輪島朝市の火災現場=4日午前8時半、輪島市河井町

 能登半島地震で甚大な被害を受けた輪島市の坂口茂市長は7日、会見し、避難所から搬送された避難者1人が低体温症で亡くなったと明かした。

 輪島市内では避難所が県内最大の160カ所設けられ、1万1932人が身を寄せている。

 坂口市長は同日、県災害対策本部員会議で「避難する場所がない状況で、市内の避難所もこれ以上無理だ。小学校、保育園も傾き、学校としても避難所としても使えない。避難所もぎゅうぎゅう詰めで、ノロウイルスやコロナが発生している」と厳しい状況であることを説明した。

 石川県は8日、被災者を一時的に収容する「1・5次避難所」を金沢市のいしかわ総合スポーツセンターに開設する。メインアリーナに約500人分のスペースを確保し、対象は高齢者や障害者、妊婦、未就学児らやその同伴者を優先する。

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