当レースはエリザベス女王杯の前哨戦に位置付けられており、レース条件こそ3歳以上だが、同一週に秋華賞が行われるため3歳馬の出走はまれで、出走馬のほとんどが4歳以上の馬となっている。昨年は12番人気馬が優勝、2021年は3番人気以内の馬が総崩れ、2020年は8頭立てで7番人気→6番人気→8番人気で決着と波乱が続いているが、今年ははたして? 過去10年の結果から傾向を探っていく。
過去10年の優勝馬は全て4歳馬か5歳馬だった。6歳馬も馬券には絡んでいるが、2022年サトノセシル(2番人気4着)、2019年クロコスミア(3番人気5着)、2016年スマートレイアー(1番人気3着)など人気に応えられないケースも目立つ。まずは4歳馬と5歳馬から軸馬を探そう。〔表1〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 0-0-1-1 | 0% | 0% | 50.0% |
4歳 | 5-5-5-40 | 9.1% | 18.2% | 27.3% |
5歳 | 5-4-2-50 | 8.2% | 14.8% | 18.0% |
6歳 | 0-1-2-14 | 0% | 5.9% | 17.6% |
7歳以上 | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
過去10年の前走別成績を見ると、前走のクラスや格に関係なく3着以内馬が出ているのがわかる。ただ、前走がGⅠだった馬は、上位人気に支持された馬が多かったにもかかわらず、連対が1回のみと苦戦している。オープン特別組や3勝クラス組の好走も少なくないので、前走のクラスや格を気にする必要はなさそうだ。〔表2〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 0-1-3-14 | 0% | 5.6% | 22.2% |
GⅡ | 1-1-1-7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
GⅢ | 4-6-5-56 | 5.6% | 14.1% | 21.1% |
オープン特別 | 3-1-0-9 | 23.1% | 30.8% | 30.8% |
3勝クラス | 2-0-1-19 | 9.1% | 9.1% | 13.6% |
地方 | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
海外 | 0-1-0-1 | 0% | 50.0% | 50.0% |
過去10年の当レースでは、前走と同じ騎手が騎乗した馬の方が好走率が高くなっている。同日に他場で重賞が行われていないこともあってか、リーディング上位の騎手が乗りに来ることが多く、当然ともいえるが、リーディング上位騎手が続けて騎乗する馬は有力だ。〔表3〕
騎手 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
前走と同じ | 7-5-7-49 | 10.3% | 17.6% | 27.9% |
乗り替わり | 3-5-3-58 | 4.3% | 11.6% | 15.9% |
過去10年の枠番別成績を見ると4枠が6勝を挙げている。しかも現在は2018年から5連勝中。特定の枠がこれほど勝つことも珍しいので、今年も4枠に入った馬には注目しておこう。〔表4〕
(姫園 淀仁)
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0-2-1-10 | 0% | 15.4% | 23.1% |
2枠 | 0-3-1-10 | 0% | 21.4% | 28.6% |
3枠 | 0-2-1-12 | 0% | 13.3% | 20.0% |
4枠 | 6-0-0-12 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
5枠 | 0-0-2-15 | 0% | 0% | 11.8% |
6枠 | 0-1-0-18 | 0% | 5.3% | 5.3% |
7枠 | 2-0-1-17 | 10.0% | 10.0% | 15.0% |
8枠 | 2-2-4-13 | 9.5% | 19.0% | 38.1% |
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