阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦として1996年に創設。過去3年は阪神競馬場で開催されたが、今年は京都競馬場に戻ってくる。過去10年で1番人気の3着内率が80.0%と高くなっているものの、10番人気のリバーラが勝利した昨年のように2桁人気馬の連対が3回あるなど、本命サイドでの決着が少ない一戦だ。阪神開催時を含む過去10年の結果から傾向を調べてみた。
過去10年では、前走で2着以内に入っていた馬が3着以内馬30頭中25頭を占め好走率も高い。中でも、前走で重賞2着以内だった馬の成績は【2・3・1・4】(3着内率60.0%)となっているので、軸馬の候補になりそうだ。〔表1〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
2着以内 | 9-8-8-65 | 10.0% | 18.9% | 27.8% |
3着以下 | 1-2-2-32 | 2.7% | 8.1% | 13.5% |
過去10年の前走の距離別成績を見ると、前走が1500メートル以上だった馬の好走率が高い。8月の札幌・芝1500メートル戦、9月や10月の阪神・芝1600メートル戦を勝ち上がった馬や、新潟2歳S、1勝クラスのサフラン賞から臨んだ馬が複数好走しているので注目しておこう。〔表2〕
前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1200m | 5-2-2-37 | 10.9% | 15.2% | 19.6% |
1400m | 1-4-4-44 | 1.9% | 9.4% | 17.0% |
1500m | 1-1-1-3 | 16.7% | 33.3% | 50.0% |
1600m | 3-3-3-10 | 15.8% | 31.6% | 47.4% |
1800m | 0-0-0-3 | 0% | 0% | 0% |
2歳戦ということもあり400キログラム台前半の小柄な馬も出走してくるが、過去10年で好走率が高いのは460キログラム以上の馬だ。特に460キログラム以上で、2番人気以内に支持された馬の成績は【2・3・2・2】で、3着内率77.8%と安定感がある。〔表3〕
馬体重 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
460kg未満 | 5-6-4-65 | 6.3% | 13.8% | 18.8% |
460kg以上 | 5-4-6-32 | 10.6% | 19.1% | 31.9% |
2勝以上馬が人気を集めることが多いが、過去10年の出走馬のJRAでの通算勝利数別成績では、2勝以上の馬と1勝以下馬では好走率にほとんど差がない。2勝馬には2022年アロマデローサ(1番人気10着)、2020年ヨカヨカ(2番人気5着)、2017年ペイシャルアス(2番人気6着)など人気に応えられなかったケースも散見されるので、勝利数にはこだわらず、ここまでのレース内容を精査したい。〔表4〕
(姫園 淀仁)
通算勝利数 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
2勝以上 | 2-2-2-18 | 8.3% | 16.7% | 25.0% |
1勝以下 | 8-8-8-79 | 7.8% | 15.5% | 23.3% |
ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。