今回は、3Dプリンターで型を作ってワームを作る!
のワーム作成編です。
この記事では
3Dプリンターで作った型とシリコンを使った
安価な自作ワームの作り方を紹介します。
3Dプリンターがあれば
他の必須の材料はほとんど百均やホームセンター
で手に入れることができ、誰でも簡単にワームを作ることができます。
ちなみに型は3Dプリンターで作らずとも
ワームの原型(粘土や木で整形したもの)
と型が取れる物(石膏やプラスチック粘土など)
があればできますので、
3Dプリンターがない方にも
この記事は簡単で安価なワームの作り方として
役立てていただけると思います。
3Dプリンターの購入を考えている方は↓記事を参考にしてみてください。
是非、自作ワームで魚が釣れる喜びを
味わってみてください!
用意する物
まずは、シリコンワーム作成の際
必要になるものを紹介します。
用意するものを
簡単に箇条書きすると以下です。
①型
②シリコンシーラント
③シリコン離型剤
④着色料(粉顔料やアクリル絵の具)
⑤紙コップ
⑥割りばし
⑦重石やクランプなど
では詳しく見ていきましょう。
①型
型とはワームの型です。
この型はシリコンを入れて
整形するためのものになります。
ここでの作り方は3DCADで設計し、
3Dプリンターで印刷して作っています。
3Dプリンターでの型の作り方は
こちらの記事にて紹介していますので
まだの方は読んでみてください!
②シリコンシーラント
シリコンシーラントは
ホームセンターでも売っているコーキング剤です。
本来は建築物などの隙間を埋めるためのものですが、
今回はシリコンシーラントでワームを作ります。
シリコンシーラントは
後から着色しやすいように透明色のクリヤーを用意しておくと
色んな色のワームを作ることができます。
またシリコンシーラントは価格が安く
ワームを沢山作ってもコストがかからずおススメです。
そして何より一般的なワーム素材と違って
過熱しなくても良いため、
3Dプリンターで作った型でも
型を溶かさず成形することが可能です。
シリコンシーラントを使用する時に
欠かせないものがコーキングガンです。
これがないとシリコンシーラントは使用できませんので
こちらも用意しておきましょう。
コーキングガンもピンキリですが、
500円もしないものもあり、
一度買うと何度も使えるので
お財布にも優しいですね!
③シリコン離型剤
シリコン離型剤は、
型からシリコンワームを剥がしやすくするために
シリコンを入れる前に型に塗るものです。
僕が使用したのは
GSIクレオスのMr.シリコーンバリアーです。
今回ABSという材料で
型を印刷したのですが、
このABSという材料は耐薬品性に優れているわけではなく、
このシリコーンバリアーで溶けてしまうのを懸念しましたが、
シリコーンバリアーを入れた小瓶に
ABSの造形物を入れて3日ほど放置したところ、
全く溶けず、造形物の軟化も見られなかったことから
ABSで作った型にも問題なく使用できることが分かりました!
こちらのMr.シリコーンバリアーですが、
型に塗るのと塗らないのとでは
ワームの取りだしのスムーズさが全然違います。
無くても慎重に取り出せば取れないこともないですが、
せっかく作ったワームが取り出し時にちぎれたりしないように
用意しておくことをおススメします。
着色料
ワームの着色には、
アクリル絵の具か粉顔料を使用します。
アクリル絵の具は安価で
簡単に手に入ります。
粉顔料も百均で売っている場合もありますが、
無い場合はネットで購入できます。
どちらを使ってもシリコンワームの着色はできますので、
手に入りやすい方で構いません。
しかし、アクリル絵の具で着色した場合、
アクリル絵の具の分量が多すぎると
出来上がったワームが少々べたつきます。
使用上問題はありませんが、
気になる方は粉顔料を使うと良いです。
⑤紙コップ⑥割りばし
紙コップと割りばしは百均やスーパーで購入してください。
それぞれの役割ですが、
紙コップはシリコンと着色料などをを入れ
割りばしはそれらを混ぜて方に入れ込むのに使います。
これらは消耗品なのでいくらでも安いものを選んでOKです。
⑦重石やクランプ
重石やクランプは型にシリコンを入れた後、
型を閉じるのを補助するのに使います。
重石は1ℓペットボトルに水を入れて使っても良いですが
確実に型を閉じるにはクランプを使う方法がおススメです。
ですので、できればクランプを用意してください!
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作成工程
では、ワームの作成工程に入っていきます!
作成工程は以下です↓
①材料を紙コップに入れ混ぜる
②型にシリコン離型剤を塗る
③割り箸などで型にシリコンを詰めていく
④型を閉じる
⑤クランプや重石で型を閉じて待つ
材料を混ぜる
まずは材料を紙コップの中に入れて
割り箸などで混ぜていきます。
今回混ぜるのは
シリコンシーラント
アクリル絵の具
ラメ
です!
ラメは百均でも購入可能です。
お好みでワームに混ぜてください!
型にシリコン離型剤を塗る
混ぜた材料を型に入れていく前に
型にシリコン用の離型剤を塗っていきます。
Mr.シリコーンバリアーの蓋を開け、
筆を液につけ、型全体(シリコンを入れる部分以外も)
にシリコーンバリアーを塗っていきます。
シリコーンバリアーを型に塗ったら2~3分乾燥を待ちます。
シリコーンバリアーが乾燥した離型剤の塗布は完了です。
今回使用するMr.シリコーンバリアーは1回の塗布で
約10回分の型取りに効果を発揮します。
コスパの面でも十分な性能ですのでシリコンワームの作成の際には
かなりおススメします。
型に材料を混ぜたシリコンを入れる
離型剤を型に塗ったら
割り箸などで材料を混ぜたシリコンをすくい取り型に入れていきます。
少しずつ材料を混ぜたシリコンを型に入れて
ワームの形状部分にシリコンを詰めていきます。
この時、少し余分にシリコンを型に入れてください。
片方の型にシリコンを多めに詰めたらもう片方の型にも
同じようにシリコンを詰めていきます。
シリコンを両方の型に詰め終わったら、
割りばしで摺り切り、余分なシリコンをあらかた取り除きます。
(あまり綺麗にしなくてもOKです。)
両方の型がここまで出来たらあとは
型を閉じるだけです!
硬化を待つ
型にシリコンを入れたら
型に重石を乗せるか
クランプなどで挟むなどして
型がしっかり閉じるようにして、
シリコンの硬化を待ちます。
今回はABS印刷物の積層痕を消すアセトンベーパーや
自作パテを作るのに使ったアセトンの缶を乗せときます(笑)
シリコンシーラントの硬化は2日〜3日で完了します。
とりあえず3日待つと確実に硬化しますのでそれまで待ちます。
型からワームを取り出す
2日~3日効果を待ったら、
いよいよ型からワームを取り出します!
型の隙間に千枚通しやマイナスドライバーを入れて
ゆっくりと全体を均一に剝がしていきます。
Mr.シリコーンバリアーを型に塗っていれば
この取り出しはスムーズに行えます。
Mr.シリコーンバリアーを塗っていない場合は
ワームがちぎれたり、型が壊れないように十分注意しながら行ってください。
型から取り出したワームはこんな感じになります!
少し着色料が多かったようで、
透明感がありませんね(笑)
透明感を出したい場合は、
着色料をシリコンシーラントに混ぜる段階で
様子を見ながら少しずつ混ぜてください!
早速取り出したワームで
釣りに行ってきました!
普通に釣れます!
最高にうれしい!!
自作シリコンワームの使用感
自作シリコンワームの使用感ですが、
上で紹介した材料だけだと
比重が軽く、マス針だけを使うノーシンカーワッキーリグだと
着底まで時間がかかってしまいます。
ですので、ネイルシンカーを入れてネコリグにするなど
何かシンカーを使うリグがおススメです。
または、オフセットフックを使うことで
比重の軽さをカバーできます。
どうしてもノーシンカーワッキーリグで
自作ワームを使いたい場合は、
材料を混ぜる時点で塩を混ぜると比重が上がります。
こうして塩を混ぜた黄色いワームと
塩なしの青いワームを水に入れると
塩を入れた方が比重が高く
水に沈むのが速くなりますので
試してみてください!
他には、
着色料を入れていないワームだと
ワームが硬く仕上がることが分かりました。
硬いので、オフセットフックでリグると
フッキングが掛けにくいなという印象でした!
オフセットフックでリグる方は、
アクリル絵の具で着色することをおススメします!
以上!3Dプリンターで型を作ってワームを作る!ワーム作成編でした!
3Dプリンターを活用したワーム作りに是非参考にしてみてください!
という事で読んで頂きありがとうございました!
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