被災民家の高級ミカン盗む 愛知の大学生、容疑で逮捕

北國新聞1/6(土)5:00

  ●輪島「ボランティアで来た」

 地震で被害を受けた輪島市内の民家から高級ミカン6個(時価約3千円相当)を盗んだとして、石川県警は5日、住居侵入と窃盗の疑いで、いずれも自称の愛知県刈谷市井ケ谷町松根、大学生松岡史晃容疑者(21)を現行犯逮捕した。松岡容疑者は容疑を認め、「愛知県からボランティアで来た」と供述している。

 逮捕容疑は5日午前8時40分ごろ、輪島市内の70代男性方に侵入し、ミカンを盗んだ疑い。県警によると、民家は地震で半壊程度の被害を受け、当時無人だった。ミカンが入った箱を手に民家から出てくる松岡容疑者を付近住民が目撃し、取り押さえた。その後、近くで災害救助活動中の警察官を呼んだという。

  ●七尾の旅館でも被害

 県警は5日、七尾市内の温泉旅館の宿泊者が地震発生後、館内で避難中にバッグを盗まれる被害があったと明らかにした。珠洲、輪島、七尾、羽咋署の管内では、窃盗が疑われる通報や相談が十数件寄せられているという。

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