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画像ファイル名:1704112488507.png-(288824 B)
288824 B24/01/01(月)21:34:48No.1141501150そうだねx1 22:43頃消えます
「………暇ッスねぇ」

ジャジャン、とギターの弦をかき鳴らして一人呟く
1月1日。世間一般で言うところの元旦に、プレハブ小屋には暇を持て余したウマ娘が三名
まずはウチ。暇すぎてまたギター引っ張り出してきて、適当に弄ったり

「ぷっきゃー。暇ならまた何か弾いてほしいプーイ」

コタツに突っ伏した頭にミカン乗っけて、鏡餅みたいになってるプイ先輩
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/01/01(月)21:35:04No.1141501260+
「あ、私も何か聞きたいです」

ミカンの皮を剥きながらタブレットを眺めていたソングラインちゃん

「つっても、そんな引き出しねーッスよこっちも。ちょい待ってください、なんか弾けるもんないか思い出すんで」

新年一発目。お仕事だったり帰省だったりで人数が全く揃わない中
我等暇人三人衆は、暖房を効かせたプレハブ小屋の中で揃いも揃って無為な時間を過ごしていた
224/01/01(月)21:35:17No.1141501365+


「新年一日目は流石になんもやることねーッスね」

適当にギターの本を漁りながら、そんなボヤき
そう。二日目からお仕事満載のプイ先輩はともかくとして、だ
自分とソングラインちゃんは、本当に暇を持て余してしまってここに流れ着いていたのだ

「かといって外に出たら人混みだらけでどうにもならんですし」
「初売りだのなんだので、凄い人ですからね………」

と、先ほど暇人三人衆と言ってしまったが実のところ違ったりする
324/01/01(月)21:35:29No.1141501448+
「姉貴ももうそろそろ来るんじゃないッスかね。そしたらお昼ごはん兼ねてお雑煮作り始めるッスよ」
「おねーちゃん、まだ寝てるプイ?」
「あの姉、マジでウーマードコア6を寝落ちするまでやってたらしいんで……復活には時間かかると思うッス」
「あ、あはは………」

そう、姉貴も暇人の一人。なんだけど、おそらく今頃まだ寮の自室で爆睡中だ
宣言通りとは、本当にもうあの姉は………
恐らくもうそろそろしたら腹をすかせた怪獣が野に降りてくるだろう。そしたらお雑煮作ればいいか

「先輩、先輩。ちょっとこれ見てもらってもいいですか?」

タブレットを見ていたソングラインちゃんが、その画面をこちらに向けてくる

「ん?ウマコードッスか?」
424/01/01(月)21:35:44No.1141501568+
割と普及してる音声通話アプリの画面だが、そこに写っていたのは………

「って、これエールちゃんプイ?」
「おおぅ。すごいことになってるッスね………」

タイムラインに表示されていたのは、一枚の写真
それは、今まさに地元に帰省中の我らがはなまる元気娘、メイケイエールのその姿
だけど、それは見慣れた姿とは大きくかけ離れていて

「綺麗な振袖ッスねえ。以前見た時よりもしっかりしてて……髪飾りまで」
「ぷっきゃー。本当にお嬢様って感じがするプイ」

艶やかな緑を主体にした、着物……というより、振袖を身に纏ったエールちゃんの写真に、全員見とれてしまう
いつものように元気爆発、といった感じではなく。静かにほほ笑んだその立ち姿はまさしく『お嬢様』だ
背景を見るにおそらくパーティーか何かの席だろう。やはりいいとこの出なだけあって、そういった場にも出なければいけないのか
524/01/01(月)21:36:05No.1141501746+
「普段見てると、違和感もすごいですけどね……」

あはは、と若干遠い目のソングラインちゃん
ああ、うん………君、「メイケイエール係」とかあだ名されてるし、実際そんな感じになってるもんね……

「……大変そうプイ」

ぼそっと、聞こえた声
普段からお仕事であちこち出席することの多いこの人だからこそわかるエールちゃんの苦労というものもあるのだろう
ただ、聞き返すことも掘り返すこともしない。ここは、聞かなかったことにするのが最適解……のはずだ

「そういえばソングラインちゃんは昨日ソダシちゃんたちと………」
「ああ、やめてください。どうかやめてください。思い出させないでください」
624/01/01(月)21:36:26No.1141501929+
映画鑑賞会してたんスよね、と言いかけたところでかぶせ気味に遮られてしまう
同室のタイムちゃん巻き込んでまで行ったらしいそのイベントは、どうやらソングラインちゃんの心に深いトラウマとなって刻まれてしまったようだ

「記憶に蓋してるプイ。これは相当ひどかったと見えるプイ」
「帰省するのを見送る時、メイケイエールがまだプレーンモードだった程度には………」
「それは相当ッスね」

逆に興味が出てしまう気がしたが、慌てて口をつぐむ
今のソングラインちゃんは新たな同志……もとい贄を求めている。昨日の年越し時の会話でそれはわかってる
下手なこと言ったらいい笑顔でソダシちゃんのもとに連行されるのは目に見えてる。ここは沈黙が吉だ
実際もう目が濁ってるし。ああもう、せっかくの新年なのに……

「………と、これなんかよさそうッスね」
724/01/01(月)21:36:41No.1141502040+
話題を逸らす意味も多分に含まれていたが、やっとこさ弾けそうな曲を見つけたのでそれを広げる
うん、前にも何回か弾いた曲だ。たぶん大丈夫だろう

「んじゃ、気分転換に一曲弾くッスか」
「待ってましたプーイ」

二人してすっかり聞く体勢になっちゃって。こりゃミスれないなと
そこで、ギターに手をかけたところで

「………あん?姉貴ッスかね?」

戸をノックする音。出鼻をくじかれた気がするが、まあ仕方ない
しかし妙だ、姉貴がノックなどするか?普段、普通に戸をスパーンと開けて入ってくるものだが
824/01/01(月)21:36:53No.1141502137+
「はいはい、どちらさん………」

と、来客と判断して戸を開けると

「………………………」
「………………………」

その、来客とじっと目が合って
えっと、なんだこれ

「あけましておめでとうございます」
924/01/01(月)21:37:05No.1141502217+
そう挨拶してきた客……もとい、珍客

「今年も芦毛をよろしくお願いします」
「んな新年のあいさつ初めて聞いたッスよ」

妖怪芦毛はどこだ、もといジャスタウェイは
段ボール箱を手にもって、そこに立っていた
1024/01/01(月)21:37:18No.1141502332+


「新年早々ですからいらっしゃるか不安でしたが、心配なかったようですね」

とりあえず、今年もマイペースそのものな妖怪を部屋に招き入れて、お茶を出して
目の前には彼女が持ってきた段ボール箱。ギリ片手で持てるサイズか。それが鎮座していた
プイ先輩はともかく、ソングラインちゃんめっちゃ困惑してるし

「いやまぁ、唐突っちゃ唐突ッスけど……もう慣れたッス」

この妖怪、いつもこうして唐突に出現するから

「それで、どうしたんスか」
「どうもこうも、新年の挨拶回りですよ。それと、こちらを」
1124/01/01(月)21:37:32No.1141502418+
そういって、段ボール箱を開ける
すると中から出てきたのは………

「あ、お餅プイ」
「わぁ、きれいなお餅ですね」

そう、餅。餅だった

「うちのチームで餅つきをしましてね。沢山ついたので、あちこちに新年のあいさつがてら配っているんですよ。この芦毛餅を」
「名前はともかく、美味そうな餅ッスね………」
「先輩方も張り切ってましたから。手前みそになりますが、出来はなかなかのものだと思いますよ」

名前はともかく、うん。名前はともかく
その餅は確かに美味そうだ。これを自分たちでついたのか、大したものだ
1224/01/01(月)21:37:46No.1141502519+
「というわけで、みなさんでどうぞ」
「ありがとうッス。今年はうちのチーム餅つきやらなかったんで、助かるッスよ」

実際助かるのは事実だ。今年はいろいろな都合上餅つきは見送りになったし、つきたてのお餅が食べられるとなると実にうれしい

「そうだ。せっかくなんで、雑煮に使わせていただくッスよ。この後時間あるッスか?」
「ええ、挨拶回りはここで最後ですのでもう予定はありませんが」
「なら一緒に食べていくッスよ。そろそろ姉貴も来るだろうし」

その餅をもって、台所へ向かう。と、その前に

「プイ先輩、ソングラインちゃん。雑煮だけじゃ流石に食べきれないんで、用意しておいた餡子ときなこ、あとお醤油を用意してもらっていいッスか?せっかくのつきたて、温かいうちにいただきましょう」
「わかったプーイ。お皿、お皿と………」
「じゃあ餡子出してきますね」
1324/01/01(月)21:38:09No.1141502671+
二人ともコタツから出て動き始めた
すると、座っていたジャスタウェイも立ち上がって

「あ、では私も何か手伝いを。さすがにいただくばかりでは心苦しいので」
「お餅いただいちゃってるのはこっちなんで気にしなくてもいいんスよ」
「いえいえ、このくらいは」

なんだかんだ律儀なものなのだ、この妖怪も
……というか、芦毛が絡まなければ割と非の打ち所がない常識人枠なんだよなぁ、と。玉についた傷がデカすぎるだけで

「雑煮の仕込みはしてあるんで、あとは簡単な作業だけッスよ」

と、雑煮の材料を引っ張り出してきていたら、ジャスタウェイが興味深そうに
1424/01/01(月)21:38:22No.1141502767+
「おや、ずいぶん具材が多いんですね」
「ああ、これはまぁ。うちのチームのアレンジレシピみたいなものッス」

なるほど、確かに。雑煮の作り方は地域や家庭で千差万別、よその雑煮って意外ときになったりするものだよね

「もともとは結構シンプルな、カマボコとかほうれん草とかニンジン入れたやつだったんスよ。けど、どこにでも言えることッスけど、うちのチームも健啖家が多くて」
「ああ、そういう………」
「食べたりない、という声が多くて。なんで、里芋とかも入れるようになって具だくさんになっていったんッス。だからどの地方にも属さない、へんてこな雑煮になって」

一部メンツの「肉だけ増やせ」という声は毎年無視してる

「おかげで、見た目はトン汁っぽくもなっちゃうんスよね。苦手ッスか?」
「いえ、そのようなことは。むしろ楽しみです。では、私は………」
「あ、じゃあそのニンジン下茹でお願いしていいッスか?あと、肉切ってほしいッス」
「わかりました」
1524/01/01(月)21:38:42No.1141502932+
こうしてキッチンに並ぶのは初めてだが、なかなかに手捌きがいい。普段からやってるのだろうか

「昨年はいろいろありましたねぇ」
「そうッスね。ほんと、最近時間がたつのが早いッス」
「老け込むのにはまだ早いでしょう。あ、肉はこのくらいで?」
「ええ、大丈夫ッス」

ふう、と息を吐いて彼女は語る

「我が友も最近は随分と、前にも増してあちこちに飛び回っているものですから。寂しくて仕方ありませんよ」
「あの金船、普段から一か所にいないじゃないッスか」
「それはそうなんですがね。やはり寂しいものは寂しいです」

そういう彼女の顔はどこか憂いた色を持っていて。本心からの言葉なのだろう
当人を知っている分いろいろと思うところはあるが、確かにこの妖怪とあの金船の仲の良さは学園でも有名なところだ。きっと、本人たちにしかわからないあれこれもあるのだろう
1624/01/01(月)21:39:04No.1141503114+
「そう考えると、貴女とあの方は羨ましくもあるんですよね」
「あの方……?ああ、プイ先輩ッスか?」
「ええ。あの方もなかなかに忙しいでしょうに、暇を見つけては一緒にいるじゃないですか。少し妬けますよ」

最近は、暇を見つけてというか強引にでも暇を作ってきてる節もあるけどね

「仲良きことは美しきかな、ですよ。大事にしてあげてくださいね」

……そんなこと
1724/01/01(月)21:39:16No.1141503217+
「ええ、まあ」

言われるまでもねーッスよ、とは口に出して言わないけど

「あ、ニンジンそろそろいいですね」
「よし、んじゃ一気に作っちゃいますか」

プイ先輩をちらりと見て、確かにそう思うことができたのは
なんとなく、気恥ずかしかった
1824/01/01(月)21:39:40No.1141503407+


「おいひープイ!!!」

餅が餅を食ってやがる
もとい、餅を食べてご満悦のプイ先輩。これ、総カロリー大丈夫なんだろうなと少し不安になる

「ん、本当においしいですね。つきたてだからか、よく伸びますし」
「ぷみょーん」
「ああ、もう。ちゃんと噛んで食べてくださいよ」

ソングラインちゃんもきなこ餅を頬張って満足そうな顔
いや、確かにうまい。ムラなく均一につかれてて、もち米の香りとほのかな甘みがちょうどいい
これは本当に運が良かった。今日来れてないメンツが羨ましがることだろう
1924/01/01(月)21:39:51No.1141503499+
「このお雑煮も、すごくおいしいですね。具だくさんだからか、満足感が普段食べてたお雑煮よりも断然いいです」

ジャスタウェイもプレハブ流雑煮に満足してくれたらしい。よかったよかった
自分でも相当ごっちゃがえした雑煮だと思ってたけど、実際満足度は高いのよねこれ。個人的には里芋が一番好きだったり

「このお雑煮、レシピ教えていただくことは可能ですか?うちのチームと、我が友にもと思いまして」
「あ、ノートに書いてあるんであとでコピー届けるッスよ」

そこまで気に入ってくれたのであれば作った甲斐もあったというものだ

「でもいいプイ?おねーちゃん来る前に食べ始めちゃって」
「こんな時間まで惰眠むさぼってるちびっこ怪獣が悪いッス。さっき電話したら今向かうって言ってたんで、どのみちすぐにくるッスよ」
2024/01/01(月)21:40:12No.1141503661+
ほんっとに新年早々あの姉は、あの姉は
どうせ腹を空かせたら起きてくるだろうと思ってはいたけど。野菜多めに入れてやろうか

「メイケイエールも悔しがりますよきっと。こんなにおいしいお餅いただいたなんて知ったら」

くすくす笑うソングラインちゃん。さっそく写真撮って送信してるっぽいし
……おおぅ、タブレットから鳴り響く怒涛の通知音。これは、相当効果があったらしい

「ま、みんな帰ってきたら改めてお雑煮作りますか」
「そ、そうですね……その時はお手伝いします」
「きっと怒涛の勢いで詰め寄ってくるプイ」
「みなさん、本当に仲がいいですね」

元旦のプレハブ小屋で、のどかな時間が過ぎていく
カロリーのことはいったん考えないようにしておいて、おいしくお餅をいただきながらのんびりと
2124/01/01(月)21:40:28No.1141503781+
「そういえばトレーナーさんはどうしてるプイ?」
「なんかトレーナーたちでの新年会があるらしくって参加してるらしいッスよ」
「うちのチームのトレーナーも参加してますね、それ」

まあ、それぞれにそれぞれの付き合いがあるのだろう。トレーナー同士の会話はちょっと気になるところではあるが
……いや、ちょっとじゃなくて結構気になるけど。普段何話してるんだあの人ら

「そういえば先ほど目に入ったのですが………」

食事もひと段落してみんなお茶なんか飲みつつまったりしてる中
ちらっと、ジャスタウェイが視線を向けた先にあったのは先ほど自分が手にしていたギター
2224/01/01(月)21:40:40No.1141503862+
「さきほど来た時には演奏の音などは聞こえなかったのですが、もしやお邪魔しましたか?」
「いや、適当に時間つぶしに何か一曲ってだけだったんで」
「あ、そういえば途中でしたね」
「聞きたいプーイ。食後の演奏会プリーズプーイ」

しまった、片づけておけばよかった
いまだに人前で演奏するのはなかなかに慣れないというのに、もう一名プラスの状態でやれというのか

「………一曲だけッスよ?」

ギターを手に取って、さっきの本をまた開く
ええい、そんな期待に満ちた目を向けないでくれ。結構本気で恥ずかしいんだぞこっちはと
2324/01/01(月)21:40:56No.1141503957+
「 新しい季節は なぜか切ない日々で 河原の道を自転車で 走る君を追いかけた 」

……さきほど現況確認できたエールちゃんはともかく、他のメンツは今頃どう過ごしているのだろうか
姉御辺りはSNSいればすぐにわかるだろうけど
歌いながら、プレハブ小屋の中に全員が揃った光景を思い返す。ハギノモーリスちゃんの仮加入から何回あっただろうか

「 思い出のレコードと 大げさなエピソードを 疲れた肩にぶらさげて しかめ面 眩しそうに 」

果たしてあとどのくらい、このメンバーでいられるのだろうか
はっきり考えたことはないけれど、今のメンツから様変わりしたとしても……それはきっと、悪いことじゃない。新しい世代につながっていくということなのだから

「 同じセリフ、同じ時 思わず口にするような 」

今年は………果たして、このチームに新しい世代は来てくれるのだろうか
2424/01/01(月)21:41:10No.1141504064+
「 ありふれたこの魔法で 作り上げたよ 」

それはわからないけど……ちらっと、プイ先輩を横目で見る

「ぷきゅ?」

きょとんとしてるこの先輩は、果たして一体……いつまで、その場にいてくれるのだろうか

「 誰もさわれない 二人だけの国 君の手を離さぬように 」

いつまでも、なんて言えないし、言っちゃいけない
だけどその時が来るまでは。終わりのその瞬間までは、と

「 大きな力で 空に浮かべたら ルララ 宇宙の風に乗る 」
2524/01/01(月)21:41:21No.1141504150+
どこか、怖くなった気がして
演奏の終わりとともに、その思考を無理やりに断ち切った

「プーイ!!!やっぱり上手プイー!!」

プイ先輩は………どうやら大満足してくれたようで
その横で、ソングラインちゃんとジャスタウェイからも拍手が上がる。おおぅ、やっと終わった…

「相変わらず上手ですね。以前お聞きした時ともまた違う感じの曲でしたが、とてもいいものを聞かせていただきましたよ」

ええい、終わったら終わったでまた気恥ずかしいことを

「本当に綺麗な曲でした。先輩、今度ギター教えていただけませんか?」
「いいッスけど、こっちも素人に毛が生えたようなもんッスからね?」
2624/01/01(月)21:41:36No.1141504246+
あと君、ウクレレは弾けるよねと。実際問題、一回見てみたいんだよねソングラインちゃんのウクレレ演奏。エールちゃんたちは見たことあるのかな……
とはいえ、これでひと段落といったところだろう。ギターを置いて大きく息をつく

「………………………」
「ぷきゃ?どうしたプイ?」

『仲良きことは美しきかな、ですよ。大事にしてあげてくださいね』
先ほどのジャスタウェイの言葉が、ふとプイ先輩の顔と重なって
先ほど振り払った思考がまた蓋を開けて出てきそうになって、目を瞑る

「なんでもねーッス。餡子、口についてるッスよ」
「ぷきゃ!?そういう事は早く言うプーイ!!!!」
2724/01/01(月)21:41:52No.1141504395+
迫る終わりなど、知ったことかと
そう割り切れればどれほどまでに楽か。自分も、なんかかんだと面倒くさいやつだ

「おや、誰か来たようですよ」
「お、姉貴やっと来たッスね。ええい、どんだけかかってるんスかあの怪獣」

やめだ、やめ。一年の始まりに自分からしけっていくこともないだろう
とりあえずギターを隠して、腹をすかせた怪獣を迎え入れねば

「おぉーう、来たぞ愚妹。雑煮食わせろや」
「はいはい、ちゃんと作ってあるッスから。手洗ってきてくださいな」
「あけましておめでとうございます先輩。あ、お茶入れますね」
「あけましておめでプーイ」
2824/01/01(月)21:42:06No.1141504476+
ふとしたきっかけで芽生えた感傷を、奥底へと追いやるように

「おや、どうも。あけましておめでとうございます。今年も芦毛をよろしくお願いします」
「んな挨拶初めて聞いたわ」
「そのやりとりさっき済んでるッス」

温かい雑煮と、つきたての餅と、見知った面子、のどかな時間
少なくとも………『今』は

「おかわり要る人ー」
「はいプーイ」

とても楽しく、かけがえのないものだと
胸を張って言えるのだから
2924/01/01(月)21:42:29No.1141504660そうだねx9
以上。正月なので酒飲んで舎弟した
今年もよろしくお願いします
3024/01/01(月)21:43:03No.1141504895そうだねx1
良い舎弟だった
3124/01/01(月)21:43:57No.1141505276+
あけましておめでとうございます
今年も旨い酒を呑んで舎弟してください
3224/01/01(月)21:50:45No.1141508193+
ロビンソンかこれ
3324/01/01(月)21:55:08No.1141510042そうだねx2
新年から良い物をありがとうございます
ロビンソンの歌詞いいよね
3424/01/01(月)22:00:52No.1141512467+
雑煮の作り方はマジで戦争になるからね
3524/01/01(月)22:04:31No.1141514042+
ウチの雑煮はほぼ豚汁だからテレビで見る澄んだ汁の雑煮がどんなものか想像できない
3624/01/01(月)22:09:14No.1141516085そうだねx2
>ウチの雑煮はほぼ豚汁だからテレビで見る澄んだ汁の雑煮がどんなものか想像できない
同じく
でも腹にたまるから好きなのよね豚汁雑煮
3724/01/01(月)22:11:15No.1141516935そうだねx1
いつかプイが先に卒業したらその時の舎弟はどうするのか
3824/01/01(月)22:11:59No.1141517210+
うちの地方の雑煮は小松菜に鰹節混ぜるだけのあっさりなのだわ
3924/01/01(月)22:13:07No.1141517652+
名古屋のシンプルな雑煮を食べてるエールちゃんを想像してたら
一曲のチョイスがこちらにおもいっきり刺さって正月菜どころではなくなった
4024/01/01(月)22:19:44No.1141520479+
そういえば名古屋流は超あっさりなんだっけ雑煮
4124/01/01(月)22:30:08No.1141524986+
>そういえば名古屋流は超あっさりなんだっけ雑煮
なんでもありなイメージと違ってドシンプル
4224/01/01(月)22:37:49No.1141528565そうだねx3
    1704116269080.png-(111375 B)
111375 B
遅くなりました
明けましておめでとうございます!
4324/01/01(月)22:43:14No.1141530902+
プイ美少女すぎる…

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