だれでも
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Revo's Acoustic Night 2023 3日目のお話メモ
主宰のお話メモ
本編はありません。一人で舞台に戻ってきてしていたお話のメモです。

(13年後にまた会いましょうって、皆で捌けて行って、おひとりで戻ってこられたところから)

経ったの1分くらいかな。
君たちも不完全燃焼かもしれないけど、まだ絵馬に引きずられている部分もあるんだよね。
そのくらい大作で、時間をかけてきた作品でもある。コンサートの後も、tea party、そして今回のAcoustic Night も和のテイストを入れてきました。
ファンクラブツアーあたりからもその流れがあったと思うんですけど、その大きな流れは今日で区切りかなと。
もっとやりたいという気持もあるんだけど、いったん終わって次のものを作っていかないといけないという区切りになりました。
最後、なにか〆っぽいことを言いたいと思うんだけど、そっちの〆じゃなくて湿っぽい話になるかもしれないんだけど、そうなりすぎないように話すけどさ。

今更だと思うけど、ちょっと僕って脳内の回路バグってるおじさんなんだよね。
20年応援してるからとっくに気づいてるよ、何なら3か月くらいでも気づいてるよ!って思うかもしれないけど。脳内回路バグってるおじさんなんだろうな、と。

僕が生まれたころ、まぁ2000年くらい前なんですけど、当時はバグってるって概念はなかったと思うんだよね。ダ・ヴィンチとかの大天才も、現代だとバグってるって思われるんだと思う。
これだけの人数がいたら僕以外にもいると思うんだけど、自分が思ってることをそのまま言ってしまうことってない?そういうことは誰でもあると思うんだけど、2つとか3つの可能性を並行で考えたときに口は一つしかないのに同時に言おうとしている。そういうことが子どものころから日常的にあるんだよね。だからすごい変なこと言ってたり、言い淀んだり、単純に滑舌が悪いのもあると思うけどさ。
なんかバグってるんだと思うんだよね。自分の考える力と発言する回路の間に何かあるのかもしれないなって。
たぶん、僕は生き辛いおじさんになってたんじゃないかと思う。

時代によって生きづらさとか生きやすさとかあると思うんだけど、2000年前の僕が子供の頃は根性だったんだよ。とにかく成し遂げろ、できないのはお前の努力が足りない、お前が悪い。
でも、頑張ってもできないことはあるし、上達しないこともある。
20年くらいやってるんだから、お喋りが上手になってないとダメじゃない?
僕は音楽と出会ってなかったら、ちょっと変なおじさんだったと思うんだよ。
よくわかんないけど危なそうだな、とか、いい人かもしれないけど話したくないな、とか。
そういう生き辛いおじさんになってたかもしれない。

でも僕は音楽と出会った。

そうすると面白いものでさ、音楽を通してさ、僕を評価してくれたり人に求められるようになってさ、逆にさ、脳内バグってるおじさんがさ「もしかしたら天才だから変なんじゃないか?時代の先を行ってるそういうタイプのヤバいおじさんじゃないのか?」という謎のさ、錯覚が生まれてさ、いつの間にか王国も作ってさ、国歌も作ってさ。
たぶん、生きやすくなってるんだよ。

僕という人間が音楽を通して認められる土壌ができてる。だけど20年くらいやってもバグってはいる。
1番と2番で微妙に歌詞が違うときも、覚えればいいと思うじゃない?これは言い訳なんですけど、1番を歌うときに2番の歌詞も浮かんでるんだよね。思ったことを言っちゃうってここにつながるんだけど、やばくない?
ちょっと楽しい小話として言うけど、これの本当にやばくて楽しいところは、君たちは完成系しか知らない。僕は作ってるから、全部知ってる。もともとは違う歌詞を思いついていたけど最終的にはこれにしたとか、2択で悩んで別の可能性もあったかなって今でも引きずっているものが出てきたりもする。やっばいよね、これ。

このおじさん、なんで人前に出て喋ったり歌ったりしているんだろうね。
完全に不適格な気がしている。向いてるか向いてないかでいえば、明らかに向いてないタイプの人間なんです。
多少は努力で何とかなるけど、この世界にはそういうのがすごい人もいる。みんなも日ごろそういう人を目にしていると思う。何故かその中にこのバグりおじさんも混ざってるんだよね。そして何故かそれなりに評価されている。
それは、みんなが僕の音楽を愛してくれているから、僕という人間を認めてくれている。アカンところもあるし、そこは文句を言ってくれていいんだけど、どこか根底で認めてくれている。それは音楽があるからなんだよ。だからそれは過信していません。
僕という人間をリスペクトしてくれるのも嬉しいけどそんなに大事なことじゃない。君たちにそう思ってもらえる音楽を作る、それがRevoなんだと。

すまんな、どんな文句を言ってもらっていい。反省はしているし、頑張るんですが、やっぱりどこかバグってるおじさんなんだよ。
と、ちょっと自分のことを話してみました。君たちにも生きづらさとか何かあると思う。このおじさんが言うのもなんだけど、それも個性じゃないだろうか。人と違っててもいいんじゃない?ってBaroqueにもそういう歌詞があったよね。
(あやふやな歌詞)
生きづらいことがあるかもしれないけど、世の中との向き合い方が変わる何かがあるかもしれない。僕の音楽が何かのきっかけになったり役に立つことがあったら嬉しいなと思う。
昨日はギャグみたいに言い倒したんだけど、そういう気持でSound Horizonを始めました。
とか言ってたんだけど、何にもそんなことは考えてない。
ただ自分が作りたい芸術をやりたいなと思ってSound Horizonを始めました。
でも20年やってきて僕の気持ちも変わってきた。君たちを楽しませたい、なにかを届けたい、なにかを残したい、という気持ちでやっている部分もある。それを伝えたいなと思った。

君たちの中にも脳内バグってる人がいるかもしれないけど、それは気にすることじゃない。
それでも一国の王になれるんだぜ。
このおじさんもスベったりなんだりしているけど、ここまで生き延びられてるんだから君たちもなんとかなるよ。
辛いことがあったとしても、このおじさんを思い出してみてください。

最後に、君たちが気になってることをちゃんと言っておこうと思います。
今年はもう活動しません。武道館には余所行きおじさんとして出るだけです。今ここで皆さんに話すことがSound HorizonのRevo、Kingdomの国王として、主催者として最後の言葉です。
来年、20周年、なにかやりたいと思う。本当は何をどれくらいやるということが知りたいと思う。
休み空けるからいつやるか教えろ、金額教えろお前最近高い…
すまーん!言えない!!!言えないんだけども20周年だから、何かやりたいと思っているから良かったらお金は貯めておいてね。これは約束します。

いい話で終わろうとしたんだけど、すまん。
ーーここからクイズの話をしてたので省略ーー

来年は絶対にね、なにかやりたいと思っている。
これは嘘はつかない、約束を守ります。それまでお別れの期間としたいかなと思います。
みんな本当にありがとう。
あの遺言は嘘だからね。また会おうね。

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