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今週の注目レース

みやこステークス(GⅢ)

京都競馬場 1800メートル(ダート)別定 3歳以上オープン

データ分析

伏兵の台頭も警戒しておきたい晩秋のダート重賞

2022年のみやこSを制したサンライズホープは、単勝オッズ90.7倍(11番人気)の人気薄だった。また、2021年のみやこSを勝ったメイショウハリオも、単勝オッズは13.0倍(5番人気)にとどまっていた。人気を集めているような馬はもちろん、前評判がそれほど高くない馬にも注目しておきたい一戦だ。今回は、休止された2018年を除く、2013年以降の過去9回(2020年から2022年は阪神・ダート1800メートルで開催)の結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

どちらかと言えば前走好走馬が優勢

過去9回の3着以内馬延べ27頭中20頭は、前走の着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0.6秒以内だった。一方、前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.7秒以上だった馬は3着内率10.8%とやや苦戦している。基本的には前走好走馬が強いレースと言えるだろう。〔表1〕

〔表1〕前走の着順ならびに1着馬とのタイム差別成績(過去9回)
前走の着順ならびに1着馬とのタイム差 着度数 勝率 連対率 3着内率
着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0.6秒以内 7-6-7-47 10.4% 19.4% 29.9%
着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.7秒以上 2-3-2-58 3.1% 7.7% 10.8%

なお、前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.7秒以上だったにもかかわらず3着以内に入った7頭のうち4頭は、前走が左回りコース、かつ出走頭数が15頭以上だった。これに該当する馬は、大敗直後であってもマークしておいた方がよさそうだ。〔表2〕

〔表2〕前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.7秒以上だった馬の、前走のコースならびに出走頭数別成績(過去9回)
前走のコースならびに出走頭数 着度数 勝率 連対率 3着内率
左回りコース、かつ出走頭数が15頭以上 2-1-1-11 13.3% 20.0% 26.7%
右回りコース、もしくは出走頭数が14頭以下 0-2-1-47 0% 4.0% 6.0%

前走での単勝人気も重要

過去9回の前走の単勝人気別成績を見ると、2番人気以内だった馬が3着内率31.8%と比較的優秀な成績を収めている。一方、12番人気以下だった馬は全て4着以下に敗れている。前走を比較する際は、単勝人気もチェックしておきたい。〔表3〕

〔表3〕前走の単勝人気別成績(過去9回)
前走の単勝人気 着度数 勝率 連対率 3着内率
2番人気以内 6-4-4-30 13.6% 22.7% 31.8%
3~11番人気 3-5-5-64 3.9% 10.4% 16.9%
12番人気以下 0-0-0-11 0% 0% 0%

年明け以降の戦績がポイント

過去9回の3着以内馬延べ27頭中25頭は、同年のJRAのオープンクラスのレースにおいて、“着順が4着以内、かつ4コーナー通過順が2番手以下”となった経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率3.4%と苦戦しているので、該当馬は扱いに注意すべきだろう。〔表4〕

〔表4〕同年のJRAのオープンクラスのレースにおいて“着順が4着以内、かつ4コーナー通過順が2番手以下”となった経験の有無別成績(過去9回)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 9-8-8-49 12.2% 23.0% 33.8%
なし 0-1-1-56 0% 1.7% 3.4%

近年は4歳以下の馬が不振

過去5回の3着以内馬延べ15頭中14頭は、5歳以上だった。一方、4歳以下だった馬は3着内率4.3%と苦戦している。近年の傾向を重視するならば、4歳以下の馬は割り引きが必要だ。〔表5〕

〔表5〕年齢別成績(過去5回)
年齢 着度数 勝率 連対率 3着内率
4歳以下 1-0-0-22 4.3% 4.3% 4.3%
5歳以上 4-5-5-36 8.0% 18.0% 28.0%
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前走も1800メートル前後のレースだった馬が中心

過去5回の優勝馬5頭は、いずれも前走の距離が1600メートル超2000メートル未満だった。前走が1800メートル前後のレースでなかった馬は、過信禁物とみておきたい。また、この5頭は同年のJRAのオープンクラスのレースにおいて“着順が4着以内、かつ4コーナー通過順が2番手以下”となった経験があった点も共通している。〔表4〕などで挙げた傾向も考慮するべきだろう。〔表6〕

(伊吹 雅也)

〔表6〕優勝馬の、前走の距離、同年のJRAのオープンクラスのレースにおいて“着順が4着以内、かつ4コーナー通過順が2番手以下”となった経験の有無(過去5回)
年次 優勝馬 前走の距離 同年のJRAのオープンクラスのレース”において“着順が4着以内、かつ4コーナー通過順が2番手以下”となった経験の有無
2017年 テイエムジンソク 1700m あり(エルムSほか)
2019年 ヴェンジェンス 1800m あり(太秦Sほか)
2020年 クリンチャー 1800m あり(太秦Sほか)
2021年 メイショウハリオ 1800m あり(太秦Sほか)
2022年 サンライズホープ 1900m あり(東海S)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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