下地理則の研究室
自己紹介
下地 理則 (SHIMOJI, Michinori), Ph.D.
九州大学大学院 准教授
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連絡先
〒819-0395 福岡市西区元岡744
九州大学大学院 人文科学研究院 イースト1号館5階 E-B-517
shimojiATlit.kyushu-u.ac.jp
職歴
2012- 九州大学大学院人文科学研究院 言語学・応用言語学講座 准教授
2011-2021 国立国語研究所 客員准教授
2009-2012 群馬県立女子大学 国際コミュニケーション学部 専任講師
2008-2009 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 特任研究員
学歴
2005-2008 Department of Linguistics, Australian National University (Ph.D.)
2003-2005 東京外国語大学大学院日本専攻(修士)
1998-2003 東京学芸大学教育学部(学士)
学位
Ph.D. in Linguistics (2009, Australian National University)
学位論文
A grammar of Irabu, a Southern Ryukyuan language.
(Awarded Stephen Wurm Prize for Best PhD Thesis in 2009, ANU)
受賞
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2020 日本学術振興会賞(日本学術振興会)
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2019 金田一京助博士記念賞(金田一京助博士記念会)
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2018 沖縄研究奨励賞(沖縄協会)
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2010 スティーヴン・ワーム最優秀博士論文賞(Australian National University)
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2009 仲宗根政善記念研究奨励賞(沖縄言語研究センター)
研究領域
1. フィールドワークによる個別言語の総合的記述研究
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琉球語:宮古伊良部島方言(2005-),与那国方言(2010-),宮古語池間方言(2017-)
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日本語の方言:宮崎県椎葉村方言(2013-),青森県野辺地方言(2016-),宮城県登米方言(2017-),佐賀県武雄方言(2017-)
2. 通言語的観点からみた日本語と琉球語の研究
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情報構造理論を用いた琉球諸語の焦点標示の研究
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琉球諸語における代名詞体系の通時類型論
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琉球諸語の格体系の類型化(活格,有標主格,Differential Object Marking, etc.)
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日本語の格標示ととりたて
3. 一般言語学的な研究
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文法における語彙化(lexicalization),定型表現(prefab)の研究
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言語における基礎的単位の研究(単語,品詞,意味役割,etc.)
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プロソディーと統語構造のインターフェイス
競争的獲得資金(以下は研究代表者の課題のみ)
科研費
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2019- 科研費基盤B「日琉諸語の有標主格性に関する基礎的研究」
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2015-2019 科研費若手B「琉球諸方言における焦点標示に関する基礎的研究」
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2010-2015 科研費若手B「南琉球与那国語の記述文法書の作成」
その他
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2016-2018 九州大学QRプログラムつばさプロジェクト「文理横断型のネットワークを活用した消滅危機方言の辞典作成の試み」
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2016-2017 琉球大学国際沖縄研究所 共同利用・共同研究(ダイバーシティ研究)「琉球諸方言の焦点標示の地域差に関する言語類型地理学的研究」
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2015-2017 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同利用・共同研究課題
「通言語的・類型論的観点からみた琉球諸語のケースマーキング」 -
2008-2010 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所LingDy若手育成プログラム「琉球語諸方言の研究成果および研究資料の幅広い公開・利用に向けて-琉球語の文法概説書籍の刊行とPear storyテキストのウェブ上での公開」
趣味
ギター(Gibson SG'61を使用)
名前の由来「理則(みちのり)」について
数学教師だった父から,「理論と法則」を追求する人間になるように,との願いを込めて名付けられた,ということは前から知っていました。しかし,別の意味もあることはだいぶ後になって知りました。それは,父が好きで私も好きな哲学者,カントのいう「道徳法則」(人間が従わなければならない正義)をもって,世の中の理(ことわり)を追求する,という意味です。損得ではなく正義に従うこと,これが私の人生の目標です。