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今週の注目レース

阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)

阪神競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 (牝) 2歳オープン

データ分析

桜花賞と同じ舞台で戦う2歳女王決定戦

昨年の優勝馬リバティアイランドは今年になって牝馬三冠制覇を達成、2020年優勝のソダシは後に桜花賞などGⅠを2勝。他にも2歳女王のタイトルを獲得した後も活躍を続ける名牝を輩出しており、若き牝馬たちの将来を占う必見のレースである。今回は過去10年のデータを中心に傾向を調べてみた。

前走3着以内が目安

過去10年の優勝馬は全て前走を勝っているか、2着(いずれも重賞)だった。3着以下に敗れていた馬が巻き返す例は少なく馬券に絡んだのは4頭だけだが、3着だった馬は3着内率が25.0%ある。前走で4着以下だった馬は評価を下げていいだろう。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 8-7-4-73 8.7% 16.3% 20.7%
2着 2-1-4-21 7.1% 10.7% 25.0%
3着 0-1-1-6 0% 12.5% 25.0%
4着以下 0-1-1-48 0% 2.0% 4.0%

前走の着差にも注目

前走3着以内馬の取捨のヒントになるのが、1着馬(2着馬)とのタイム差だ。前走1着馬は2着馬に0.2秒以上の差をつけていると好走率が高い。また、前走2、3着馬の場合は1着馬とのタイム差が0.1秒以内に収まっているのが理想だ。〔表2〕

〔表2〕前走3着以内だった馬の、1着馬(2着馬)とのタイム差別成績(過去10年)
前走の着順、タイム差 成績 勝率 連対率 3着内率
前走1着、0.2秒以上 4-5-1-26 11.1% 25.0% 27.8%
前走1着、0.1秒以内 4-2-3-47 7.1% 10.7% 16.1%
前走2・3着、0.1秒以内 2-1-4-12 10.5% 15.8% 36.8%
前走2・3着、0.2秒以上 0-1-1-15 0% 5.9% 11.8%

キャリア2、3戦の馬が中心

過去10年の出走馬のうち、デビューから4戦以上していた馬は51頭いて、馬券に絡んだのは1頭だけ。また、新馬戦勝ちを収めた直後に臨んだキャリア1戦の馬も、馬券に絡んだのは13頭中1頭だけ。基本的にキャリア2、3戦で臨む馬が馬券の中心になる。〔表3〕

〔表3〕キャリア別成績(過去10年)
キャリア 成績 勝率 連対率 3着内率
1戦 0-1-0-12 0% 7.7% 7.7%
2戦 5-4-4-35 10.4% 18.8% 27.1%
3戦 5-4-6-51 7.6% 13.6% 22.7%
4戦以上 0-1-0-50 0% 2.0% 2.0%

3勝馬は過信禁物

過去10年の出走馬のうちJRA3勝馬は好走率で上位となっているが、馬券に絡んだのが2頭だけと考えると、該当馬がいたとしても軸馬には推しづらい。さらに、2020年メイケイエール(3番人気4着)、2016年ジューヌエコール(4番人気11着)、2013年ホウライアキコ(2番人気7着)など、上位人気の支持に応えられなかったケースが複数あった点も注意が必要。実績上位だからという理由だけで評価を上げるのは危険だ。また、JRA1勝で勝利を挙げたのも昨年のリバティアイランドだけ。1勝馬も少し評価を下げた方がいいかもしれない。〔表4〕

〔表4〕JRAでの通算勝利数別成績(過去10年)
JRAでの勝利数 成績 勝率 連対率 3着内率
3勝 1-0-1-5 14.3% 14.3% 28.6%
2勝 8-7-5-75 8.4% 15.8% 21.1%
1勝 1-3-4-68 1.3% 5.3% 10.5%
ウインファイブ対象レース
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アルテミスSの2着以内馬かファンタジーSの1着馬が有力

過去8年のうち7年は、アルテミスSの2着以内馬か、ファンタジーSの1着馬が優勝している。唯一の例外である2016年も2着馬がアルテミスS1着のリスグラシューだった。1着馬候補は、主要な前哨戦である両レースの上位馬から選ぼう。〔表5〕

(姫園 淀仁)

〔表5〕優勝馬の前走と着順(過去8年)
年度 優勝馬 前走 前走の着順
2015年 メジャーエンブレム アルテミスS 2着
2016年 ソウルスターリング アイビーS 1着
2017年 ラッキーライラック アルテミスS 1着
2018年 ダノンファンタジー ファンタジーS 1着
2019年 レシステンシア ファンタジーS 1着
2020年 ソダシ アルテミスS 1着
2021年 サークルオブライフ アルテミスS 1着
2022年 リバティアイランド アルテミスS 2着

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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