2021年と2022年は京都競馬場整備工事のため阪神競馬場の芝1400メートルで争われたが、今年は従来の京都競馬場の芝外回り・1400メートルに舞台を戻して行われる。秋のマイル王者を決するマイルチャンピオンシップの前哨戦となるこの一戦について、過去10年の結果を分析する。
過去10年で単勝2番人気馬が4勝を含む3着以内7回、1番人気も3勝を挙げ3着以内6回と、上位人気馬がまずまずの成績を残している。6番人気以下からも9頭が3着以内に入っており、伏兵馬も軽視は禁物ながら、1番人気と2番人気の両方が3着以内に入った年が5回あることから、基本的な傾向としては1、2番人気馬が中心と言えそうだ。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 3-2-1-4 | 30.0% | 50.0% | 60.0% |
2番人気 | 4-1-2-3 | 40.0% | 50.0% | 70.0% |
3番人気 | 0-1-1-8 | 0% | 10.0% | 20.0% |
4番人気 | 1-2-2-5 | 10.0% | 30.0% | 50.0% |
5番人気 | 0-1-0-9 | 0% | 10.0% | 10.0% |
6~9番人気 | 1-1-2-36 | 2.5% | 5.0% | 10.0% |
10番人気以下 | 1-2-2-63 | 1.5% | 4.4% | 7.4% |
過去10年の3着以内馬延べ30頭中18頭は、前走が1600メートル以上だった。また、前走が1600メートル以上だった馬は延べ67頭が出走して3着内率は26.9%、前走が1500メートル以下だった馬は延べ91頭が出走して同13.2%と、前走が1600メートル以上だった馬が優勢だ。なお、前走が1200メートルのGⅠ・スプリンターズSだった馬は、〔1・1・1・20〕で3着内率13.0%とそこまで高くない。前走がGⅠといえども、距離が1500メートル以下ではあまり強調材料にならないようだ。〔表2〕
前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1000m | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
1200m | 2-2-2-48 | 3.7% | 7.4% | 11.1% |
1400m | 2-2-2-29 | 5.7% | 11.4% | 17.1% |
1500m | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
1600m | 6-5-4-40 | 10.9% | 20.0% | 27.3% |
1700m | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
1800m | 0-1-1-5 | 0% | 14.3% | 28.6% |
2000m以上 | 0-0-1-3 | 0% | 0% | 25.0% |
過去10年の出走馬について、GⅠを除く直近のレースでの着順別に成績をまとめると、3着以内馬延べ30頭のうち29頭が9着以内だった。10着以下だった馬は3着以内が1回だけで、3着内率が2.4%にとどまっている。GⅠを除く直近のレースで9着以内に入っていた馬を上位に評価すべきだろう。〔表3〕
(河野 道夫)
着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
9着以内 | 9-10-10-88 | 7.7% | 16.2% | 24.8% |
10着以下 | 1-0-0-40 | 2.4% | 2.4% | 2.4% |
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