マクセル、残響制御技術「HiFiREVERB」搭載スピーカー

-残響と直接音を分離し再生。デザインにこだわり


 日立マクセルは、残響コントロール技術「HiFiREVERB」を搭載したワイヤレススピーカー「MXSP-HF5000」を3月24日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後。カラーはブラック(.BK)、ホワイト(.WH)、レッド(.RE)。

MXSP-HF5000.BKMXSP-HF5000.WHMXSP-HF5000.RE

 HiFiREVERBは、ステレオ音源の自然なマルチチャンネル化や、5.1chソースをサラウンド感を維持しながらステレオ化できる技術。残響音と直接音を分離し、残響音を独立してコントロールすることで、自然な音場を創造。マルチチャンネルからステレオ化しても、しっかりとした定位感が残ることが特徴という。開発元はNTTエレクトロニクス。

 MXSP-HF5000は、このHiFiREVERBを世界で初めて搭載したスピーカーとなる。直接音は前方から、残響音を周辺から聞こえるように再生することで、心地良い音響空間を実現するという。残響レベルやサラウンド設定は15段階で切り替えできる。

 スピーカー部とコントローラ部の設置で構成され、スピーカー表面から操作スイッチを見えなくしたほか、ワイヤレス伝送により、ケーブル接続を減らし、シンプルかつコンパクトなデザインを実現。本体のデザインは、イデアインターナショナル、良品計画、±0などでプロダクトデザイナーとして活躍するみやけかずしげ氏が担当した。

 スピーカー部とコントローラ部は2.4GHz帯を使った非圧縮デジタルワイヤレス伝送を採用。CDをしのぐサンプリング周波数を用い、高品質なサウンドが楽しめるとする。コントローラ部にはステレオミニの音声入力を装備し、オーディオプレーヤーやスマートフォンなどを接続できる。またヘッドフォン出力も装備しており、ヘッドフォンでもHiFiREVERBの効果を楽しめる。コントローラ部(CR-HF5000)の外形寸法は157×78×28mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約140g。

 スピーカー部は、80mm径ユニット×2を搭載し、出力は15W×2ch。再生周波数帯域は70Hz~20kHz。コントローラとスピーカーの間のワイヤレス伝送距離は最大20mのため、電源ケーブル以外は接続せずに、音楽を楽しめる。また、ステレオミニの音声入力も備えており、単体のスピーカーとしても利用できる。ただし、HiFiREVERBの効果はコントローラ側で制御するため、直接スピーカーに接続した場合はHiFiREVERBを利用できない。スピーカー部(SP-HF5000)の外形寸法は417×180×148mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.1kg。


(2012年 3月 22日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]