声優業界の実状も見え隠れ!? 人気声優・落合祐里香さんの格安オフ会に潜入(2/2 ページ)
疲れているとこスミマセン――落合祐里香さんインタビュー
オフ会が終わると、スタッフは余韻に浸る間もなく後片付けに入った。当然、落合さんも作業に入るところなのだが、そんな落合さんをつかまえてインタビューをさせていただいた。格安オフ会に至った経緯や、その心境などをぜひ聞いてみたかったのだ。……疲れているところ、本当にスミマセン。
―― 本日はお疲れ様でした。
落合 お疲れ様でした。
―― オフ会は大成功でしたね。
落合 そう言っていただけるとうれしいです。スタッフやファンのみなさんのおかげです。
―― 元々、オフ会を開こうと思い立った経緯はなんだったのでしょうか?
落合 だんだんとブログを読んでくださる方やブログの会員になってくださる方が増えてきて、そういった読者の方たちとふれあうことができたらなと思ったのがきっかけです。
―― 1回目のオフ会を開く際には、金額や開催場所の変更がありました。
落合 そうですね。私のファンの方の中には学生さんも多いので、5000円というのは少し高かったのかなとも思います。最初はそういったオフ会とかの相場がわからなかったので、安易にパーティープランとかで考えてしまった部分もあったのかなと。
―― オフ会の会費を1000円と決めるにいたった経緯は。
落合 いろいろな店や方法も考えてはみたんですけど、もうキリのいいところで1000円ならば文句も出ないだろうと。行き着いたという感じでしょうか(笑)。もちろん、元の金額でもいいと言ってくださるファンの方もいたのですが、できる限りみんなが納得する形にしたいと思いました。ただ、やはり最初は不安もありましたね。金額面ももちろんなのですが、プランの問題もありましたから。お店を利用させていただくと、いろいろと出来ることが定まってくるんですよね。食事の時間も多めにとらなければいけないし、そのあいだにプロジェクターを使って上映会をしたり……。ただ、こういうスタジオを使って1から作るとなると、漠然としすぎていてどうしていいのかと悩みました。みんなが楽しめるものを作れるのだろうかというのが、1番の不安でした。
―― オフ会をやめようという思いはありませんでしたか?
落合 それはありません。ファンの方と親睦を深めたいというのは、恩返しの部分もありましたので。ただ、スタッフのみんなの協力がなければできない会でした。実はスタッフの中には、レストランで働いていた人や、某メーカーのイベント担当の方がいるんです。専門家の人たちがいたので、ある程度のノウハウもありましたし、作業時間の短縮もできました。よりよいものができたのかなと。
―― では、2回目のオフ会を開こうと思った経緯は?
落合 2回開くというのは、最初から決めていたことなんです。というのも、最初の段階で、ファンの方100人で募集をかけたんですね。で、いろいろあって会場が変更になったら、収容人数の関係で40人しか呼ぶことができなかったんです。だから、100人には満たないまでも、もう1回は開こうと。
――では、3回目もあるということでしょうか?
落合 次はもっと違った形でやりたいですね。もちろん格安というのは変えずに、たとえば体育館を借りてなにかできないかなとか、お友だちの声優さんを呼んだりとか……。ファンの方々との交流をやめるつもりはないので、いろいろと考えてみたいと思います。
―― ちなみに、激安オフ会には自身の貧乏経験が役立っているとか……?
落合 どうなんでしょうか(笑)。あまり意識はしていなかったんですけどね。ただ、金額の面で人より驚きは少なかったのかも。サンドイッチなんかも、手間がかからずコストもかからずということで得意な分野でしたし。
―― やはり若手声優さんの生活って苦しかったりするんでしょうか?
落合 もちろん個人差はありますけど、専門学生のころよりも声優になりたてのころのほうが生活は苦しいんです。若手のころはあまり仕事がもらえないので、当然アルバイトをしなくちゃ生活はできないですよね。けどトレーニングもしなくちゃいけないし、オーディションにも行かなくちゃ仕事は増えない。でも、オーディションは平日にあったりしますからアルバイトを休んで行くことになりますし、まだ未熟なわけですからオーディションに落ちちゃって仕事がもらえないなんてのは珍しくないわけです。それでもオーディションを受け続けて、結局はアルバイト休みすぎてクビになっちゃったりして……。もう本当に大変でした。でも、そういう経験があるから、今がんばれているのかなって思います。
―― それでは、今後の展望などをお聞かせください。
落合 声優の仕事ももちろんがんばりますが、来年はライブ活動を中心にやっていきたいと思っております。全国にCDを売りに行ったりもしますので、ファンの方々ともっともっとふれあえる機会が作れたらなと思います。
―― 最後に、ファンの方々にひとこと。
落合 最近私のことを応援してくださる方が増えてきて、大変うれしく思っています。私にとってファンの方々の応援はなによりの力ですし、こうしてみなさんにふれあえる時間というのは大切な時間です。今後もこういう機会を作って、エネルギーをもらいながらも、ファンの方々に少しずつでもお礼を言っていければなと思います。みなさん、これからもどうぞよろしくお願いします。
スタッフの話を元に補足説明をさせていただくと、実はこの2回の1000円オフ会は赤字で運営されている。もちろん、その赤字部分は落合さん自身が負担している。さらに言えば、スタッフは全員、落合さんの友人や役者仲間にお願いしており、こちらももちろん無償である。落合さんの言葉の中にもあったが、そういう意味でも彼らの協力がなければ立ち行かなかったイベントだったのだろう。正直、スタッフと落合さんとの結束力のようなものには感心させられた。とても友人の集まりとは思えぬ立ち振る舞いで、迅速かつ的確にイベントを進めていた。
取材をしてみて何よりも感じたのは、ファンへの愛がなければとてもできないイベントだろうということだった。数日前から打ち合わせをして、数時間前に会場入りをして、赤字を出してでも精一杯のイベントを開く。レストランなどのパーティープランなどを使えばよほど楽に済んだだろう。もはや金額の問題ではないのかもしれないが、1000円×40人=40000円でできる最大限のおもてなしがされていたことは、イベントに出席された方なら感じ取っていただけたはずだ。ファンへの愛情とプロ意識と頼もしい仲間と、あとはおそらくちょっとの意地でこのイベントは作られていたことは間違いない。
そして何より驚いたのは、ファンとの距離が非常に近いイベントだったということ。(セキュリティの問題を考えれば重要なことではあるが)舞台と客席に隔たりがあったり、決められた席から眺めるだけのイベントを見慣れた自分にとって、それは非常に新鮮に映った。また、実際の距離だけではなく、心の距離も近かったように思える。落合さんをはじめスタッフの面々も積極的にファンの方々に語りかけ、本当のふれあいをしようとしていたし、ファン自らも会を楽しいものにしようと積極的に応えていた。羽目を外してしまうようなファンもなく、実に紳士的に、しかし楽しく会は進行した。そして、こうしたイベントは、やはり素晴らしいファンがあってこそ作られるのだと感じる。素晴らしいファンが素敵なイベントを産み、その気持ちに応えようと声優たちはさらに素敵なものを作り出す。実に素晴らしい関係を目の当たりにさせていただいた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
1歳男の子、ママへの声掛けが150万再生された理由は…… 「可愛すぎてエンドレスで見れます」「朝から顔面溶けた」
お風呂中→後の見た目が違いすぎる猫のビフォーアフターが話題沸騰!! 「一瞬なにが起きたか」「3度見くらいしちゃった」
「アルファード持ってっちゃうから」 ROLAND、“独の超高級車”風な1台購入へ 大型スクリーン設置の広々車内に「いい感じだ」
殺処分対象だった野犬、感情をなくしていたが1週間後…… 感動のビフォーアフターに「すごい変化」「勇気をもらいました」
元成城石井店長が選んだ、デパ地下で買える「外さない冬の手土産ランキング50」が参考になる 「永久保存版」「この時期に欲しい情報」と反響
おじいちゃんが大好きすぎる2歳孫、「また明日」が言えなくて…… 愛が伝わる光景に「幸せな気持ちになりました」
朝倉未来、2年越しの“3億円マンション”がついに完成 「一瞬で埋まる」と自信満々も……家賃聞き「たけーな」
自動応答だと思って公式LINEに長文を送ったら…… 恥ずかしすぎる内容と公式からの手動返信に「声出して笑ったwww」
あの、初「SASUKE」の結果にネット驚き 「見かけによらず、すげぇ」「冷やかしだろと思ったら」
もう原型ないじゃん……! IMALU、完璧な変装姿に「クオリティ凄い」「マジ分からなくて驚きました!!」
- 吉瀬美智子&千鳥・大悟の“結婚報告”に反響 親密オフショットがそのままドラマに「伏線回収致しました!」
- 小田急百貨店で販売された1728円の「素敵ステーキサンド」が「見本との落差で涙が出そう」と炎上→購入者と催事担当者を取材
- DIYで室温が上がる「マイホームの寒さ対策」が参考になる! 工具なし&5分で終わる簡単アイデアに「素晴らしい実験です」
- 「ドジャース」大谷翔平、背番号譲ってくれた同僚妻に“超高級車”を贈呈 7億ドル男の豪快サプライズが「スゴすぎるッ!」「宇宙人で天使」
- 「Mステ」でナチス式敬礼の指摘、LDH所属グループに批判 「これは酷い」「倫理的にどうかしてる」
- 高島屋、クリスマスケーキが崩れて届いたとの報告相次ぐ 「深くお詫び」と謝罪
- 「あまりに不運」「よりによって……」 発表された「スーパー戦隊」新作、“まさかの設定”が話題
- 18歳兄のことが大好きな1歳赤ちゃん、かまってほしくてくっついて…… 必死に遊んでアピールする年の差妹にもん絶
- 車に乗ろうとする秋田犬 「笑ってはいけないのに爆笑しちゃった」と120万再生された理由は…… 一生懸命な姿に「よく頑張ったね!」
- 生後3カ月の赤ちゃん、小児科医からのひと言に「吹きましたw」「先生まさかの」 この時期限定のうまい表現に座布団をあげたい
- 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
- 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
- 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
- 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
- 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
- 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
- “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
- 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
- おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
- 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」