富山市蓮町5丁目の住民は3日、液状化とみられる現象であふれ出た土砂の片付けに追われた。地面が最大で約30センチ沈んだり隆起したりして、道路や住宅敷地がでこぼこに。水道管が壊れて断水する家もあった。

 四十住(あいずみ)智一さん(57)は1日、津波警報を受けて避難しようと外に出た際、自宅前の道路が深さ約5センチの泥の川のようになっているのを見た。「畑や庭から水がボコボコと湧いていた」と振り返る。

 東蓮町の町内会長、新村哲夫さん(73)によると、蓮町5丁目では家が傾いたり塀が倒壊したりする被害が50~60件に上る。

 大村睦治さん(71)の自宅は傾き、壁などに無数の亀裂が走った。大村さんは「基礎から建て直すことになる。県営住宅に移って別の場所を探そうかな」と肩を落とした。