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@tanosensei

Daisuke Tano@tanosensei

Stats Twitter歴
4,847日(2010/09/25より)
ツイート数
98,442(20.3件/日)

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2023年12月31日(日)3 tweetssource

2023年12月30日(土)11 tweetssource

12月30日

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Daisuke Tano@tanosensei

源泉徴収と並んで扶養控除もナチスが起源とされることがあるが、これも間違いである(源泉徴収と同じく1920年改革で導入)。日本でこの俗説が最初に登場するのは、管見の限りでは武田『ナチスの発明』で、それが大村『脱税の世界史』『世界を変えた「ヤバい税金」』に引き継がれているようだ。

posted at 03:13:52

   

2023年12月29日(金)12 tweetssource

12月29日

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Daisuke Tano@tanosensei

ナチズムの一見「良いこと」に見える側面の分析が私の博士論文のテーマ。その意味でも「良いことは良いこととして直視すべきだ」という類の批判はお門違いとしか言いようがない。

posted at 22:10:47

   

2023年12月28日(木)14 tweetssource

12月28日

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Daisuke Tano@tanosensei

検索で引っかかる限りの「源泉徴収ナチス起源説」掲載本を注文したが、マケプレだと高くても100円程度で買えるものがほとんどで、送料含めて全部合わせても1万円行かなかった。

posted at 16:01:05

   

12月28日

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Daisuke Tano@tanosensei

「日本が戦費調達のためナチスをまねて源泉徴収制度を導入」という趣旨の記述は1987年に1件、1989年に1件あり、後者は1994年(以前のツイートでは1993年と誤記したので訂正)に『時短は国を滅ぼす』のなかで「ナチス考案説」を唱えた清水信次氏の発言だ。この5年の間に何があったんだ。

posted at 02:50:15

   

12月28日

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Daisuke Tano@tanosensei

@trinh_JP ドイツ人に話したことがありますが、「源泉徴収はナチスの発明」などという奇説は知られていないので、「へー、そういうデマが日本にあるのか」くらいの反応でした。

posted at 02:17:32

   

2023年12月27日(水)37 tweetssource

12月27日

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Daisuke Tano@tanosensei

「源泉徴収ナチス起源説」は80年代からあるのではという指摘を受けて国会図書館で検索してみたのだが、「日本がナチスに倣って導入」という趣旨の記述しか見つからなかった。

posted at 13:29:37

   

12月27日

@tanosensei

Daisuke Tano@tanosensei

管見の限り最初に源泉徴収ナチス起源説を唱えた清水信次氏(ライフコーポレーション創業者)にインタビューしたいところだったが昨年亡くなっていた…

posted at 12:50:35

   

12月27日

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Daisuke Tano@tanosensei

@akagitsuyoshi 1992年に朝日の記事が出た直後、93年にいきなり「ナチス起源説」を唱える本と記事が出ているのは、朝日の記事の誤読というより、一部で広まっていた「ナチス起源説」が表に出てきたものと見るべきなのかもしれません。

posted at 01:56:53

   

12月27日

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Daisuke Tano@tanosensei

@akagitsuyoshi ええ、その可能性はあります。ただ、少なくとも活字媒体で検索に引っかかる一番最初の記述が1989年で、それも「ナチスの発明」という書き方ではないんですよね。1970年出版のとなる学術書にそういう記述があるようですが、それはこれから調べます。

posted at 01:45:35

   

12月27日

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Daisuke Tano@tanosensei

ところで2000年代初め頃は「源泉徴収では納税意識が生まれないからよくない」みたいなことを財界人が異口同音に言っていて、舛添・斎藤もそういう批判的立場から源泉徴収に言及している。ナチスを引き合いに出したのも、基本的にそのためだろう。

posted at 01:40:41

   

12月27日

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Daisuke Tano@tanosensei

誰か一人声の大きい人が間違ったことを言い出すと、他の人も自制が効かなくなってそういうことを言い出すんだよな。まあデマってそうやって広がっていくんだろうけど、本を書いて金をもらってるんだからいい加減なことを書くなよ。

posted at 00:28:35

   

12月27日

@tanosensei

Daisuke Tano@tanosensei

面白いのは、2000年代初期には慎重な記述をしていた舛添、斎藤も2019年には完全に「ナチス起源説」に移行していること(斎藤は2016年にはすでにネット記事で「ナチスの発明」と述べている)。はっきりとした理由はわからないが、やはり武田『ナチスの発明』で背中を押されたというのが大きいのでは。

posted at 00:17:57

   

12月27日

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Daisuke Tano@tanosensei

これに続いて只野範男『完全版 無税入門』(2020年)、大村大次郎『脱税の世界史』(2021年)が立て続けに出て「ナチス起源説」が定着。もはや「ナチスに倣って」ではなく「ナチスが考案した」とはっきり書くことが一般化する。

posted at 00:14:54

   

12月27日

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Daisuke Tano@tanosensei

歴史ミステリー研究会『ナチスの陰謀』(2013年)は「(ナチスが)生み出した」、池田信夫『「強すぎる自民党」の病理』(2016年)は「ナチスにならって」。こうしてナチス起源説が定着したところに真打ちの舛添要一『ヒトラーの正体』(2019年)と斎藤貴男『ちゃんとわかる消費税』(2019年)が登場。

posted at 00:11:55

   

12月27日

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Daisuke Tano@tanosensei

この頃には原朗・武田晴人『日本経済史:戦時・戦後期』(2007年)という学術書も「ナチス・ドイツの制度」と書いている。戸矢学『カリスマのつくり方』(2008年)は「ナチスが開発」、藤野英人『ビジネスに役立つ「商売の日本史」講義』(2010年)は「ナチス・ドイツの制度を模範」という書き方。

posted at 00:06:39

   

12月27日

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Daisuke Tano@tanosensei

西村眞悟『誰が国を滅ぼすのか』(2001年)も北沢栄『官僚社会主義』(2002年)も「ナチスを見習って」という書き方。ところが武田知弘『ナチスの発明』(2006年)が出ると、源泉徴収は「ナチスが考え出した」ものとされるようになる。やはり『ナチスの発明』の出版で一気に広まったようである。

posted at 00:03:05

   

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