被災した住宅から1個500円の高級みかん盗んだ疑い 愛知の自称大学生(21)逮捕

能登半島地震で被災した住宅から高級ミカンを盗み出したとして、警察は自称・愛知県の21歳の大学生を現行犯逮捕しました。

住居侵入と窃盗の疑いで現行犯逮捕されたのは、いずれも自称で愛知県刈谷市井ケ谷町の大学生・松岡史晃容疑者(21)です。松岡容疑者は5日午前8時40分ごろ、地震で被災した輪島市の70代男性の住宅に侵入し、みかん6個、およそ3000円相当を盗んだ疑いがもたれています。

石川県警捜査1課によりますと、現場周辺で住民が地震の片付け作業をしていたところ、箱に入ったみかんを運び出す松岡容疑者を女性が発見し、住民数人で取り押さえたということです。松岡容疑者は近くにいた警察官にその場で逮捕されました。

調べに対し、「盗んだことに間違いない」と容疑を認めているものの、「ボランティアで来た」と話しているということです。

松岡容疑者が盗んだミカンは、箱に入った1個500円ほどの高級品でした。警察は、松岡容疑者が車を使って移動していたとみて、共犯者や余罪について調べを進めています。

能登半島地震の被災した住宅を狙った窃盗事件が摘発されるのは今回が初めてです。