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2023/12/24
(日)
19:48

【有馬記念】〝らしさ全開〟で現役を終えたタイトルホルダー 引退式に横山和「乗れて幸せでした」

多くのファンがタイトルホルダーとの別れを惜しんだ
多くのファンがタイトルホルダーとの別れを惜しんだ
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有馬記念2023

[GⅠ有馬記念=2023年12月24日(日曜)3歳上、中山競馬場・芝内2500メートル]

 ラストランでも先行力とスタミナを生かす自分のスタイルを貫き通した。タイトルホルダーは、果敢にハナを奪ってほか15頭を引っ張り、直線でしぶとい二枚腰を発揮して3着。最終レース後には2万人が残って引退式を見守り、別れを惜しんだ。

 3歳時の有馬記念から丸2年、主戦を務めた横山和は「相棒と走った最後のレースで勝ちたかったのが本音ですが、タイトルホルダーの走りは存分に見せられたと思います。格好良かったですね。さびしいけど乗れて幸せでした。かわされそうになってもあきらめない、そこからひと踏ん張りできるのが素晴らしいところでした」と愛馬をたたえた。

 同馬は栗田調教師の義父である栗田博憲元調教師の管理馬だったメーヴェの子。義父と山田弘オーナー、生産者である岡田スタッド・岡田牧雄代表との長年の関係が結実したのが、まさにこの馬だった。山田オーナーは「今後は亡きドゥラメンテの血をつないでいくという大事な役目が待っています。3年数か月後には子供たちがこのターフを走ります。子供たちにも変わらぬ応援をお願いします。いつまでもこの馬の名前を忘れないでください!」と万感の思いを込めてファンに呼び掛けた。

 最後は横山和生・武史兄弟に手綱を引かれながら、GⅠ3勝の名馬はターフを後にした。

東スポ競馬編集部

この記事を書いた記者

アナログでの紙面制作に携わり続けるも、突然のWeb編集部への転向で進化したデジタル世界を知りおったまげる。読者の方々にどうやったら喜んでもらえるか日々悩みながら「明るく楽しく、やるときはやる」をモットーに奮闘中。引き出しにはお菓子が欠かせない。

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