【世論調査】ミソジニー・オブ・ザ・イヤー2023

#ミソジニー・オブ・ザ・イヤー2023

ジェンダー平等社会にふさわしくない男性著名人や政治家等の言動に関する世論調査2023(通称:ミソジニー・オブ・ザ・イヤー2023)」の集計結果が出ましたので、発表いたします。

この調査は、話題になった著名人や政治家等による女性差別・女性蔑視等の言動の中から、今年の「ワースト」を皆の投票で決めることを通じて、問題を風化させないことや、ジェンダー平等の問題に日頃アンテナを立てている人々の問題意識を可視化することを目的としたものです。

インターネットでの調査で、一人3票までとし、有効票数は1084票となりました。

   

順位氏名(敬称略)職業等票数
1暇空茜(水原清晃) 488
2森喜朗元首相302
3岸田文雄首相257
4田中ゆうたろう杉並区議会議員237
5煉獄コロアキ(杉田和明)YouTuber190
6呂布カルマラッパー182
7河合悠祐草加市議会議員139
8細田博之元衆議院議長137
9手を洗う救急医Taka(木下喬弘)ヘルスケアデータサイエンティスト105
10白川司千代田区議会議員92
11楽しんごお笑い芸人91
12音無ほむら(江藤貴紀) 86
13濱田聡参議院議員/旧N国84
14細川バレンタイン元プロボクサー83
15上地克明横須賀市長73
16麻生泰東京美容外科統括院長64
17山川穂高プロ野球選手60
18ジュキヤYouTuber57
19Gacktミュージシャン・俳優55
20木谷高明株式会社ブシロード代表取締役社長52
20山田太郎参議院議員/元文部科学政務官52

 

【運営団体による所感】

全体の特徴としては、警察や検察が対応した事件よりも、一部の人々の間では問題視されながらも、社会全体の問題意識はまだ弱いという案件のほうが、順位が高い傾向にあるように感じています。

おそらく「適切な法的制裁が加えられない」「マスメディアがしっかり問題を報じてくれない」のようなが感覚があるからこそ、人々の問題意識が高まる傾向にあるのではないかと感じました。

その最たるものが、一般社団法人Colaboに対して批判を繰り返しているインターネットアカウント「暇空茜」氏の一連の言動が1位になり、関連する人物の言動も上位に多数ランクインした点だと思われます。

3位になった岸田文雄首相による女性副大臣・政務官ゼロ人事は、1面で報道する新聞もあったのに対して、Colaboバッシング問題は、新聞等で取り上げられたとしても社会面などに小さく掲載される程度でした。

もちろんインターネット調査という特性も大きく影響した点もありますが、依然としてマスメディアでの取り上げ方は、ジェンダー平等に関心がある人々の問題意識との間に大きな乖離があるようにも思います。

マスメディアがこれらの問題をより深刻なものとして受け止め、大々的に報道し、政治が動くなどして二度と起こらないようにしていくという流れがしっかりと確立されることを望みます。

有効投票数は1084票でした。一人3票までという制限を設けましたが、「3票では足りない。全部問題だから全部に投票したい」という声が多数届いておりました。一方で、嫌がらせ投票は1万件以上あり、集計作業に手間取る要因となりました。殺害予告も届いており、警察に対応を依頼中です。

このように、女性差別や家父長制に反対するアクションに対して、無数の匿名の人々が様々な形の暴力や嫌がらせでねじ伏せようとするのもまた、現代のジェンダーバックラッシュの特徴のように思います。

ですが、それに負けずにまた来年も開催する予定です(対象期間は2023年12月1日〜2024年11月30日)。今週は松本人志氏が性加害していたと週刊文春によって報じられ、インターネット上では多くのセカンドレイプ発言が相次ぐという問題が発生しており、引き続きしっかりと情報をストックし、風化させず、社会への問題提起を続けていかねばなりません。

なお、この世論調査事業は、私たちが日頃取り組んでいる「ジェンダー平等社会にふさわしくない男性の言動事例集」を作るプロジェクトがベースとなっております。

このプロジェクトは、「ジェンダー平等社会にふさわしい男性を増やすために、反面教師にすべき男性たちの見本集を作ろう!」というもので、男性向けの研修や講演等で利用することを目的とするものです。また、そのような情報を皆で共有し、事前に把握しておくことで、、女性差別や家父長制の被害から少しでも距離を取って生きたいという人々に少しでも貢献できればと思っております。

現在、情報収集や通報を行う有志メンバーを募集中です。毎日のように問題ある言動が噴出しており、人手不足が顕著となっています。少しでも社会を良くしていくために、是非一緒にアクションを起こして頂けると嬉しいです。募集要項はこちらをご覧ください。

それでは2024年も引き続き、「#MenWithWomen」と有志チームをどうぞよろしくお願いします。

ぜひシェアをよろしくお願いします!

よくある質問

誘導的な調査にしないためにも、説明文には事実のみを記し、何が問題かについて私たちの解説・意見は載せておりません。詳しい内容やどのような批判がされたかなどに関しては、お手数ですがご自身でお調べ頂きますと幸いです。

現在私たちは『ジェンダー平等社会にふさわしくない男性の言動事例集』のデータベースを制作しておりまして、有志メンバーや外部から通報のあった言動を順次追加しています。現在通報件数は約200件ですが、今回の調査をするにあたってその全てを対象とするのはあまりに多すぎることから、事前に制作有志メンバーを中心に予備投票を行って絞り込みました。それゆえ、通報されていない案件および予備選挙で得票が無かった案件に関してはノミネートされないような構造となっております。そのようにシステマティックに運用しておりますので、誰か特定の人間が意図的に省くということはありません。また、通報チームが発足したのは2023年の夏ごろですので、2023年前期に関しては情報の収集が不十分である可能性は否めません。通報チームは今後も追加メンバーを募集することでリサーチ力を強化し、少しでも多くの言動を登録していきたいと思っております。

調査の対象はあくまで「言動」であり、「人物」ではございません。「罪を憎んで人を憎まず」というスタンスで投票に参加頂きたく思っております。

私たちの事業は「男性が反面教師とすべき言動」に関する情報を集めて男性向けの啓発を行うことが目的であるため、日頃男性に関する情報のみを収集しており、そのデータベースをもとに作った今回の調査の対象も、男性のみとなっております。もちろん、決して女性による問題のある言動を問題視していないわけではございません。

言葉の定義に関しては私どもに非常に悩んだ点です。本来であれば、女性差別やミソジニー等を含む包括的な言葉が存在すればよいのですが、残念ながら現状では存在しません。その一方で、正式名称だけを掲げて調査を行っても、キャッチーな言葉が拡散される傾向にあるインターネット上では十分な量の回答が集まりません。そのようなことから、恐竜ではない翼竜や首長竜が載っていても恐竜図鑑と称するように、代表的なものとして致し方なくミソジニーの名前に使うことにいたしました。