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今週の注目レース

富士ステークス(GⅢ)

東京競馬場 1600メートル(芝)別定 3歳以上オープン

データ分析

マイルの頂へと続くGⅡ

2020年にGⅡに昇格。昨年の優勝馬セリフォスは続くマイルチャンピオンシップも制し、同年度のJRA賞最優秀短距離馬に輝いた。今回は過去10年のデータから好走馬に共通するポイントを探ってみたい。

6歳以上の馬は不振

過去10年の年齢別成績で好走率が最も高いのは4歳馬だが、GⅡに昇格した2020年以降に限れば、3歳馬が【2・1・2・7】(3着内率41.7%)と優勢になっている。一方、6歳以上の馬は不振で、過去10年で出走した延べ45頭のうち馬券に絡んだのは1頭だけ。2020年9着のサトノアーサー(6歳・1番人気)、2014年7着のダノンシャーク(6歳・1番人気)と1番人気に応えられなかったケースもある。〔表1〕

〔表1〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 4-1-3-30 10.5% 13.2% 21.1%
4歳 4-4-2-17 14.8% 29.6% 37.0%
5歳 2-4-5-32 4.7% 14.0% 25.6%
6歳以上 0-1-0-44 0% 2.2% 2.2%

前走GⅠ組が有力

過去10年の前走別成績では、前走がGⅠだった馬の3着内率が37.9%と高くなっている。その中でも、安田記念、ヴィクトリアマイル、NHKマイルCという、上半期の東京マイルGⅠだった馬は【3・4・3・9】と、半数以上が3着以内に入っている。〔表2〕

〔表2〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 4-4-3-18 13.8% 27.6% 37.9%
GⅡ 2-0-3-11 12.5% 12.5% 31.3%
GⅢ 4-5-2-56 6.0% 13.4% 16.4%
オープン特別 0-1-1-27 0% 3.4% 6.9%
3勝クラス 0-0-1-6 0% 0% 14.3%
地方のレース 0-0-0-4 0% 0% 0%
海外のレース 0-0-0-1 0% 0% 0%

前走が東京・中山・新潟競馬場だった馬の連対が多い

過去10年の前走のコース別成績をまとめると、3着以内馬のほとんどが、前走が東京・中山・新潟の芝1600メートルから2000メートルだった馬となっている。一方、前走がJRAの西日本の競馬場(中京、京都、阪神、小倉)だった馬は【0・0・3・41】と、いまひとつな成績となっている。〔表3〕

〔表3〕主な前走のコース別成績(過去10年)
前走のコース 成績 勝率 連対率 3着内率
東京・芝1600m 3-4-3-10 15.0% 35.0% 50.0%
中山・芝1600m 2-2-1-23 7.1% 14.3% 17.9%
新潟・芝1600m 2-1-0-13 12.5% 18.8% 18.8%
中山・芝2000m 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
札幌・芝2000m 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
新潟・芝2200m 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
東京・芝1800m 0-1-0-8 0% 11.1% 11.1%
新潟・芝外2000m 0-1-0-4 0% 20.0% 20.0%
新潟・芝1800m 0-1-0-0 0% 100% 100%
  • 注記:連対馬が出ているコースのみ掲載

前走で先行していた馬の好走例が少ない

ワンターンで直線の長い東京マイルは末脚に優れた馬が有利。前走の4コーナーを2番手以内で通過していたような先行タイプの馬から勝ち馬は出ていない。選択に迷ったときは、前走で後方に構えていた馬を上位に取りたい。〔表4〕

(姫園 淀仁)

〔表4〕前走がJRAだった馬の、前走の4コーナーの通過順別成績(過去10年)
通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
1、2番手 0-1-0-16 0% 5.9% 5.9%
3~5番手 2-4-3-40 4.1% 12.2% 18.4%
6番手以下 8-5-7-62 9.8% 15.9% 24.4%

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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