなにいっぱいいるわけじゃありませんし」
他のサークルも同じように、一般層にはウケないかもしれないが、本当に自分の作りたいものを参加者と共有するために、創作をしている。なかには、芸能人がこっそり使っている隠れ名店を紹介する本を作るために、週刊誌の記者と協力して本を作っている人もいるほどだ。
実際に行ってみた記者も、「こんな本まで!」とびっくりすることが多かった。興味が湧いた人は来年の年越しイベントとして、ぜひ来場を検討してみてはいかがだろうか。
取材・文・PHOTO:白紙 緑