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岩井三四二「天命」 広島・安芸高田市
だれにも指図されない、強い毛利家を築きたい
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戦国時代の武将、毛利元就は安芸国(広島県西部)の小さな国人領主から一代で中国地方一円を治める戦国大名にのし上がった。山口の大内氏、出雲の尼子氏という強大な勢力に挟まれ、翻弄されながらも、知略を用い、家臣をまとめて乱世を生き抜いた。本書は元就の戦いの日々を追った歴史小説だ。
広島駅から鉄道とバスを乗り継ぎ2時間。元就の居城の郡山城跡がある安芸高田市を訪ねた。元就は数え27歳で家督を継ぎ、75歳で亡...