トラックボールが増殖しまくっていたので、紹介してみる
前回はこちら。
今回は、トラックボールです。こちらはキーボードと違いほぼ毎月何かしら買っているので、すごい量になっています。
写真や増えた機種は順次追加する予定です。
好みのトラックボール
無線(どかす時に楽)
フィンガータイプ(たぶん慣れ)
静音ボタン(音楽聴く時に邪魔)
左右対称(どちらの手でも使えると良い)
何にでも使える(大事)
使用頻度が高い機種(2023年11月6日時点)
Slimblade Pro(メイン)
HUGE(無線版)(メイン)
Orbit Wireless With ScrollRing
TB450
DEFT Pro
Luna
Pro Fit Ergo Vertical
nino(持ち出し)
所持トラックボールリスト
Logicool TM-150r (Trackman Marble) ※廃版
主な仕様
フィンガー操作、4ボタン
左右対称、両手対応
有線(USB、PS/2変換アダプタ付)
直径40mmボール
300dpi固定
初めてのトラックボールでした。買った時は2,400円くらいだった気がします。購入時新品。
今となってはさすがにdpiは遅いと思います。手にフィットするデザインではないので良く言えば持ち方の自由度が高い、悪く言えば手の収まりが悪いといった感じ。スクロールの機構は存在しないので、専用もしくは汎用のソフトを入れてボールの移動に割り当てることになります。
廃盤のようですし、中古もボッタくり価格でしか出回っていないようなので今更おすすめするようなものでもありません。
Kensington Slimblade Trackball
主な仕様
フィンガー操作、4ボタン
左右対称、両手対応
有線(USB)
直径55mmボール
400dpi固定
ボールスクロール
購入時中古品。
かっこいいですね。カーソル速度はFHDでは普通に使える程度ですが、QHD以上だとちと遅いかなと。ボールをZ軸(指をリングに沿わせるよう)に回して行うスクロール操作が最大の特徴です。ボタンは場所を選ぶのでExpertMouseと比べて押しづらいです。
中古品を買うときに製造が古めのものを選んでしまうと、専用ソフトKensingtonWorksを入れるなどしないと奥の2ボタンが使えませんのでご注意ください。
今年になって有線&無線版が出たので、お金があればそちらがおすすめです。
Kensington Orbit Wireless Mobile
主な仕様
フィンガー操作、2本
左右対称、両手対応
レシーバ無線、単三電池2本
直径32mmボール
400dpi固定
小さいようで小さくない。購入時中古品。
キーボードショートカットを駆使できれば、マウスって2ボタンで十分というのを教えてくれました。
親指と薬指・小指で挟むようにして構えるのですが、ボタンが押しやすいです。しかし、タッチスクロールのできがどうにも残念で、反応が悪いのに誤爆が頻発します。
非常に惜しい一品です。ここさえマシになればおすすめできるのですが…
サンワサプライ MA-WTB43 (処分済)
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
レシーバ無線、単三電池1本
直径34mmボール
dpi切替(400,800,1200,1600)
初めての親指操作型でした。購入時中古品。
最終的に処分していますが、理由はレシーバの接触不良で不安定なこと(不良個体)であり、この機種の仕様が悪いわけではありません。むしろ初めての親指型にしてはなかなか気に入っていたと思います。
テカテカな見た目は賛否が分かれそうですが、良し悪し両方があるのでどちらとも言い難いです。写真を撮る時に苦労したり手汗・指紋が目立つことは間違いないのですが、拭けばちゃんときれいになります。
指置きのガイドがしっかり彫られているのも苦手ではないので、そこにも不満はありません。
ProtoArc EM01
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
レシーバ無線、Bluetooth(マルチペアリング)、内臓バッテリー
直径34mmボール
dpi切替(1000,1600,2400)
角度切り替え機能付き
初めてにして今のところ唯一海外から取り寄せた(アリエクを使っただけ)トラックボールです。
ハズレ個体のようで、ボール操作時に引っ掛かるような感覚があります。そのため印象はあまり良くありませんが褒めるポイントはいくつもあります。
ボタンが静音なこと、本家とおなじくバッテリー駆動で傾斜切替ができること、それでいて本家よりだいぶお安いこと。輸入品になるので保証が期待できないことや技適が通っていないことなど、おすすめできないポイントがことごとく致命的ですが、スペックは大変よろしいかと思います。でも、チルトホイールは無いのでそれが欲しい人にはダメですね。
エレコム bitra 人差し指操作型 ※廃版
主な仕様
フィンガー操作、5ボタン
右手用
Bluetooth、単四電池1本
直径34mmボール
dpi切替(750,1500)
購入時中古品。
Orbit Mobileは無線とはいえレシーバを挿すUSB Standard-Aポートが必要なので、最近の極薄ノートパソコンとは相性が悪いです。もっと小さいのが欲しいという思いもあって買いました。購入時中古品。
ギリギリ手のひらに収まる程度のサイズ感、筐体に対しては大きめなボールなど見た目はいいのですが、ボタンの感触が想像していたよりも固くてギシギシいうのが辛いです。 出先で騒音をまき散らさないように静音ボタンなのはいいのですが、これは仕様なのか…?
わざわざ選んで買うくらいなので、コンセプトは結構好きです。
エレコム DEFT Pro
主な仕様
フィンガー操作、8ボタン
右手用
コネクタ式有線、レシーバ無線、Bluetooth、単三電池1本
直径44mmボール
dpi切替(500,1000,1500)
購入時中古品。
このへんからいよいよ、集めるために買うという一面が強くなってきた気がします。
有線でつなぐ機会はあまりありませんが、電池切れの時の代替手段があるのは良いですよね。まさにハイスペック。
手がデカい人向けと言われることがあるようですが、個人的にはそうでもないと思います。人を選ぶ機種なことは否定しません。
エレコム共通の傾向なのですが、この機種もホイールの感触があまり良くありません。加えて無駄にやかましいのもいただけないですね。
新品を1つ買い足しました。
CST L-trac ※事実上廃版
主な仕様
フィンガー操作、3(+2)ボタン
左右対称、両手対応
ケーブル直出し有線
直径2 1/4"(57.2mm)ボール
dpi切替(400,800,1600)
ボタン増設用3.5mmジャック存在
中古品(かつ改造品)。
基本設計はおそらく私が生まれるよりもはるか前にできた機種です。ホイールというよりはローラーと呼ぶべきスクロール機構は後付け感が強く、少なくとも私の指では絶妙に届かない位置にあります。スクロールリングに慣れた後で使うとストレスがより溜まります。でも無いよりはマシ。
しかし、ビリヤード球サイズをローラー支持(私の個体の場合はベアリング支持になっているので、より強調されていますが)によって転がす感覚には、今のトラックボールでは決して味わえない滑らかさがあり、現行機に穴を開けて改造する人がいるのもわかる気がします。
Logicool M575
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
レシーバ(Unyfying)無線、Bluetooth、単三電池1本
直径34mmボール
可変dpi?(専用ソフトで設定可)
購入時新品。
あまり劣化しなさそうな塗装に引っ掛かりのない操球感、これは…万人受けする感触だと思います。値段の問題さえ超えらればトラックボールを使ったことがない人に最もおすすめできるんじゃないでしょうか。
接続方式がUnyfyingとBluetoothの2種類あるのも強いですよね。同社のハイエンド機と違って、ボールが外しやすかったりレシーバをしまう場所があったりするところも、使い勝手をしっかり考えている印象を受けます。
しかしLogicool製品で一番気に入ってるのは…電池持ちがケタ違いに良いことだ。
Kensington ExpertMouse Wireless
主な仕様
フィンガー操作、4ボタン
左右対称、両手対応
レシーバ無線、Bluetooth、単三電池2本
直径55mmボール
dpi400固定
スクロールリング
購入時新品。
ボタンの部分は良くできていて、押し間違えようのない、それでいて指がどの角度でも押しやすいようになっており素晴らしいと思います。Slimbladeと対極に位置する存在と言えるでしょう。
しかし、スクロールリングは回すときに抵抗があってどうもイマイチな感触です。抵抗が無さすぎてひとりでに回ってしまう、となるよりはマシですが。
ナカバヤシ Q (親指操作) ※写真の色は廃版
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
レシーバ無線、単四電池2本
直径34mmボール
dpi切替(600,可変)
購入時新品。
他の静音系トラックボールはどこかしらの静音化が不徹底なことが多いのですが、これは全てが静かです。
筐体は小さいですが、持ち方は標準的なトラックボールと同じにすると良く、手の平が筐体と密着する他のトラックボールと比べて手汗の影響が軽減されるという長所があります。その部分が浮いていて平気かどうかは個人差があると思いますが、マウスでつまみ持ちをする人とは相性が良いのかもしれません。他の持ち方だからダメ、ということはないでしょう。
エレコム bitra (親指操作) ※廃版
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
Bluetooth、単四電池1本
直径25mmボール
dpi切替(750,1500)
購入時中古品。
トラックボールの中でも屈指の小ささを誇るbitraシリーズでボールが小さい方。ボタンが静かですがホイールはいつも通りやかましい。フィンガー型と違ってボタンの押しやすさはそんなに悪くありませんが、他のトラックボールと同じように持つと指先が飛び出します。指を曲げれば収まりますが、個人的には微妙。
エレコム HUGE(無線版)
主な仕様
フィンガー操作、8ボタン
右手用
レシーバ無線、単三電池2本
直径52mmボール
dpi切替(500,1000,1500)
スクロールホイール(チルト付)
ボールはデカい。購入時新品。
トラックボールの中でも屈指の大きさを誇り、名前負けしていない子。お気に入りの一つで、買ってから数か月はメイン機でした。サイズ感の割にお安いのも魅力。
手がほぼ完全に平置きになるのは好みが分かれるポイントかもしれません。クッションは使用時手と筐体が擦れる感じを少なからず和らげてくれますが、経年劣化するのでいずれ貼り替えか買い替えを迫られます。
技適の再申請からもわかるように、無線の仕様が変更されているらしく、2つ目を購入しました。まだしっかりと使っていないので、接続不安定が改善されているかは不明です。
エレコム EX-G (左手用) ※生産終了?
主な仕様
親指操作、6ボタン
左手用
レシーバ無線、単三電池1本
直径34mmボール
dpi切替(500,1500)
スクロールホイール(チルト付)
左利きの救世主。
おそらく唯一無二の左手専用のトラックボールです。私の体感では左手で字を書いたり箸を持ったりする人でもマウスは右手で使っていることが多いので、需要がどの程度あるのか謎ですが、選択肢を増やすことそのものがコイツの存在価値だと思っています。左手でOrbitを使うことが多い私ですが、コイツにはイマイチなじめていません。
ゲオ VM06T
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
レシーバ無線、Bluetooth(マルチペアリング)、単三電池1本
直径34mmボール
dpi切替(1000,1600,2400)
迷機種(修正済)。
発売当初は、カーソルの向きが右に90°傾いているという「仕様」がありましたが、現在では修正されたそうです。
それでもなおボールの位置が遠く、使っていると親指が引っ張られるような感覚があり、長時間の使用はおすすめできません。静音ボタンでマルチペアリングなど高機能なだけに残念感がより大きくなる機種です。
サンワサプライ nino ※廃版
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
Bluetooth、単四電池1本
直径32mmボール
dpi切替(400,800,1200,1600)
(個人的)モバイルトラックボールの真打。
小さく抑えられたボディ、小型化されながらも操作感を損なわない程度のボール、使う場所を問わない静音ボタンと、携帯用に求められる要素をほぼ兼ね備えているといっていいトラックボールです。
左右ボタンのストロークが浅いところや進む/戻るボタンの配置などは議論がありそうですが、小型でありながらメイン使用をギリギリ耐えうる絶妙なラインにいると感じています。
Kensington Orbit with ScrollRing
主な仕様
フィンガー操作、2ボタン
左右対称、両手対応
ケーブル直出し有線
直径40mmボール
dpi 不明(400くらいな気がする)
スクロールリング
2ボタンなこと以外に言う事は無い。
と言えるほど完成されたトラックボールです。Expert Mouseより滑らかなスクロールリングに軽すぎず重すぎないボール、左右対称型に欲しい要素が全て一通り揃っていて扱いやすいです。
でも2ボタンなので、他人にはちょっと勧めづらいんですよねぇ…使ってると意外となんとかなる部分ではあるのですが。
サンササプライ Gravi
主な仕様
フィンガー操作、5ボタン
右手用
レシーバ無線、Bluetooth、単四電池2本
直径44mmボール
dpi切替(1000,1600,2400)
特に界隈で注目されているトラックボール。
専用ソフトが用意されているのでまだいいのですが、個人的には右クリックはボール右側に置いてほしかった…
比較対象はHugeになると思いますが、あちらと比べると手を置いたときに手が斜めに傾きますので、手を真っすぐにして置きたい人にはこちらは向いていないと思われます。
EwinE WL159S
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
レシーバ無線、Bluetooth(マルチペアリング)、単三電池1本
直径34mmボール
dpi切替(200,800)
M575のパ〇リ。
しかし決して劣化ではありません。本家と違って静音ボタンですし、マルチペアリングにも対応しています。個人的にはこちらの方が好みなくらいです。
本家の半額程度で入手できるのもいいですね。この手のブランドではサイレント仕様変更が頻繁にされるらしく、ショップ上の説明もいつの間にか書き変わっていることも多いようなので、ご購入の際にはその時点での説明をよく見ましょう!
Logicool M570 ※廃版
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
レシーバ無線、単三電池1本
直径34mmボール
dpi 540固定
過去の王者、水に弱い。
M575の先代モデルです。少なくとも私の個体ではボタン音はM575よりも小さいです。サイドボタンの出っ張り具合などいくつかの差異はありますが基本は同じものです。現役機と比べるとボール支持のガタつきが多い気がしますね。
塗装は剥げるしホイールはベト付く、と今では最新機種の進化を感じられる過去の産物という域を出ない気がします。別に悪いものではないのですが。
Kensington Slimblade Pro
主な仕様
フィンガー操作、4ボタン
左右対称、両手対応
コネクタ式有線、レシーバ無線、Bluetooth、内臓バッテリー
直径55mmボール
dpi切替(400,800,1200,1600)
ボールスクロール
あのSlimbladeが10年以上の時を経て無線化した!
DPI切替もできるようになっているので無線化だけではないのですが、基本的にそこだけです。あとは、全体的に色が黒寄りになりシブくかっこよくなりましたね。
メイン機として便利に使っていますが、やはりスクロールボールは最高です。DPI切替機能、無線版Expert Mouseにも載せてほしいなぁ…
Kensington Orbit Wireless with ScrollRing
主な仕様
フィンガー操作、2ボタン
左右対称、両手対応
レシーバ無線、Bluetooth、単三電池2本
直径40mmボール
dpi切替(400,800,1200,1600)
スクロールリング
無線化してdpi切替ができるOrbitW/SR。
有線の方で書くべきだと思っていることはだいたい書いているので、内容に悩む… Slimbladeと違って有線接続には非対応ですが、それも欲しいとは感じませんね。
私は左手側に置いて使っていますが、マクロのような高度な操作を求めなければ思いの外用が足ります。ゲームをするのに使っている人もいるのではないでしょうか。
Kensington Pro Fit Ergo Vertical Wireless ※まもなく廃版?
主な仕様
親指操作、7ボタン
右手用
レシーバ無線、Bluetooth、単三電池2本
直径34mmボール
dpi切替(400,800,1200?)
ヴァーティカル傾斜型
手をすごく傾ける系トラックボールの始祖。
Kensington製のくせにボタンがいっぱいあります!手前側のサイドボタン2つは専用ソフトなどで割り当てをしないと使えないので、環境によっては完全に宝の持ち腐れですね。
理由は不明ですが、少なくとも私の個体ではレシーバでの接続だと調子が悪くなることが多く、あまり使えていないのが悲しいです。
サンワサプライ Luna
主な仕様
親指操作、3ボタン
右手用
レシーバ無線、単四電池2本
直径40mmボール
dpi切替(400,800,1200?)
貴重な非34mm球親指型。
Graviと同様、これも過去のリヴァイヴァル品なので、筐体サイズの割に3ボタンであるなど、昔っぽい仕様が残っています。
Graviでもそうなのですが、静音ボタンなのにホイールが少しやかましいんですよね。イマドキなトラックボールと肩を並べられる良好な操作感なのに惜しい。
エレコム Relacon ※廃版
主な仕様
親指操作、10ボタン
左右対称、両手対応
Bluetooth、単四電池2本
直径25mmボール
dpi切替(500,1000,1500)
大玉に慣れているとどうも物足りなさを感じるんですよね。仕組み上仕方ないのですが、上下逆さにして使うとボールが浮くのもムカつきます。
コンセプトもイメージも良いとは思うのですが…メディアボタン搭載など機能性に振っている感じなので仕方ないのですかね。
Perixx PERIMICE-717
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
レシーバ無線、単四電池2本
直径34mmボール
dpi切替(400,800,1200,1600)
スクロールホイール
ドイツ製は一味違うぜ、とは…
感じないですね。凝りだしたトラックボーラーは一度はお世話になっている、交換用ボールを売っているあのメーカーのトラックボールです。
機能性は必要十分どいった程度で、特別良いとも思いませんが、これを買って「失敗」と感じるのは相性が悪い時だけだろう、といった完成度のものだと思います。
Perixx PERIMICE-720
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
レシーバ無線、単四電池2本
直径34mmボール
dpi切替(400,800,1200,1600)
スクロールホイール
機能性にガン振りした結果。
質感が過去最低。717の完成度は一体何だったんだと思ってしまう一品でした。抑えますが、ボタン押下時の反響音や感触、色々と安っぽく所有欲はほぼナシ。
その代わりと言ってはなんですが、レシーバ接続とBluetooth接続に対応しています。ここまでは中華トラボでももはやあって当然の域ですが、これには専用の傾斜台が2つ付属しています。それらを加味すると微妙な質感は妥当、なのかな?
ナカバヤシ Q (人指し指操作)
主な仕様
フィンガー操作、5ボタン
右手用
Bluetooth、単四電池1本
直径34mmボール
dpi切替(600, 可変低速, 可変高速)
スクロールホイール
寄っているボールと実売価格がネック。
完全にbitraのライバルでメーカーもモロに意識しているのでしょうが、左クリックは押しやすく、BluetoothはマルチペアリングでDPI切替は3段階と、bitraの上位機種感すらあります。
ボタンが音のするタイプだったり、ホイールが変なところについていたりと好みが分かれそうなポイントもありますが、個人的には「左クリックの押しやすさ」の一点でこちらの方が好みです。
Delux MT1
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
レシーバ無線、単三電池1本
直径34mmボール
dpi切替(400, 800, 1200, 1600, 2400)
スクロールホイール(チルト付)
内臓メモリ式カスタマイズ機能
このトラックボール、ヌルヌルすぎるだろ…(誉め言葉)と、親指型では初めて感じたトラックボールです(他はベアリング支持機とSlimbladeくらい)。支持球の表出面積(全体の体積も?)が非常に小さく、操球感の滑らかさに一役買っている、かもしれません。
オンボードメモリ機能があり、専用ソフトでのボタン割り当てやDPI設定をトラックボール内に保存して他のパソコンでもソフトなしで使いまわせる、トラックボール界ではありそうでなかった機能を搭載しているハイテク機でもあります。私はこの機能を全く使っていません。
Kensington Turbo Mouse USB/ADB ※廃版
主な仕様
フィンガー操作、4ボタン
左右対称、両手対応
有線(ADB, USBアダプタ付)
直径2 1/4"(57.2mm)ボール
これが古の伝説。
現在(の市販品)では滅亡した、ベアリング支持式のトラックボールの一つです。私が持っている中ではL-Tracに負けず劣らずという印象ですが、こちらは改造なしの上での感触なので、オリジナルとしてはこちらの方がモノはいいかも?ボールの重さが55mm球ズと同程度なので、ある程度なら機敏に動かしても疲れにくい印象です。
エレコム HUGE (有線版)
主な仕様
フィンガー操作、8ボタン
右手用
有線(USB)
直径52mmボール
dpi切替(500,1000,1500)
スクロールホイール(チルト付)
同じ仕様なので言うべきことがあまりありません。
無線版は他機種と比べて電波が弱いらしく、環境次第ではうまく動作しなくなるという欠点があります(仕様が変更されたらしいものが技適を通過していますが流通しているかは不明)が有線版には関係ありません、完全体。
経年劣化がよくわかりますが、ボロボロになったパッドはそのうち貼り替えたいですね。
Wacom SmartScroll SS-200 ※廃版
主な仕様
フィンガー操作、9ボタン
左手用
有線(USB)
直径34mmボール
スクロールホイール
ゴム巻きシャフト式
店頭でうっかり見つけなかったら、まず間違いなく購入していなかった1台。コンセプト的に正しいとはいえ非常に珍しい左手用トラックボール。
滑らかな支持球式の回転に慣れると、ゴリゴリした触感で反応が鈍いこの方式はまともに使えたものではありません。ボタンもそんなに押しやすくないので、マクロパッドとしても正直微妙。
Windows11の標準ドライバだと上下ボタンが同一のものと認識され、事実上4ボタンになっています。
ProtoArc EM04
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
レシーバ無線、Bluetooth、内臓バッテリー
直径34mmボール
dpi切替(200,400,800,1200,1600)
スクロールホイール
内臓バッテリー版M575といってもいい1台。
メイン2ボタンは静音仕様で、オレンジの鮮やかなホイールが特徴的です。電池穴の代わりにレシーバを入れるためだけの穴と蓋の両方を見るのはかなり新鮮…
dpi切替の段階が豊富で、かつそんなに敏感でない数字が多いのが魅力です。
Logicool CT-74UPi(Cordless Trackman FX) ※廃版
主な仕様
フィンガー操作、4ボタン
右手用
レシーバ無線
直径52.3mmボール
世にも珍しい、ボールを摘まんで操作することが想定されているトラックボールの一つです。有線版にあたるMarble FXという製品も同社から出ていました。感触は手にとって一回り大きいGraviといった風で、使えなくはないですが私の好みではありません。
肝心のボール摘まみ操作は悪くはないと思いますが、普段使いとの併用を考えると、ボール露出度が大きいSlimbladeで良いのではないかと感じてしまいます。精密操作重視なら専用機として置いておくのはアリかもしれません。
Kensington Pro Fit Ergo TB450 TrackBall
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
レシーバ無線、Bluetooth、単三電池1本
直径34mmボール
dpi切替(400,800,1200,1600)
Kensingtonが出した新しい親指トラックボールで、高価版のTB550という機種もあります。
使用者の多様性に寛容な印象です。現在の主流となっているように思われる、手の側面小指側を机の天板に置くようなスタイル、手のひらを筐体に覆いかぶせるようにして重みを預けるスタイル、どちらでも持つことができます。前者は手の大きい人向けという印象ですが、私は後者のスタイルの方が好みなので不満はありません。そんな人がいるのかは不明ですが、M575にしっくりこない場合の受け皿になりそうです。
サンワサプライ 400-MATB155 ※廃版
主な仕様
親指操作、5ボタン
右手用
レシーバ無線、Bluetooth、単三電池1本
直径34mmボール
dpi切替(800,1200,1600,2000,2400、減速モード付)
スクロールホイール(チルト付)
少し大きい気がしますが、手が小さくて操作しづらいとはならないでしょう。手を傾けずに置くスタイルで、どうやら私の好みに合っているようです。どこか湿っぽい質感はあまり見かけませんが悪くありません。
機能面もかなり好きで、dpi切替かデバイス切替スイッチが裏面に隠されている機種が多い中、これは全ての機能が表面から操作できます。この点も非常に良いと思ってい、ました。
というのも、中古個体を2個同時に買ったのですが、両個体ともdpi切替機能が使えなくなり(1つは手元に届いた瞬間は機能していた)、減速モードへ強制的に固定されてしまいました。きっと耐久性に難があるんでしょう。聞いていた評判は良かっただけにとても残念です。
Kensington Orbit Fusion Wireless TrackBall
主な仕様
フィンガー操作、5ボタン
右手用
レシーバ無線、単三電池1本
直径40mmボール
dpi切替(400,400-800,1800-1500)
スクロールリング
接続方式がレシーバ1本だったり、ボタン数が少なかったりと機能面は貧弱ですが、使い心地は好みです。必要独立した中ボタン、中ボタンを多用する人には嬉しい仕様です。
普通に使う分には良いのですが、明確な欠点が少なくとも2つあります。
ボール取り外し用の穴が絶妙に細長く、固定も硬いため指では外せません。スマホ用タッチペンで押し込んでいますが毎回イライラします。
また、2~3段階目の可変dpiの挙動が極端です。回転量に応じたカーソル操作に慣れていることもありますが、高速で操作するとカーソルがすっ飛んでいきます。
終わりに
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
トラックボールが増え次第追記していく予定ですが、各トラックボールにコメントを入れている間にも増えるなどして、初公開時点でもかなり時間がかかってしまいました。
まさかこんなに増えるとは…初めてのトラックボールとしてMarbleを買った時には思いもよらなかったので、わからないものですね。
書き足していくうちに、書いた当時とは印象が変わっている機種もあるので、たまに見ていただくと前と違うことが書いてあるな…?みたいなことがもしかするとある、かもしれません。
追記
2023年8月14日:SS-200とEM04を追加
2023年8月19日:CT-74UPiを追加
2023年9月3日:TB450を追加
2023年10月28日:全機種の画像を追加
2023年11月6日:MATB155とOrbitFusionを追加
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