CAREER MODEL
水力発電所を軸に、
海外へ、経営へ、
舞台を広げていく。
海外事業開発室 プロジェクト開発グループ
2006年入社
水力発電所を軸に、
海外へ、経営へ、
舞台を広げていく。
大学ではデバイス系の技術開発を専攻・研究していました。より実務に近い形で、かつ使用者側のニーズをよく知った上で技術検討・設計・建設をしてみたい、との思いがありました。その中で、設備を多く保有する東京電力で大きなプロジェクトに挑戦し、社会貢献につなげたいと考えるようになりました。
まず半年間、研修センターにて「変電・配電・水力発電の基礎」と、安定供給の礎となる「安全第一」の大切さを学びました。その後、長野県にある高瀬川水系の水力発電所を運用保守する事業所で、水力設備の運用(3交替での遠方監視制御)を約3年間、水力設備の点検業務や補修工事を約2年間担当しました。水力発電所の構造、保守運用に関わる基礎知識から、変電、系統運用にわたり広く技術技能を学ぶことができ、ここでの経験が現在のキャリアの軸となっています。
単機・単段のポンプ水車としては世界最高レベルの落差を誇る、群馬県の揚水発電所「神流川発電所」の建設工事に携わりました。図面審査等の設計レビューや、水車発電機の据付工事の品質・安全・工程管理を担当。水力機械の強度計算等の設計技術に加えて、品質・工程に関わる施工者・土木側との交渉を経験することでマネジメントの基礎を身につけることができました。
入社以降初めて現場から離れ、本社側として水力の開発計画・技術総括ならびに建設中の揚水発電所の技術サポート等に従事。1つの現場からではなく、本社側から客観的に全体を見て横串をさすことで、また、国内でも他企業の水力発電所の設備更新工事のアドバイザリー業務を受注し、これまで積み上げた技術の底上げができたと思います。
初めて海外業務に携わり、JICA等の海外コンサルティングプロジェクトにも参加。海外の水力発電所の現地スタッフに対して、技術的な講義・実習やマニュアル策定など主に人財育成の支援や、日本政府が支援する海外水力案件の可能性調査のコンサルを経験。コミュニケーションスキルや相手国政府のエネルギーセクターとの協議など、海外業務の基礎が身につきました。
本格的に海外水力事業の開発・投資検討に携わり、2018年には当社の海外水力案件としては初となるベトナムの水力発電事業への参画を達成。これまで培ってきた技術力だけではなく、海外プロジェクトの発掘から案件組成、法務・財務的な評価および経済性分析など、事業開発に必要なトータルスキルを学びました。
国内の木質専焼バイオマス発電事業の新規開発を担当。バイオマス発電の技術に加え、サブプロジェクトマネージャーとして、案件開発の初期段階の案件組成、特にプロジェクトファイナンスと呼ばれる海外インフラ事業でも活用される資金調達方法のノウハウを習得。サブプロマネとして、経営者により近い目線での案件評価、プロジェクトマネジメントができたことは何より大きな収穫でした。現在は東京電力に戻り、再度、海外水力事業の開発業務に従事中です。
海外水力で第1号となる新設水力発電所の事業開発を進めています。これまでに培った水力発電技術をベースに、投資に関わるプロジェクトの経済性・リスク評価・投資判断スキルを向上させ、今後はプロジェクトを推進・マネージするプロジェクトマネージャーとして大きなプロジェクトを開発し、またそのプロジェクトに当社の技術力を活かした付加価値を提供できるようにしていきたいと考えています。