千日手
- 2023/06/05
- 17:59
千日手
せんにちて
将棋やチェスで同じ手順を繰返し,いつまでも局面が進展しない状態をいう。現行の将棋規則では,同一局面が4回現れたとき千日手が成立し無勝負となる。ただし連続王手の場合は,攻めているほうが手を変えなければならない。チェスでは同じ局面が3度生じるか,自分の駒を動かすことによって次に同じ局面が3度生じることを申立てた場合で,引分けとなる。
千日手
千日手とは、将棋やチェスなどのボードゲームにおいて、駒の配置と手番が全く同じ状態が1局中に何回か現れることである。
また、これから転じて、同じやり取りが延々と繰り返されるような状況を指す比喩的表現としても使われることがある。
将棋における千日手
将棋においては、双方が最善の手を指し続けた(すなわち、双方共に他の手を指すと不利になってしまう)場合、千日手にならざるをえない定跡がいくつもある。極稀に戦略の一端として使われることもある。
将棋の対局規定では、駒の配置、両対局者の持ち駒、手番が全く同じ状態(同一局面)が1局中に4回現れると千日手になり、無勝負とする。プロの場合、先手と後手を入れ替えて、最初からやり直しとなるというルールになっている。
連続王手の千日手
千日手の手順の中で、一方が王手のみを続けることで千日手にすることは認められていない。すなわち、王手をかけ続けていた側の反則負けとなる。なお、前述の千日手の例で王手を連続でかける場面(▲4一飛成△4二飛▲同飛△同玉)があったが、王手ではない手(▲3一飛)が間に含まれているため連続王手の千日手とはならない。
ちなみに、連続王手の千日手と打ち歩詰めを題材にして、ルールの不備を突く詰将棋が存在する。
→最後の審判(詰将棋)
その他ボードゲームにおける千日手
チェスにおいては、将棋の千日手に相当するルールを「threefold-repetition」(3回反復)と呼び、相手の手番で同じ局面が3回繰り返された時、あるいは次の自分の手番で同じ局面が3回繰り返される時、引き分けとする。連続チェック(王手)によって起こる千日手(「perpetual-check」と呼ばれる)も将棋と異なり禁止されていない。チェスにおける引き分けは、将棋のように無勝負になるわけではない(0.5勝0.5敗扱いとする)ので、不利な側が勝負を引き分けに持ち込む際に用いるチェスの常套手段でもある。
将棋・チェス以外の同系統のゲームでも同様の規定がある。例えばシャンチーでは、攻めている側(王手のみならず、それ以外にもいくつかの状況が規定されている)の千日手が禁止されている。
囲碁でもまれに同様の現象が起きる。お互いが石を1個取りあう状態(「コウ」という)においては、次の手で即座に元の局面に戻すことは認められていないため無限ループにならないが、次の手でなければ元の局面に戻してもよい(例えば「コウが3箇所あって、それらを順に取る」ということは認められている)ため、この取り合いをどちらも譲らなければ無勝負再対局となる。
【叡王戦】千日手とは? 同じ局面4回出現 藤井聡太叡王タイトル戦の2度千日手は2回目
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5/28(日) 20:23配信
日刊スポーツ
【叡王戦】千日手とは? 同じ局面4回出現 藤井聡太叡王タイトル戦の2度千日手は2回目
叡王戦五番勝負第4局を指す藤井聡太叡王(左)と菅井竜也八段(日本将棋連盟提供)
藤井聡太叡王(竜王・王位・棋王・王将・棋聖=20)に菅井竜也八段が挑戦している、将棋の第8期叡王戦5番勝負第4局が28日、岩手県宮古市の「浄土ケ浜パークホテル」で行われた。
午前9時から菅井の先手で始まった対局は、午前10時51分に44手で千日手が成立した。午前11時30分から先手後手を入れ替えた指し直し局も、終盤にさしかかった午後6時32分に116手で再度千日手となった。
◇ ◇ ◇
◆千日手(せんにちて) 両対局者がほかの手を指すという考えがなく、同じ手順を繰り返すこと。同一局面が4回現れると成立し、その勝負はなかったこととなる。その場で指し直しとなる場合、先手後手を入れ替えて対局を行う。藤井聡太叡王(20)がタイトル戦で2度千日手指し直しを行うのは、22年6月の第93期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第1局の永瀬拓矢王座(30)戦以来、2回目。この時は敗れた。叡王戦では昨年5月の第7期叡王戦5番勝負第2局、出口若武六段(28)戦で指し直しの末、勝っている。
「千日手」の読み方
せんにちて
「千日手」の説明
概要
盤上の駒の配置、持ち駒の種類・枚数、手番のすべてが同一となる局面が4回現れた際に、王手を連続でかけている場合(後述)を除き、無勝負となる将棋のルール。どのような手順で同一局面となったかは問わない。
ルールの適用方法
同一局面が4回現れた時点で、手番を問わず、どちらかが「千日手ですね」のように申し出れば、その時点で成立となる。アプリを使用した対局では、自動で判定してくれる場合もある。尚、プロにおいては、記録係が「千日手」の成立を宣言する場合もある。
合意による手順の省略
両対局者の合意があれば、同一局面が4回に満たなくても千日手を成立させることはできる。しかし、秒読みならば同一局面3回目まで指すことで考える時間を稼ごうとする場合もあるし、指し直すくらいならば手を変えようと思う場合もある。よって、必然の手順であっても4回目まで指した方が無難である。
成立の見逃し
同一局面が4回現れたことに気付かないで指し進めてしまっても反則ではないが、5回目でどちらかが手を変えた場合は、再度同一局面が現れない限り、千日手が成立しない。
成立後の一般的な対応
千日手が成立した場合、一般的には先手と後手を入れ替えて指し直しとなり、引き分けで終了ということはまずない。この際、プロの公式戦では30分の休憩が挟まれることが多いが、アマの大会などではすぐに指し直し局が始められることがほとんどである。また、持ち時間が定められている対局においては、千日手局の残り時間を引き継ぐことも多いが、残り時間が少ない方の持ち時間を一定の時間まで増やしたうえで、他方の持ち時間も同じだけ増やすこともある。但し、最初の持ち時間を超えて増やすことはない。
先手と後手の認識の違い
プロの公式戦においては先手の方がわずかに勝率が高く、一般的にも先手がわずかに良いとされている。このことから、先手は先後入れ替えを嫌って千日手を回避するような指し方をすることが多いが、逆に後手は積極的に千日手を狙うような指し方をすることもある。
連続王手の千日手
同一局面が現れるまでの手順で、いずれかが連続で王手をかけている場合は「連続王手の千日手」となり、同一局面が4回現れた時点で連続で王手をかけていた側が反則負けとなる。「連続王手」とは「(王手をかけている側が)すべての指し手で王手をかけていること」を意味しており、逆に言うと、循環手順中に王手でない指し手が1手でも含まれる場合は「連続王手の千日手」には該当しない(通常の「千日手」となる)。「連続王手の千日手」が発生した場合、連続で王手をかけられた側が指摘をして終局となる。
「連続王手の千日手」は反則であるため、成立後に指し進めてしまった場合でも、投了前であれば指摘できる。但し、棋譜が残っていなければ、遡って立証することが困難であるため、実質的には成立時点で指摘をするしかない。尚、「連続王手の千日手」というと「王手」の印象が強くなってしまうが、必ずしも成立局面で王手がかかっているとは限らない。他に、王手をかけられている側が王手を回避した時点で同一局面4回となる場合もあるので、起点となる局面の判断には注意が必要である。
ルール変遷
江戸時代、千日手は中終盤の攻防時に現れるもので、序盤では当然に避けるべきものと考えられていた。そのため、千日手となりそうな場合、その局面で攻めている方、不明時は仕掛けた方が手を変えて打開するというやや曖昧なルールになっていた。
これが、1900年代前半から序盤の駒組みで千日手が現れるようになったこともあり「同一局面に戻る同一手順を連続3回」というルールに変更された。お互いが仕掛けられず、駒の往復による手待ちを繰り返すという状況を主に想定したものである。
ところが、このルールにも不備があり、少しずつ手順を変えることで千日手を回避し、秒読み時に考える時間を稼ぐという指し方が出てきた。例えば、金の往復でも、上⇔下、右⇔左などを組み合わせると、永久に指し続けることが可能である。1983年3月8日の米長邦雄 棋王・王将 vs 谷川浩司 八段の対局でも、同一局面が9回出現した後、谷川八段が打開した結果、米長棋王・王将が勝利したということが注目された。その結果、ルール改正の機運が高まり、1983年5月、「同一局面4回」という条件に変更された。尚、「同一手順3回」でも、同一局面が4回現れているので、不備がなくなっただけで、実質的には変わっていないとも言える。
https://xn--pet04dr1n5x9a.com/%E5%B0%86%E6%A3%8B%E7%94%A8%E8%AA%9E/%E5%8D%83%E6%97%A5%E6%89%8B.html
将棋の千日手のルールで、同一局4回で千日手成立します、なぜ4回なんですか。
旧千日手規定の3回同一手順の繰り返しで千日手というのを+1手したものらしい、というのは分かっています。
その3回の理由を教えていただいてもかまいません。
補足
参考 wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E6%97%A5%E6%89%8B
チェスは、3回同一局面で引き分けです。ということは、ループを2周したあと、元に戻ったときということです。2周すればお互いに気づくだろうということでそこそこ納得がいきますが、将棋はさらに1回相手の意志の様子見が入るということになりますね。
また、囲碁にもコウという似た問題がありますが、こちらは2回目の連続繰り返しで反則負けです。
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2012/09/29 18:14
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yas********さん
チェスは一回回数が少ないんですか、知りませんでした。西洋と日本の考え方の違いかもしれないですね。
2回繰り返せばもう十分と考えるか、念のためもう一回と考えるかの違いなんですかね。
ただ、一つ言えるのは、チェスの場合繰り返しになるような局面は、終盤で盤上の駒が少なく、互いに駒を追いかけ合う展開で、変化の余地が少ない事がほとんどなのに対し、
将棋の場合は、終盤になっても変化の余地が多く、慎重に決定するために一回多くなった可能性はあるのではないでしょうか。
いずれにせよ、2回でも3回でも大差ないですし、もし将棋で、同一局面3回で千日手が成立するなら、それに合わせて早く変化して、千日手を回避すればいいだけの話しですから。
補足で囲碁について
『コウ』をすぐに取り返してもいいことにすると、同一局面の繰り返しになり、先に進まなくなってしまいます。
このため、コウは『すぐに(相手がコウを取った次の手で)取り返してはいけない』というルールになっています。
相手が放っておけないような手を打って、相手がその手に受けてくれたら、コウを取り返すことができます。
これを『コウダテ』といいます。コウを争いながらでも、コウダテも打っているので、同一局面の繰り返しにならないのです。
『コウダテ』を忘れてコウを取り返してしまったら、反則まけです。
盤上に3つ以上『コウ』が出来ると、他のコウを取り返すことが『コウダテ』になり、互いに3つのコウを取り続けることになってしまうことがあります。
これを『三コウ』といって、将棋の千日手と同様、打ち直しとなります。
囲碁の場合は何回繰り返したら『三コウ』という決まりはありません。
対局者同士が合意すれば、『三コウ』が成立します。
ナイス
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2012/09/29 19:39
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質問した人からのお礼
皆さん、丁寧なご解説ありがとうこざいました。
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sgx********さん
旧規定では同一手順3回でしたね。なぜ3回か?
まず2回以上でないと、千日手の可能性がありません。
最低限の同一手順2回で千日手、としてもルール上
問題はありませんが、これではあまりにもシビアで、
もしかしたら片方が打開するかもしれないことを
考えると余裕をもって+1して、同一手順3回と
したのでしょう。
その後、ご存知とは思いますが、谷川-米長の順位戦で
同一手順の規定では問題が出たため(問題は以前から
指摘されていたものの、大きな問題が出ていなかったので
そのままにしていた)、同一局面で定義をしたのですが、
同一手順1回=同一局面2回
同一手順2回=同一局面3回
同一手順3回=同一局面4回
と同じ事ですから、旧規定と同じ内容のまま、
同一局面で定義しなおすと「同一局面4回」
になりますね。
こんないきさつなんだと思います。
ナイス
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2012/09/29 22:18
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千日手について分かりやすく説明してください
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ぜん
ぜんさん
2008/4/5 20:29
駒の配置、両対局者の持ち駒の種類や数、手番が全く同じ状態が1局中に4回現れることを千日手と呼びます。
王手は全く関係ないです。
その他の回答(3件)
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sgx********
sgx********さん
2008/4/6 1:43(編集あり)
将棋四段です。
bamboo_from_tokyoさん
> 当然ながら、王手されている側の応対が最善手の連続
> (それ以外の手では詰まされてしまう)である事も条件になります。
とありますが、このような条件はありません。大きな誤解です。
王手されている側に回避義務はありません。
王手されている方の回避手段がないから、王手している方が
回避する義務がある、というのも誤解です。
そもそも昔は千日手は「攻めている方が手を変える」というルール
だったのですが、序中盤だとどちらが攻めているか分からない、
ということもあり、確実に攻めていると言える連続王手の場合のみ
王手を掛けている方に回避義務があります。王手を掛けられている方は
回避手段があるにも関わらず、わざと王手が掛かる千日手になる方に
逃げても全く問題ありません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E6%97%A5%E6%89%8B
に詳しく載っていますが、抜粋します。
千日手(せんにちて)とは、将棋系のボードゲームにおいて駒の配置と手番が
全く同じ状態が1局中に何回か現れること。将棋系のボードゲームでは
それに対処するためのルールが存在する。
将棋においては駒の配置、両対局者の持ち駒の種類や数、手番が
全く同じ状態が1局中に4回現れると千日手になる。千日手になった場合は
その勝負をなかったことにする。公式戦では先手と後手を入れ替えて、
最初からやり直しとなる。
ただし、一方が連続王手を繰り返したために千日手になった場合は、
王手をかけていた方の負けとなる。
以前は同一手順3回というルールであったが、同一局面に戻す手順が
複数ある場合、このルールでは無限に指し手を続けることが可能であるため、
1983年4月1日に現在のものに改定された。
tak********さん
2008/4/5 23:16
ルールは上の方が書かれている通りです。
「千日たっても勝負がつかない」ので
千日手というそうですよ。
最近のプロ将棋では、後手番の隠れた作戦になっているようです。
(千日手をちらつかせて先手に膠着状態を打開させる)
bambooさん
2008/4/5 21:47
『千日手』とは、持ち駒、手番も含め同一局面が4回出現する事で、「局面の進展性が無くなった(局面が進行しなくなった)」との判断から先手と後手を入れ替えて対局やり直しとなる事を示します。
尚、王手の連続で千日手となった場合は、守備側(王手されている側)に回避の手段が無いという事から、攻め側(王手している側)が負けとなります。当然ながら、王手されている側の応対が最善手の連続(それ以外の手では詰まされてしまう)である事も条件になります。
cas********さん
2012/10/3 20:39
2回答
王手の千日手でも、どうしてチェスでは引き分けで、将棋ではそれをすると負けなのでしょうか。
王手の千日手でも、どうしてチェスでは引き分けで、将棋ではそれをすると負けなのでしょうか。
チェスでは、自分のキングが受け無しにされた時(この時、チェックでもなく、チェックメイトでもない)
相手のキングを「パーぺチュアルチェック」にて引き分けにすることもできます。
劣勢側が負けよりは、引き分けに持ち込むのに有効です。
おなじ、王手の千日手でも、将棋では、これをすると引き分けではなくて、負けというルールになっています。
どうして、将棋ではこんな風なルールが作られたのでしょうか。
将棋でも、自玉が受け無しにされた時、相手玉が詰めろで詰む場合でなくても、千日王手に持ち込めば引き分けでも良かったと思いますが。
他にも、詰まなければ引き分けでいい、というチェスみたいな考えはなく、あくまで勝ちか負けにこだわる姿勢が見られます。
詰まないと判断した時に、持将棋で点数で決めるとか。これでは飛車か角切って行って勝負したのがアダになりますね。
王手飛車、または十字飛車で王手馬取りとかされても それでも詰むとは限らないのに、点数ルールがあるおかげで、
王手飛車(タダで取られる)の場面で投了してるのだって結構あります。(たとえ 詰まないような状況であっても、持将棋になったら 点数で不利なので)
詰まなければ 引き分け ってのでもいいのでは。
ベストアンサー
渋柿
渋柿さん
2012/10/3 21:35
チェスではリピテーション(千日手)を一つの結果と考えているのに対し、将棋では本来なら避けるべき迂回手順と考えているようです。また、千日手や持将棋を引き分けではなく無勝負といっているように、将棋は勝ちか負けの決着をつけるべきもの、といった考え方が根底にあるみたいです。
千日手模様については、仕掛けた側が手を変えるというのが基本なのですが、現実的にはどちらが仕掛けた側かの判断は難しく、やむを得ず同一手順3回(旧ルール)で千日手が成立して無勝負。ただ、王手という絶対手を便宜上、仕掛けの手とすることにさほどの違和感はなく、王手を掛けている側に千日手打開の責任を持たせた、といった経緯のように思います。
個人的には王手の連続であっても千日手が成立して引き分けとしたほうが、スッキリすると思っています。相入玉でお互いに詰める見込みがなくなった場合も引き分けでいいと思っていますが、相入玉でも戦力差があれば勝負がつく可能性があるわけで、こちらはちょっと悩ましいです。
質問者からのお礼コメント
やはり、日本だとあくまで勝ち負けにこだわる姿勢が強かったんですね。
サッカーでもヨーロッパのあり方を見習ったとはいえ、Jリーグは当初、延長PKまでやっていたくらいですし。
お礼日時:2012/10/9 23:33
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匿名
匿名さん
2012/10/3 21:10
詰まなければ引き分け
→適当にやってても勝てる
詰まなくても勝負が決まる
→一生懸命勝とうとする→全体のレベルが上がってより質のいい対局になる
千日手について
私は将棋はコマの動かし方がわかる程度の初心者なんですけど、最近「千日手」というルールがあることを知りました。
なんとなくわかったんですけど、「全く同じ手順が4回現れたら千日手になって先に始めた方の負け」みたいなルールで、負けを回避するために先に始めた方は違う手を打たなきゃいけない、みたいな感じですよね。
そこで質問なんですけど、この「まったく同じ手順が4回」と言うのは、「成る成らずも含めて全く同じ手順」なんでしょうか?
例えば、〇飛車打、●が何かの手を指して、〇飛車成、●同金(で龍取り)とした後に、数巡して●飛車打、〇同銀、までで飛車が〇に戻ってきますから、ここで1回目と同じ場所に〇飛車打、とすると千日手の1順目が始まりますよね。
でこの一連の流れが3回続いて、4巡目の〇飛車打をしてしまうと千日手で〇の負けになってしまうわけですよね。
ここで、千日手回避の手として、2巡目か3巡目の〇飛車成の部分を〇飛車不成、とした場合でも、どうせとられてしまうのだから手順は変わりませんが、棋譜上の表現で「成」か「不成」が変わってきますよね。
これは千日手回避としてルール上OKなのでしょうか?
「飛車不成がマナー的によくない」みたいな話は聞いたことがあるのですが、あくまでルール上、成と不成を組み合わせることで千日手を回避することは可能なのかが知りたいです。
よろしくお願いします。
ベストアンサー
shi********
shi********さん
2021/3/11 18:53
こんにちは。
まず、誤解がありますね。
>「全く同じ手順が4回現れたら千日手になって先に始めた方の負け」みたいなルール
そうではありません。
正しくは
★「同じ局面(駒の配置も、持ち駒も、手番も全部同じ局面)が4回表れた」時点で「千日手」が成立します。
千日手が成立すると、一般的には、その将棋は無勝負になり、
★「対局者2人が、千日手になった将棋とは先手後手を逆にして指し直し」
となります。
なお、アマチュアの大会では「千日手が2回続いたら引き分け」とか「千日手が2回続いたら、勝負はジャンケンで決める」とか、特別ルールがある場合もあります。
さて、この「千日手」ですが、昔は「同一手順3回で千日手」というルールでした。
しかしこのルールだと
「同一局面は何度も出てくるのに、手順の組み合わせを工夫すると、
同一手順3回にはならずに、永遠に指し続けられる」
ことが分かりました。
そこで現在の「同一局面4回で千日手」ルールに変わったのです。
ということで、あなたのいうような「同一局面が繰り返されるのに、手順の工夫で千日手を回避する」は、現行ルールではできません。
付け加えると、「同一局面4回で千日手」というルールには例外があって
「同一局面に至る手順で、片方の指す手がすべて王手である場合は、
4回目の同一局面が生じた時点で、王手をかけている方の反則負け。
つまり、王手をしている方は、そうなる前に手を変えなければならない」
ことになっています。
★これを「連続王手の千日手の禁止」といいます。
あなたは、このルールをどこかで読まれて、混乱されたのかもしれませんね。
質問者からのお礼コメント
なるほど、軽く聞いただけだったので色々混同してしまっていました笑
詳しく解説していただきありがとうございます!
スッキリしました!
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閻魔の代理
閻魔の代理さん
カテゴリマスター
2021/3/12 9:25
同一手順を基準としていたのは過去の話です。現在は手順ではなく局面を基準とします。盤面の駒の配置・持ち駒・手番の全てが一致する局面が四回現れた時点で終局。このため、成り、成らずに関する問題は生じません。
ID非表示さん
2021/3/11 20:09
成り、不成、持ち駒も含めて全く同じ盤面が四回。
昔は、同じことを三回繰り返したら千日手だったけど、複数の違う千日手を交互に繰り替えす場合に対応するために同じ局面四回で成立と変えた。
まあ、分かりにくかったら同じこと三回繰り返して、永遠に終わりそうにないと思ったら千日手と思っていていい。
あまり難しいことは考えなくていい。
王手をかけていない千日手は引き分け。(もう一度できる場合は先手後手入れ替えてもう一回やる)
王手をかけてなったなら王手をかけた側の負け。
千日手になってから考えても遅くないよ。
細かいルールでそれほど重要でないと思っていたらいい。
yam********さん
2021/3/11 18:54
「(どちらかが)負け」ではありません。
先手と後手を入れ換えて、最初から差し直しです。
千日手って何ですか?
将棋で千日手って出ました
意味が解らないので解説お願い致します
ベストアンサー
諸悪の根源
諸悪の根源さん
2022/5/30 6:01
同じ手を3度繰り返す事を千日手と呼びます。
王手する場合は王手を掛ける方から3度目に同じ手を指す事は辞めねば為りません。禁じ手に為り反則負けと云う事に為ります。
同じ手を何度も繰り返せば半永久的に勝敗は尽きませんから此のルールが設けられました。
勝敗の着かない勝負を延々と続けられると観戦記者や記録係も眠いのを我慢して堪ったものでは有りません。
棋士は最善と思われる指手を変える事は敗北に繋がりますから余程の事が無い限り変えようとはしません。
意地の張り合いでは有りません。尤も、勝敗を度外視し、意地だけで戦う棋士も居るかも知れませんが、其の様な度量の広い好人物が昨今見られないのが残念です。
と云う訳でクソ興しろくも無い千日手はNHK棋戦では偶に見られますので是非テレビでご覧下さい。「百聞は一見に如かず!」と云うでは有りませんか。
質問者からのお礼コメント
現にあったそうです
この間の日曜日に(笑)
私は将棋は解らないので見ませんが
いきなり千日手ってなぁに?って聞かれ
返事に詰まっちゃったんです(笑)
レクチャー有難うございました
お礼日時:2022/6/3 12:53
その他の回答(2件)
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shi********
shi********さん
2022/5/30 2:39
こんばんは。
「千日手」というのは「同じ局面が繰り返されて、
いつまで経っても先に進まない状態」
を意味する将棋用語です。まあ「堂々巡り」といってもよいでしょう。
これが生じると、その将棋はそこで中断されて、
最初から駒を並べ直して指し直しになります。
ただし、指し直す時は、もともと先手だった人が後手になり、
もともと後手だった人が先手になります。
現在の規定では「1局の将棋の中で、同じ局面が4回現れた」
ときに「千日手成立」となり、上記のように指し直しになります。
なお「連続王手の千日手」という例外的な場合がありますが、
これについては細かくなるので省略します。
また、上の説明で分かると思いますが、千日手は禁じ手ではありません。
なお、「最初から指し直し」はプロのルールで、プロ棋士はこれに従って何回でも指し直しをやります。(いつ指し直すかは、場合によって違います。)
アマチュアの場合は「千日手2回で引き分けにする」とか「千日手2回になったら勝敗は抽選で決める」とかいうこともありますね。
中川 馬空(なかがわ ばくう)さん
2022/5/29 22:40
千日手(せんにちて)とは、将棋での禁じ手のひとつです。
1回の対局中に同じ局面が何回か現れる状態をいいます。4回同じ手を指してしまうと、対局自体がチャラ…なかったことになります。
将棋の千日手とは、何ですか?
回答(4件)
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iri********
iri********さん
2023/5/30 6:21
お互いが最善手を打った場合に、
同じ手を繰り返す事になる状態の事。
yue********さん
2023/5/28 20:37
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E6%97%A5%E6%89%8B
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数学はとても楽しいよ
数学はとても楽しいよさん
カテゴリマスター
2023/5/28 19:57
「引き分け」です。対局は指し直しです。
アマチュアも同様ですが、相当にコアなファン以外は実戦には生じません。
わをんさん
カテゴリマスター
2023/5/28 19:55
1局中に同一局面が4回現れると千日手になり、公式戦の場合先後逆になり初手からになります。
持ち時間も残り時間の半分や、残り時間によっては調整されます。
「連続王手の千日手」はいつ、どういう理由で禁じ手にしたのでしょうか。
ベストアンサー
1755816924
1755816924さん
2023/4/30 10:11
現在は千日手は指し直しになりますが、明治時代頃までは「攻めている方が手を変える」という曖昧なルールでした。
連続王手の千日手は王手をかける方が攻めている方なので、当時のルールでは手を変える必要がありました。そのため連続王手の千日手で手を変えないと反則となります。つまり明治時代以前から連続王手の千日手は反則でした。
連続王手ではない千日手は明確にどちらが攻めているとは言えないので、指し直しというルールに変更されています。
1051395589さん
質問者2023/4/30 10:32
回答、ありがとうございます。
江戸時代から反則だったんですか。
勉強になりました。
1051395589
1051395589さん
質問者2023/4/30 10:42
根本的には千日手は攻めている方が手を変えるべき、連続王手は王手をかけている方が攻めている、よって連続王手では王手をかけている方が手を変えるべきという論理構成なんですね。
現在では千日手は指し直しと決められているのでそれに従って連続王手も指し直しにしても何の問題もないと思えます。
現行のルールでは自玉に必至がかけられている状態で千日手となる王手以外には有効な指し手が無ければ負けになるわけです。何だか理不尽なルールと感じます。これは仮に相手側には千日手の王手に誘導する以外の受けがあってもわざと先手に王手にをかけさせることで相手が勝てるということになります。現行ルールに対して腑に落ちない物を感じます。
1755816924
1755816924さん
2023/4/30 11:17
そもそもは千日手そのものが反則というところからですよ。
千日手は反則なので攻めている方が手を変えなければいけない、というところから、攻めている方が明確でない場合があるから千日手は指し直しにしよう、でも連続王手の千日手は攻めている方が明確だから反則のままにしよう、という論法です。
>現行のルールでは自玉に必至がかけられている状態で千日手となる王手以外には有効な指し手が無ければ負けになるわけです。
連続王手の千日手は「有効な指し手」ではないので仕方ありません。
1051395589
1051395589さん
質問者2023/4/30 12:01
>そもそもは千日手そのものが反則というところからですよ。
>攻めている方が明確でない場合があるから
この二つをつなげると千日手ではどちらが攻めているのか分からないからどちらが反則しているのかわからない、よって指し直しにする、でも連続王手では王手をかけている方が攻めているのは明らかだからその場合の千日手は王手をかけている側の反則になる、という論理ですね。完璧な論理で納得です。
でもこれは出発点の千日手を反則にすることのけっかです。論理のつながりは納得できましたがこの出発点の大前提には不満があります。チェスのルールではどうなっているのか調べてみようと思います。
1755816924
1755816924さん
2023/4/30 14:36
チェスでは同一局面3回でスリーフォールド・レピュテーションと言って将棋で言う千日手になります。引き分けになります。
チェスの連続チェックによるスリーフォールド・レピュテーションはパーペチュアルチェックと呼び、やはり引き分けになります。
1051395589
1051395589さん
質問者2023/4/30 14:51
私より先にチェスのルールを調べて下さったんですね。ありがとうございます。
チェスの連続チェック(連続王手)の千日手は引き分けなんですね。
そうそう、この方が自然で納得できます。
思うに将棋ではできるだけ引き分けの無勝負を避けたいという思惑で決着をつけることが重要だと考えているのかなと想像します。
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gold_ball_2013
gold_ball_2013さん
カテゴリマスター
2023/4/30 19:53
局面が煮詰まっている最終盤に発生する局面ですから、そんな所から指し直しにしていたら時間が幾らあっても足りなくなるので、時間を節約してさっさと決着を付けるために禁じ手扱いになったのだと推察します。
原則、将棋には引き分けがありませんので決着が付くまで何度でも指し直しして、勝敗を決めてから終局となります。
その点チェスの場合、引き分けは0.5勝でその対局は終局となりますので、千日手引き分けでも指し直しすることはありません。
それもあってチェスは引き分けがやたら多く、かの有名なカスパロフの最初の世界タイトルマッチでは5勝3敗40引き分けの時点で、あまりにも長くなりすぎたので無勝負と言う、将棋では考えられない事態が勃発しました。
個人的にはチェスのような引き分け決着は全然面白くないと思いますので、必ず勝敗を付けたい派ですし、指し直しも好きではないので1回の対局で必ず決着を付けたい派でもあります。
なので通常の千日手も本当なら先手が手を変えねばならないルールにしてほしいくらいですし、持将棋指し直しも廃止してトライルールにして欲しいと思ってます。
1051395589さん
質問者2023/4/30 20:07
回答、ありがとうございました。
チェス
千日手
同じ手が繰り返され、永遠にゲームが終わらなくなることをパペチュアル(千日手)といいます。
パペチュアルチェックは、チェックによって強制的にパペチュアルをひき起こし、引き分けに持ちこむテクニックです。
「3回、盤上が同じ形になったら引き分け」というルールを利用します。
パーペチュアルチェックとはなんですか?
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2018/09/16 18:00
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チェスの用語です。
チェックの連続で千日手のドローになることです。
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2018/09/18 11:26
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質問者
su8********さん
千日手とはなんですか?
2018/09/19 00:20
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tomaborgさん
同一局面が三回あらわれること。
2018/09/21 14:20
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質問者
su8********さん
なるほど、ありがとうございます
2018/09/21 18:04
チェスの同形三複とは、まったく同じでなくてもいいのですか?
ゲームをしてて、「ん?」と思った場面があったので教えてください
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ken********さん
2018/1/17 21:17
全く同じ「局面」が三回あれば同形三復です。
その過程は重要ではありません。
チェス 同一局面3回繰り返しドローがよく分かりません
三回繰り返すのはキングにチェックがかかっている状態で
なおかつ三回それを繰り返すとドローになるのですか?
それともキングではなく違う駒でも三回繰り返えせば
ドローになるのですか?
ご回答宜しくお願いします
ベストアンサー
mom********さん
2016/3/30 23:33
どんな状態であれ
同じ状態が3回現れたらドローにすることができる
駒の動きではなく盤上の状態が3回現れたら
ドローになるのではなく
プレヤーのどちらかでもそれを指摘すればドローになる
お互いに指摘しなければ続行
質問者からのお礼コメント
理解しました
ありがとうございます
お礼日時:2016/3/31 0:20
チェスにおける「スリーフォールド・レピティション 」と「パーペチュアル・チェック」の二つには、何か違いがありますか?それとも同じ意味でしょうか?回答よろしくお願いします。
ベストアンサー
che********さん
2019/1/19 9:21
「スリーフォールドレペティション」は単に同一局面が三回現れること。
「パーペチュアルチェック」は、チェックの連続により上の状態に至ることです。
スリーフォールドレペティションに比べてパーペチュアルチェックの方が強制力が強くてルール上さけられないことが多いですが、スリーフォールドレペティションはお互いの合意のような形で起きることもある、という違いはあります。
しかし、基本的にパーペチュアルチェックはスリーフォールドレペティションに含まれるものと考えて差し支えありません。
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