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脱脂乳(読み)だっしにゅう

改訂新版 世界大百科事典 「脱脂乳」の意味・わかりやすい解説

脱脂乳 (だっしにゅう)
nonfat milk

牛乳から脂肪に富んだ部分,すなわちクリームを分離した残りの部分。スキムミルクskim milkともいう。化学的には牛乳から脂肪と脂溶性ビタミン(A,D,E)が除かれたもので,その他の成分はそのまま全部含まれている。規格では脱脂乳(乳脂肪0.5%未満)と部分脱脂乳(乳脂肪0.5%以上3.0%未満)の2種類がある。脱脂粉乳,脱脂加糖練乳,ヨーグルト,カテージチーズ,アイスクリーム,加工乳,乳飲料カゼインの原料となるほか,子牛育成用の飼料としても重要なものである。また,低カロリー高タンパク質食品として飲用にも供せられる。
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百科事典マイペディア 「脱脂乳」の意味・わかりやすい解説

脱脂乳【だっしにゅう】

脂肪分を抜き取った牛乳。英語でnonfat milk。粉末にしたものが一般的。スキムミルクとも。飲用するほか,菓子,乳酸菌飲料,アイスクリーム等の製造に用い,またカゼイン,乳糖脱脂チーズ等の原料ともされる。
→関連項目乳製品粉乳ホエー

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脱脂乳」の意味・わかりやすい解説

脱脂乳
だっしにゅう
skim milk

牛乳から脂肪分を遠心分離した残りの部分。脂肪率は 0.1%以下で,主成分はカゼイン,ラクトアルブミンラクトグロブリンなどの蛋白質,乳糖,無機質,ビタミン B1,B2 ,Cなど。発酵乳,脱脂チーズ,カゼインや乳糖の原料になる。水分を除いたものを脱脂粉乳といい,保存性にすぐれ利用範囲も広い。 (→還元牛乳 )  

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栄養・生化学辞典 「脱脂乳」の解説

脱脂乳

 スキムミルクともいう.牛乳からクリームをとり除いた残りの部分.乾燥粉末も販売される.

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