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沖縄県沖縄市で昨年、バイクに乗っていた当時17歳の男子高校生に警棒を接触させて右目を失明させたなどとして、業務上過失傷害罪に問われた元同県警巡査の前田光介被告(31)に対し、那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)は25日、求刑通り罰金100万円の判決を言い渡した。
判決によると、前田被告は昨年1月27日未明、市内を走行していた高校生を職務質問のために停止させようとした際、警棒を右目付近にぶつけて失明させるなどのけがを負わせた。
判決は前田被告の行為について、「とっさの出来事とはいえ、重大な傷害を生じさせる蓋然性が高い危険なもの」とした上で、警察官としての注意義務を怠ったと指摘した。一方、高校生が警察官を認識し、停止や徐行の措置を取ることができた可能性にも言及した。
前田被告は当時、同県警に出向中で、現在は宮崎県警に所属している。被害者の代理人弁護士は、報道陣に「被害を考えると判決は軽すぎる」と述べた。