4年間誰にも話していない恋愛話

僕の自慢の中の一つに、「好きな人を4年間誰にも言ったことがない」というのがある。

仲の良い友達はもちろんのこと、家族にすら内緒である。(厳密に言うと一度だけ話題にしたことがあるが、3年くらい前に少ししただけなので忘れてると思う)

たまに好きな人を教えろとか言われることがあるが、僕は言わずに4年間耐えてきた。

最近、「誰にも言った事ないんだよねー」と自慢して、友達に追求されるがそこを耐えて言わない…というのをしてたりしてるが

スリルがあって面白い(…のか自分でもわからん)

きっかけは小5の時に同じクラスになったことだった。まだ僕が恋をしていなかった頃、一度だけ隣の席になったことがある。

その子はたびたび授業中にこっそり話しかけて

「好きな子とかっているの？」

と話を振ってくる。当時、僕は誰もいなかったので「いない」と答えておいたが

「うそだー絶対いるー」とか言われて結局分かってくれない。何度か否定したが信じてくれない。

そしてある日、何回か会話を続けるうちに

「じゃあ私の好きな人教えるから〇〇君(僕のこと)も教えて」と言ってきた。

僕「えっ！？」

そりゃ驚くでしょ。だって僕好きな人いないんだもん。なのに教えろなんて言われても無理だ。

と思っていても相手はそんなこと考えようともしない。「じゃあ私がヒント出すから」的なこと言ってて、最初は彼女が「じゃあこの教室の席の右半分にいるか左半分にいるかだけ教える」くらいだったにだが、話していくうちに「この列にいる」くらいまで話してきたから困った。いや、だからさぁ君が好きな人を教えたところで、僕は好きな人がいないんだからどうしようもないでしょ…

もう名前伏せてるだけであって

個人特定できます。

それよりも驚いた事…彼女が差していた席は…

僕の席だったのである。

僕は最初動揺したのと同時に、どこまでが冗談でどこまでが本気なのかが分からなかった。気持ちの整理ができるまでとぼけて

「え！？誰だよ誰だよ」とか言ってごまかしておいた。

そのうち彼女が「ねーもう分かるでしょ！」と急かしてきた。

僕は笑っても恥ずかしがってもいない、微妙な顔で対応した。言葉が出なくて黙ってた。

そしてそれ以来、彼女からその話題は振ってこなくなった。

この話をした後、僕は彼女に惚れた。

別にこの話をしてきたから惚れたわけじゃないが、この話をきっかけに人の「性格」というのを見るようになって、色々な人を気にするようになった。

…んで、身近にいた

彼女の明るい性格に惚れた。

それ以来僕は今でも好きです。

この記事を本人がこっそり見てくれてたらなーとか思ってしまいますね、やっぱり