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石川県能登地方で1日に発生したマグニチュード(M)7・6の地震について、揺れの強さの目安となる「最大加速度」が、2011年の東日本大震災に匹敵する2828ガル(ガルは加速度の単位)だったことが分かった。「大地震」の尺度の一つとなる1000ガル以上の観測点は能登半島各地の計7地点で確認され、広範囲で非常に強い揺れに襲われたことが浮き彫りとなった。
防災科学技術研究所(茨城県)のまとめによると、石川県志賀町の観測点で、東日本大震災の最大加速度(2933ガル)に近い2828ガルを記録。同県輪島市や珠洲市、穴水町など計7地点で1000ガル以上だった。
最大加速度は、建物の耐震設計の基準などで用いられる指標の一つ。同研究所の青井真・地震津波火山ネットワークセンター長は「最大加速度だけが揺れの強さの指標ではないが、これほど広範囲で1000ガル以上となる地震は非常に珍しい」と説明。約150キロ・メートルと広範囲の断層がずれ動く大規模な地震だったことや、地盤の弱さも影響したと考えられるという。