もっとも、「被害者無謬教」とはいえ、それが捏造であるけれども支持されるべきとは正面からは言わない。
告発者の主張を事実とみなす(信仰する)のだが、その際、事実であることの根拠を問わないことと、事実を否定できないという言い訳が、常にセットになっている。
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言い訳の典型例が北原みのりである。
北原は、2020年のリコール前に2件の記事を発表した。
togetter.com/li/1973629?page…
そこでは黒岩町長が性犯罪を実行したとは書いていない。
「性被害を受けたと……告発した」
「町長にたとえ加害の事実がなかったとしても」
「性被害を告発した新井祥子議員」
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また、北原は、リコール直前の12月1日の町議会を傍聴して、記事にしている。
この日、湯本議員は新井の告発の信憑性を弾劾している。理路整然と、冷静に、①模様替えが虚言であること、②新井が現場の録音の一部を公開したこと、を指摘している。
piped.video/pPaaauknX6w?t=2985
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これは新井の虚言を決定的に示す論証であり、それも理路整然と、冷静に、説得力をもって示された(この5分だけでも聴いてみてほしい)。
さらに黒岩町長は、新井の名誉毀損を認めた仮差押え決定の一部を紹介した。
私が当時捏造と判断したのと同じ理由が、網羅されていたのである。
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北原がこの問題に関心を持つ以上、模様替えの虚言も、録音も、当然検討し、読者に紹介すべき点だ。それを全く黙殺し、議会で一方的なリンチ・いじめがなされているかの如く描写した。
北原がしたのは報道ではなく、町長攻撃のプロパガンダだったし、新井の告発を真実と決めつけていたことは明らかだ。
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記事の表現だけではない。
北原はリコール後のタイミングでフラワーデモを実施し、協力を求めた山本潤は「レイプの町」とレッテルを貼った。
「レイプの町」が「セカンドレイプの町」に変更された経緯は、それが言い訳であることを雄弁に物語っている。
上記の動画を見ていて、分からなくなっていた根拠を発見した。
「セカンドレイプの町」のスローガンは、12月11日のフラワーデモの直前のセブンイレブンで、山本潤氏が作成したとのエピソードが披露されている。そして、それは強い言葉であるがあえて使ったと。
piped.video/V6cxgXq6mrQ?t=365
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1年後の2021年12月、新井元議員は、黒岩町長を強制わいせつで告訴し、記者会見で「現場」録音を再生した。
piped.video/TI9w-slm5Kg?t=1180
19:40~28:03くらい、10分弱だ。
秘密録音があるなら、事実の存否は明白になる。
そこに性加害の記録がないのならば、捏造は決定的だ。
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北原は、議会で言及された録音のことを、読者から隠蔽していたのだが、この段階でようやく取り上げる。
dot.asahi.com/articles/-/619…
当然、新井擁護の論陣を張るのだが、支離滅裂で、何を言いたいのかさえ、いまいち理解できない。
Dec 19, 2023 · 9:06 PM UTC
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「たとえ録音があったとしても、それはそれでハニートラップを仕掛けたと疑われるだろうと思われた」
「性暴力は密室で行われる。客観的証拠もない。だから性暴力はどちらかがうそをついている事件……という一見、中立なその姿勢こそが、実は加害者側に寄り添う行為になる。」
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約1年後、2022年12月に新井は虚偽告訴・名誉毀損で在宅起訴された。
これに対し、北原は、「わたしも真実を知りたいです。引き続き注視していきたいと思います。」とコメントした。
nitter.uni-sonia.com/minorikitahara/s…
2023年2月に録音全部が法廷で再生されたが、「注視」する北原は、これを黙殺している。
群馬県草津町の新井祥子元議員に対して、11月1日に検察が虚偽告訴罪、及び、名誉棄損罪で在宅起訴しました。今後、裁判を通して真実が明らかになっていくことでしょう。なぜこのようなことが起きたのか、わたしも真実を知りたいです。引き続き注視していきたいと思います。
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北原は、この後に及んで告発を虚偽と認めていない。この頑なさはなんだろうと思うし、恐怖すら感じるのだが、要するにこれは宗教の信仰なのである。
エル・カンターレは「光の大指導霊」「九次元大霊」だし、教祖に殺されることはポア(救済)だったりするのが信仰だ。外部からの反駁は無効である。
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在宅起訴を受けて、北原は記事を1本書いている。
北原は、「支援者は被害者を選ばない。」と明言している。つまり、捏造であっても構わないというのだ。
これは「被害者無謬教」の信仰表明である。
dot.asahi.com/articles/-/139…
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もう一つ、指摘すべき悪癖がある。
「被害者無謬教」は、根拠を問わず、言い訳を伴う。そして、外部からの批判を受け付けない。
それだけでなく、当然あるべき疑問の声を、ミソジニー、差別、女性蔑視などと位置付ける。それによって、信仰を正当化するのである。
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このツリーで見てきた北原の態度が、まさにそうだ。
町議会でなされた捏造への疑義・批判が、北原の目にはミソジニー、性加害に映る。
録音を聞かされた記者は、これは捏造で間違いないと考えるのが当然だ。その質問が、北原にとっては、女性差別・蔑視による吊し上げに他ならないのである。
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そもそも告発を信じる理由は「ミソジニー社会」だった。
そして、当然の批判を受けるほど、ミソジニー社会の不条理と、自らの正しさを確信していくことになる。
録音全部が復元されなければ、裁判所の判決さえジェンダーバイアスと批判されていただろう。
こういう現象を「日蓮サイクル」という。
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北原にとっては、告発の無謬という信仰に都合の悪い疑義・批判は、法難なのである。
外部からは理解し難い信仰は、(人権侵害であるため)批判を受ける。批判は法難と受け取られ、信仰は強固となり、ますます過激化していく。
私など、ミソジニーの権化として、さぞかし憎悪されていることだろう。
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ちなみに、「日蓮サイクル」とは、こういう話である。
日蓮宗に他意はないので、ご容赦を。
web.archive.org/web/20020616…
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草津捏造事件では、黒岩町長や草津町は、大変な被害を受けた。
その原因は、まず第一に、虚偽告発という新井の行動である。
しかし、新井よりも、彼女を利用して敢行された大規模キャンペーン、ネットリンチの方が、むしろ深刻な被害の原因となっている。
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リンチ参加者が反省し、謝罪すべきは、捏造を見抜けず、結果的に捏造に加担したことではない。
新井の告発さえも通してしまう考え方――「被害者無謬教」自体に問題があるのであり、それを改めなければ草津事件は何度でも繰り返される。
#MeToo は事実を見なければならない。
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まとめに追加しました。
我ながら長くなってしまいました。だいぶ、分かりにくいかもしれない。
togetter.com/li/2278947
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草津捏造事件についてのまとまった投稿をしました。
⑦APP研(森田、ノーマ)と北原みのりが主導した執拗なキャンペーン
togetter.com/li/2273498
⑧政治家・政党 ――特に共産党
togetter.com/li/2273978
⑨リンチ主導者の認識は宗教的信仰(被害者無謬教)であること
togetter.com/li/2278947
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