埼玉の養豚場を辞めて半年、、
もう私がいた頃の 豚たちは もう全員出荷されて、お肉になったかな、、。
って思ってたんだけど、、、
生きていた豚がいましたよ。
以前から私のブログ見てくれてた人なら分かると思うけど、カワイイ顔の豚!!
養豚場No. 1の美人な母ブタ!!
ボンビーガールに出てた。
泣きそうになった。 てか、泣いた。
私は そういう風にしか考えられなくて
なんで泣いたか
それは 自分が 埼玉の養豚場を止めて、
別の横浜の養豚場で働き、赤ちゃんができ、
結婚し、という 目まぐるしく日常が変わって行って、妊婦生活は暇だけど、毎日楽しく過ごしてきて そんな 日々を自分は過ごしているのに
母豚は、、、ずーっと、この体がようやく入るスペースの狭い檻にいて、
子供が生まれても 子供の方が先に肉にされる。
(母豚は、肉豚となる子供を妊娠して出産し、
年を取り妊娠できない体になると 殺されます。母豚の肉はマズイので、せいぜいコンビニ弁当か加工食品です。)
という過酷な状況にずっといたんだ。
私も暇だけど、豚はもっともっともーっと
暇してる。
私は いつか赤ちゃんが生まれて楽しみがいっぱいある。私の赤ちゃんは肉にはされないし。
当たり前だけど、、。
掃除するのも、夕飯作るのも、
暇なりにやることはある。
暇つぶしに カフェに行ったり、絵描いたり。
けど 母豚は いつか子を産めなくなり、
肉になる その日を
何もすることが無く、この体がやっと入る
身動きの取れない 狭いスペースで待ってる。
いつか肉になる日を待つしかない。
そんな生活してる。
こいつメンヘラか?
って思われるかもしれないけど
だから 辛い。
何をしてたって、
常に頭の中に豚がいる。
あの豚は出荷されたのかな?とか
自分が
楽しく遊びに出かけてる時だって、、
ふと 豚を思い出して鬱っぽくなる。
自分がこうしてる間にも 世界で豚は死んでってる。って考える。
(1秒に5頭の豚が日本で殺されてる)
何もしてやれないことが辛すぎる。
楽しいことしてても、こんなことばかり考えてしまうから、本当の幸せなんか来ないんじゃないかと思う。
多分、一生そうだと思う。
こういう頭になるのは、
養豚場で働いた宿命だからね。
有難いことです。何も意識しないで、
生きてることに何の感謝も無く過ごすより
ずっとマシ。
豚のことを考えて鬱になってる方が
ずっとマシ。
これからも、
自分がいくら 楽しくて幸せな時間も
豚のことを思い続けて行く