北京
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中国古代動物博物館の外観
中国北部の河北省保定市に、アジア最大の自然博物館の一つである中国古代動物博物館が3日、正式にオープンしました。
中国古代動物博物館は保定自然博物館とも呼ばれ、総建築面積は7万3000平方メートルで、古代動物博物館の化石の展示を通じて古生物学、古生態学、古人類学および進化論の知識を系統的に普及する国家レベルの自然科学系の専門博物館です。「自然・生命・人」を展示のテーマとしており、「進化」を中心に、自然、生命、人類の三つの面から展示を行い、来館者に自然の歴史の物語や動物の生存の知恵を紹介し、「人と自然は生命共同体である」という自然観を伝えます。
中華マストドンサウルスの骨格標本
館内の主な展示物は、中国科学院古脊椎動物古人類研究所が提供したもので、現在は約6000点の展示品が陳列されており、珍しい逸品も数多く含まれています。例えば、世界で唯一の中華マストドンサウルス(約8300万~約7000万年前の東アジアにあった大陸に生息していた小型肉食恐竜の一種)の骨格標本や、「世界最古の顔」を持つ魚として知られる「奇跡秀山魚」(エンテログナトゥス・プリモルディアリス)、「天山ハミ翼竜」と呼ばれる世界でも極めてまれな立体的に保存されている巨大なプテロサウルスの卵、中国で最も有名な竜脚類恐竜である「合川馬門渓竜」、現生するウマ科動物の最古の祖先と考えられているエオヒップスの頭骨などの化石標本が展示されています。
中国古代動物博物館は河北省保定市政府と中国科学院古脊椎動物古人類研究所が協力して建設したもので、科学普及の教育拠点、科学研究センター、そして国際学術交流センターとして利用される予定です。(Lin、坂下)