元来、日本に根付いてきた『男性優位思考』に、欧州から流れてきた『マチスモ(男性優位主義)』が混交した結果、近現代の日本の『男尊女卑』は世界のどこにも類似例がない独特の『宿痾』となった。
『女の腐った様な奴』『嫌よ嫌よも好きのうち』という表現も日本語独特だ。
この様な日本社会で、男性が同意なく女性の尊厳を瀆す事は『普通のこと』になっていった。
超大物政治家、大企業の総帥、大人気俳優等々が何人もの女性を手籠にし、多くの私生児を産ませた。
これを全て面倒を見ることで『男の甲斐性』と言った。
この内の何人かの女性が警察に駆け込んでも『お前が誘ったんじゃないのか?』と言われる時代だった。
『昭和』までの日本は、こういう時代だったのだ。
『昭和』の感覚から抜け出せない、抜け出そうとしない『古き悪き日本男児』が日本の各分野の中枢のいる限り『あの芸人』の様な事件は無くならないし、被害者に対する心無い誹謗中傷も無くならない。
人権意識の低い『昭和のオッさん』を駆逐しないと日本は停滞したままだ。
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